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更新日:令和3(2021)年6月25日
ページ番号:7321
カリブラコアは、ペチュニアによく似た小輪の花を咲かせ、春から初冬まで長い期間鑑賞できる人気のある草花です。
花色は、ピンク、青、黄、白、オレンジ、茶、紫、赤など豊富です。
栽培をする場合は、国内、海外の各種苗会社のパテント契約による栽培となります。
品種特性では、ほふく性、半ほふく性、立性の品種があります。最近の育種の傾向は、立性の品種開発が中心となってきています。
繁殖は、挿し木による栄養繁殖です。
時期は、10月から5月までが適期となります。
プラグトレイ(128穴)を利用し、ピートモスを主体とした用土に挿し木します。
穂木の長さは2センチメートルぐらいの穂を利用し、発根までは3から4週間かかります。
室温が低い場合、発根が不揃いとなりますので注意が必要です。
プラグトレイから3.5号に鉢上げ後、1週間でピンチ(4から5節のところで)
↓
その後1ヶ月後にピンチを行い、形を整えて出荷となります。
写真1.3.5号での生育状況
2.5号で栽培された苗を単色で鉢上げする場合と花色の違う2色、3色を寄せ植えする方法があります。ミックス植えする方が販売単価が取れますが、品種により生育量が違うため作りづらいというデメリットも見られます。
鉢上げ2ヶ月後に出荷となります。
株のボリュームを作るなら、もう一度ピンチをする必要があります。
写真2.3色ミックス植えの商品
挿し木後の温度管理は、16度以上で管理をします。
また、24度より高いと分枝が悪くなるので換気を行います。
カリブラコアは、多肥を好むという特徴が強く、特にアンモニア態チッソを好みます。
6号に鉢上げしてからは、プロミック粒剤を2粒施用します。
タバココナジラミ、アブラムシがつきやすく、うどんこ病、なめくじに注意が必要です。
栽培用土のpHが高いと葉にクロロシス(白火症状)を起こすため、注意が必要です。
栽培環境では、光線を好み、光は強い方が生育が優れます。また、水管理の面では乾燥に強いが、多湿に注意する必要があります。
下葉の枯れや生育不良は、多くの場合が肥料切れの影響が考えられます。
十分な光線にあててやり、株のかたちが崩れない程度にピンチをしてやります。
初掲載:平成27年3月
山武農業事務所改良普及課
南部グループ
主任上席普及指導員
内田精一
(電話:0475-54-0226)
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