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更新日:平成30(2018)年4月12日

水稲の遅植えの対処および田植え後の主な管理

1.2月の雪害によるハウス倒壊等で例年より田植えが遅くなる場合の対処

千葉県の主要品種である「コシヒカリ」について、5月中~下旬まで遅れた植え付けの場合は、一般的な4月植えの早期栽培に比べ、草丈が伸びやすくなること、成熟期までに台風などに遭う機会も増えることから、倒伏する危険が高まります。

倒伏を回避するためには、基肥及び穂肥の窒素施用量を4月中~下旬植えの「5割に減量」します。結果的に、倒伏を避けることで玄米品質の維持向上につながります。

また、減肥による穂数の減少からの減収を最小限とするため、植付けは極端な疎植を避けて、植付け本数は3~5本のまま、栽植密度は15.5~16.5株/平方メートルになるように調節します。

2.水稲除草剤の使用における「止水管理7日間」を順守しましょう

水田では除草剤に限らず農薬を使用する場合、河川や湖沼への流出による悪影響を防ぐため、止水期間の遵守が使用者に求められています。効果的な薬剤使用の面からも、散布後7日間は落水や掛け流しをしないこと、畦畔の保守点検による漏水を防止することが大切です。

3.補植用の予備苗は早めに処分しましょう

田植機の植え残しで四隅や枕地を補植するため、予備苗の余りがいつまでも田の隅に置かれている場面をみます。病気や害虫の発生源となりますので、捕植後はすみやかに本田から持出し処分しましょう。

4.本田の除草は移植後30日までが勝負です

除草剤の使い方は、雑草が少ないほ場は一発処理剤で済みますが、雑草が多くなってきた場合は、代かき後または移植後の初期剤と中期剤との体系除草、一発処理剤と必要に応じた中後期剤との組み合わせが必要な場合もあります。

特に難防除雑草とよばれるオモダカ、クログワイ、コウキヤガラなど塊茎で増える雑草には、必ず適用のある除草剤を選択することと、体系除草を数年続けることが難防除雑草を減らすポイントです。

移植後30日までに除草剤で上手く防ぐことができれば、その後はイネが繁茂して雑草を防いでくれます。そのため、除草剤を効かすためには定められた使用方法どおり処理することが何よりも重要です。処理時の湛水深や処理後の水管理、移植後の日数など使用時期を守ることが雑草を抑えること、薬害を回避する上でも大切です。

さらに、各除草剤には雑草に効く条件として、ノビエやホタルイの葉齢、その他に草丈などが限界を目安として紹介されています。詳しくは、農薬売り場のチラシ等により確認しましょう。

<参考>表1_主要雑草の葉数の推移

水稲移植後日数
(日曜日)

草種

ノビエ

ホタルイ

ウリカワ

ミズカヤツリ

―5

+0

+5

+7

+10

+15

+20

 

発生始め

1.0

1.5

2.0

2.5

3.0

 

発生始め

1.0

2.0

3.0

4.0

増殖初期

 

発生始め

初生葉

2.5

3.0

4.0

花茎抽出期

発生始め

2.0

2.5

3.5

4.5

増殖初期

 

注1)千葉市において、平均的な気象条件で4月下旬に水稲を移植した場合
注2)いずれもその時の最大葉数で示した
引用:稲作標準技術体系(千葉県、千葉県農林水産技術会議)

5.田植え後から中干しまでの水管理について

1.深水管理

移植直後は、低温や強風の影響を受けやすく、これからが長く続く場合は植え傷みにより活着の遅れや分けつの減少につながります。移植後は深水に管理して苗を保護しましょう。

2.浅水管理

5月は晴れの日が多く、気温が上昇してきます。深水管理から、やや浅水管理に移行し、太陽光線で地温を高めることで、分けつの発生を促します。

3.中干し管理(丈夫な稲づくり)

分けつによって増えた茎数に応じて中干しに入りましょう。
中干しにより、過剰な分げつを抑制することで、適正な穂数の確保による安定した収量・品質が期待できます。
また、作土を乾かすことで根がより深く張るようになり、下位節間の伸長を抑え倒伏に強いイネとなります。地耐力も向上しコンバイン収穫の作業性も高まります。
中干しは、田面に小さな亀裂が入り、田面を歩いても長靴が沈まない程度まで行います。中干しが強すぎると田面に大きな亀裂が入ってしまい、かえって根が切れてしまったり、その後の水持ちが悪くなったりしますのでご注意ください。
中干しを終えたら、かんがい水が田面全体に行き渡る程度の浅水とし、なくなれば水を入れる間断かんがいを行います。
出穂前後(出穂前3週間、出穂後2週間)は湛水管理により自然由来のカドミウムの吸収抑制を行いましょう。

表2の目標茎数が確保されたら、速やかに中干しを始めましょう。

表2_品種別の中干し開始時期の目安

品種

植付時期

中干し開始目標茎数(本/平方メートル)

砂質

壌質

粘質

ふさおとめ

4月20日

480(27本)

480(27本)

440(24本)

ふさこがね

4月20日

360(20本)

コシヒカリ

4月20日

320(18本)

310(17本)

300(16本)

5月1日

注()内は60株/坪植えの時の1株当たり茎数の目安

 

図1_生育ステージに合わせた水管理の方法
図1_生育ステージに合わせた水管理の方法

6.5月下旬の窒素成分の追肥は行いません

生育の遅れを挽回するために、窒素成分の入った中間追肥を行うことは、倒伏を招く恐れがあります。茎数確保が遅れている場合は、浅水管理をして地温を高め、茎数確保に努めましょう。葉色が低下した場合も窒素成分を含まないケイ酸質肥料等を施用します。

 

初掲載:平成26年5月

夷隅農業事務所改良普及課
主任上席普及指導員
保坂信久
(電話:0470-82-2213)

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