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更新日:平成28(2016)年3月22日

水稲用除草剤の初期剤・初中期一発剤の上手な使い方

はじめに

現在の水田除草は初中期一発剤での1回処理が主流になっています。しかし、それに伴い難防除雑草の残草が問題になっています。圃場に発生する雑草を知り、それに合った防除体系及び除草剤を選択することが重要です。

また、初期剤、初中期一発剤といった湛水土壌処理剤をしっかり効かせるためには、薬剤処理後は少なくとも3~4日間、水深を3~5cmに保ち、土壌表面に薬剤の処理層を形成させることが重要です。そのためには田面を均平にし、漏水を極力防ぐ圃場作りを心がけましょう。また、薬剤処理後7日間は薬剤の河川への流出を防ぐため、落水及びかけ流しは厳禁です。

初期剤について

移植前から移植後間もない頃に使用する除草剤です。初中期一発剤または中期剤と組み合わせた体系処理で使用します。移植前の使用に登録がある剤を使用する場合は、散布から移植まで7日間以上間隔を空けなければなりません。

雑草発生量が多い、代かきから移植までの期間が長い、漏生イネが発生する、コウキヤガラ、オモダカの発生が見られるなどの圃場では初期剤の処理が必要です。

初中期一発剤について

処理時期が早いものでは移植時から使用でき、2~3葉期のノビエにも効果があり、残効も長いため、一度の処理で除草を済ませることができます。省力なため、現在主流となっている除草剤です。

しかし、コウキヤガラ、オモダカ、クログワイといった難防除雑草は、初中期一発剤のみの処理では防除しきれません。難防除雑草が発生する圃場で初中期一発剤のみの処理を連年行った結果、防除しきれず残ったものが年々増殖し続け、繁茂してしまう問題がみられています。また、通常はノビエなどの種子発生の雑草(一年生雑草)は、初中期一発剤のみの処理で防除が可能ですが、圃場での雑草発生量が多いと、効果が切れてきた頃に発生してきたものが残ることがあります。

雑草発生量が多い、代かきから移植までの期間が長い、漏生イネが発生する、難防除雑草が発生するなどの圃場では、初期剤、中期剤、後期剤と組み合わせた、その圃場にあった体系処理を行う必要があります。

初中期一発剤のみの処理では雑草防除が不完全となる圃場

1.雑草の発生量が多い

2.代かきから移植までの期間が長く、移植までに雑草の発生が見られる

3.採種圃や作付け品種が前年の作付け品種と異なるなど漏生イネが問題となる

4.コウキヤガラ、オモダカ、クログワイ等の難防除雑草の発生が見られる

難防除雑草の防除のための初期剤・初中期一発剤の上手な使い方

難防除雑草は初中期一発剤のみでは防除しきれません。発生する雑草に登録のある除草剤を選択し、初期剤、中期剤、後期剤を組み合わせた、その草種にあった体系処理で適期防除を行いましょう。

-コウキヤガラ-

主に塊茎から発生し、3月中旬頃から発生が始まり、発生のピークは5月中旬で6月上旬には発生が終わります。発生したものは土中に埋めると枯死するので、代かきは丁寧に行い、すでに発生しているものは埋没させます。コウキヤガラに登録のある初期剤を処理し、移植後30日頃に、コウキヤガラに登録のある初中期一発剤または中期剤を処理します。もし、その後も発生が見られるようなら、コウキヤガラに登録のある後期剤で防除します。

-オモダカ-

種子及び塊茎から発生します。種子発生のものは初中期一発剤のみの処理でも防除できますが、塊茎から発生したものは体系処理を行わないと防除しきれません。

塊茎からは、圃場への入水数日後、土中の浅い位置のものから発生を始め、発生のピークは代かき後30日頃となりますが、塊茎が大きく土中深い位置にあるものは、その後もダラダラと発生を続けます。

オモダカの発生が見られる圃場は、オモダカに登録のある初期剤を処理し、代かき後30日頃に、オモダカに登録のある初中期一発剤または中期剤を処理します。その後も発生が見られるようなら、オモダカに登録のある後期剤で防除します。

-クログワイ-

塊茎から発生し、ゴールデンウィーク頃から発生が見られ、発生盛期は6月下旬頃ですが、その後もダラダラと発生が続き、土中深い塊茎は10月下旬まで発生するものもあります。発生始期が遅いため、初期剤の効果はあまり期待できません。クログワイに効果の高い初中期一発剤でも処理時期が早いと効果が低くなります。移植後10日頃にクログワイに登録のある初中期一発剤を処理し、移植後30日頃にクログワイに登録のある中期剤を処理します。その後も発生が見られるようなら、クログワイに登録のある後期剤で防除します。

農林総合研究センター生産技術部
水田作研究室研究員宇賀神七夕子
(Tel:043-292-0016)

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