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更新日:令和4(2022)年4月28日

ページ番号:7261

水田転換園でのイチジク栽培の留意点

イチジクは、植え付け2年目に結実を開始し、4年目からはほぼ成園に近い収量が確保できます。また、果樹の中では栽培が比較的容易で、栽培の経験がない人でも取り組みやすい樹種です。ここでは特に水田転換園でイチジクを栽培する場合の留意点を紹介します。

1.圃場の選び方

  • (1)イチジクは、葉が大きく水分要求量が多いので乾燥に弱い果樹です。一方、根の酸素要求量が多く、圃場が滞水すると根腐れ等の湿害が発生します。特に、水田転換園では、5メートル間隔程度の暗渠排水や灌水施設の整備を行います。また、畦は高さ30センチメートル以上にして根が湿害を受けないようにします。
  • (2)原産地が亜熱帯地域なので、耐寒性は落葉果樹の中では最も弱く、発芽期前では-1から-3度程度のため、凍霜害は春先に多く発生します。特に、「桝井ドーフィン」は寒さに弱い品種なので厳寒期が、-8度以下になる圃場は避けましょう。特に幼木は寒さに弱いので、主枝をわらで巻くなどの寒害防止対策をします。
  • (3)水田転換園での栽培では、根が浅く張るので、強風や台風で倒木しやすくなります。また、葉が大きいため、葉が揺れると果実を傷つけることがあります。このため、圃場には高さ2メートル程度の防風網等を設置します。
  • (4)イチジク栽培では土壌に起因するいや地現象などで生育が抑制されるため連作はできません。水田転換園では浅根となりやすいため、経済樹齢は10から15年が目安です。

2.施肥

イチジクは一般に根が浅く、特に水田転換園では極めて浅根になります。そのため一度に多量に施肥すると根が濃度障害を受けやすいので、イチジクの生育を見ながら追肥で施用をします。

水田転換園では、植え付け後1から2年は乾田効果で肥効が高まり、施肥の必要がないことが多いので注意しましょう。幼木では、6月の追肥をせず、8月は加里肥料を10アール当たり3キログラムのみ追肥します。生育が悪い場合は窒素を10アール当たり1から2キログラム施用します。幼木の時期は、年間を通して養分の過不足が無いようにします。

窒素の過多や遅効きは結果枝が徒長して、着色不良や裂果の原因や枝の充実不良により寒害を受けやすくなるので、窒素の施用量や施用時期は樹齢や土壌の肥沃度により調節しましょう。土壌改良資材として、11月中旬頃に苦土石灰を10アール当たり100キログラム施用します。また、秋に30センチメートル程度の深耕や10アール当たり20トン程度の客土を2から3年ごとに実施すると根の伸長がよくなります。

表.千葉県の施肥基準(単位:10アール当たりキログラム)

千葉県の施肥基準

※この場所をクリックすると表が拡大できます。

 

なお、イチジク栽培についての作業暦や植え付け方法などについては、以下のページをご覧ください。

水田転換園でのイチジク栽培のポイント(PDF:426KB)

 

初掲載:平成25年3月

農林総合研究センター生産技術部果樹研究室
主任上席研究員塩田あづさ
電話:043-291-9989

 

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所属課室:農林水産部担い手支援課専門普及指導室

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