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更新日:平成28(2016)年10月13日

小麦生産の今日的意義と課題

自給率向上

日本における小麦の年間総消費量は630万トン(原麦)と,米の年間総消費量の820万トンと比べても,かなり多いことがわかります。しかし小麦の自給率はきわめて低く,近年では14%程度となっています。1960年代の初めには40%の自給率があったものの,1970年代半ばにはわずか4%にまで低下していました。

最近だけでも,オーストラリアの干ばつ,ロシアの高温と干ばつで,小麦が高騰するなどの影響が出ています。今後も,地球の温暖化,世界人口の増加が予想されており,小麦の自給率を高めることが大局的に見て,重要課題になっています。小麦の国内生産量と輸入量

 

千葉県の麦作面積

千葉県で,1960年代初頭(昭和35年~)には,小麦だけで3万ha,大麦類を含めると8万ha近くの麦作面積がありました。ところが現在の小麦栽培面積は700ha(田:480ha,畑:200ha),六条大麦が30haと少なくなっています。全国的には,1978年ころから栽培面積が回復してきているのに対し,千葉県は,ほぼ一方的に減少しているのが特徴です。これは,全国的には水田転作での麦作が増えたのに対し,千葉県では水田転作が進まなかった現れと考えられます。

千葉県の麦類栽培面積の推移

今後の麦作の位置付けと課題

<水田作では>

低米価の中で今年から始まった「戸別所得補償制度」で,米価低下に対する一定の対策ができたと言えます。しかし,この制度に加入するためには,生産数量目標(生産調整目標)に従う必要があります。つまり何らかの作物で,転作を実行する必要があります。

また,次年度からは小麦も「戸別所得補償制度」に加わります。ただし,小麦と大豆は,収量や品質により交付単価に違いができますので,「高品質で高収量」を実現するの栽培が重要です。そのためには,集団転作で団地化したり,栽培管理の適正化などが求められます。

<畑作では>

水田以上に,荒廃した遊休農地が目立つのが畑です。次年度からの小麦での「戸別所得補償制度」を活用して,遊休農地対策に取り組みましょう。また,野菜や落花生の土壌伝染性病害や有害センチュウ対策として,輪作作物に組み入れるのも良いでしょう。さらに,春の強風による「土ぼこり」対策としても麦作が有効です。

初掲載:平成22年10月
山武農林振興センター地域振興部
改良普及課北部グループ
上席普及指導員
北原勝
(電話:0475-54-0226)

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