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更新日:平成29(2017)年3月22日

臨床研修について

千葉県立病院群医師臨床研修 指導医の立場から

千葉県救急医療センターでは、初期臨床研修が行われています。千葉県立病院群臨床研修カリキュラムの必須項目である救急部門を当センターで約2か月間研修します。

当センターは、独立型の三次救命救急センターで、24時間365日の救急医療体制を維持しています。緊急な処置、手術、検査体制が非常に充実しています。

2か月間の研修で高次救急医療を理解することは困難です。また、救急は必須項目であるため、進路に関係なく研修せざるを得ません。そこで当センターでは、短期間で私たちが研修医に何を伝えられるか考えた結果、研修医の到達目標を「正しい心肺蘇生を習得すること」「病態生理からの病気と検査の理解」の2つに限定しました。

心肺蘇生法は、さまざまな講習会が全国各地で行われていて、受講した方も多くいらっしゃるでしょう。しかし、実際に心肺蘇生術を実施した経験は少ないと思います。得られた知識と実技が次第に希薄になっているのです。

当センターでは、千葉市内を中心に院外心肺停止症例が多数搬送されます。2か月間の研修で必ず心肺蘇生術を経験します。また、蘇生に成功した症例の臨床経過を目の当たりにします。この経験が、今後の医師人生に非常に重要であり必要なことと考えています。

当院の患者さんは、重症度と緊急度が共に高く、その病態が非常に複雑です。また、人工呼吸療法などの特殊療法が主体となります。このため、1年目の研修医の活躍する場面は制限されてしまいます。活躍することより重要なことは、上級医の判断過程を学ぶことにより、病態生理をより深く理解し、プレゼンテーションが行えることです。

他の救急研修とは全く違います。しかし、これから長く続く医師人生を考えれば、そのうちのたった2か月間、特別な救急医療と指導を受けることも、他にはない貴重な経験となるのではないでしょうか。

集中治療科部長 江藤 敏