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更新日:令和3(2021)年4月30日

病院長挨拶

宮田病院長

 当センターは1980年に千葉県全域の救急医療を担う目的で設立されました。国内でも数少ない独立型3次救急医療施設として、救急隊や他の医療機関から年間2,000名近くの救急搬送を受け入れています。病床数は100床とコンパクトですが、その機動性を生かして、治療にかかわるすべての部門を24時間365日体制で運用し、循環器内科、脳神経外科、脳神経内科、心臓血管外科、一般外科、整形外科、形成外科、麻酔科、集中治療科等、各専門科医師が初療から協働して関わるといった、他施設にはみられない特徴的な治療体制で診療を行っています。

 開設から40年余りが経過し、千葉県全体の救急医療体制も様変わりしてきました。県内には9医療圏に14施設の救命センターが整備され、各施設ともに数多くの救急患者を受け入れていますが、その中でも多くのリソースを必要とする重症多発外傷や指趾切断、広範囲熱傷、急性中毒などの特殊疾患患者に対しては、県内唯一の高度救命救急センターとして、高い専門的な治療をいつでも行うことができる「頼りになる医療機関」としての役割を、今後も引き続き果たしていきたいと考えています。また心筋梗塞や大血管疾患、脳卒中など治療までの時間が結果を左右する疾患については、専用の2本のホットラインを活用し、近隣の消防隊や医療機関と緊密な連携のもとで治療に当たっています。特に虚血性脳卒中に対しては一次脳卒中センターコア施設(PSCコア)を委嘱されており、夜間も含めて常時血管内治療が可能な施設として設けられる予定の血栓回収脳卒中センター(TSC)としての役割を担っており、最高レベルの救急医療を提供できるような体制を維持していきます。

 当施設の理念は「常に患者さんの立場に立ち良質で高度な救命救急医療サービスを提供する」ことにあります。時間を争う救急場面においては、一つ一つの医療行為が安全に、そして確実に遂行されることがより高いレベルで求められます。さらに近年は、多様な患者さんの立場を理解して、本人にとっての最善の治療を常に考えて、良質な医療を提供する必要性がますます高まっています。治療方針の決定には可能な限り十分な説明を行い、御本人やご家族が納得できる治療を受けられるよう配慮したいと考えています。残念ながら期待に沿うような治療結果が得られない場合にも、ご家族にとって「満足度の高い医療」が提供できるよう、様々な職種を含めた総合的なチーム医療を実践することを心がけています。

 数年後には当センターは千葉県精神科医療センター及び千葉県精神保健福祉センターと合併した新しい病院の竣工が予定されています。この新病院には県内の大きな災害に対応できるような機能が盛り込まれる予定です。多数傷病者を含む局所災害や化学災害・爆発などの都市型災害、さらに今後想定される地震などの自然災害において重要な災害拠点としての機能をはたせるよう設備、機器の整備を行うとともに、多様な実践的災害訓練やDMATのチーム編成強化と人材の育成などが今年度から始められる予定となっています。

 救急医療全体から見れば当センターの役割はほんの一部にすぎません。多くの医療機関と連携をとることで県内の救急医療に寄与できるよう、引き続き緊張感をもって取り組んでまいりたいと考えています。

                                                                                                            千葉県救急医療センター病院長  宮田  昭宏