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更新日:平成28(2016)年9月30日

特集!千葉県の銃剣道<後編>(平成28年9月28日)

千葉県で親しまれている競技にスポットを当てて、その魅力や特徴、注目のアスリートやエキスパートへのインタビュー内容をご紹介します。

今回は「銃剣道」。

「全日本少年少女武道練成大会」での様子や各種競技会情報、競技の成り立ちや骨格についてご紹介した前編に続き、後編では、千葉県の競技力の今について、千葉県銃剣道連盟会長に教えていただきます。また、ページ最後では、県内で銃剣道を学ぶことのできる道場・クラブ情報をお伝えします。

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県銃剣道連盟会長に聞く、千葉県の競技力の今

元自衛官という中尾英夫千葉県銃剣道連盟会長にお話をうかがいました。中尾会長が銃剣道の普及や競技運営に関わることになったのは、2010年に開催された千葉国体での大会運営がきっかけ。若かりし自衛官現役時代、銃剣道はとにかく「突け突け、勝て勝ての腕力勝負の世界」だったものが、今では武道としての競技体系が整い、たいへん魅力的なものとなったとおっしゃいます。

千葉県の昨今の成績は

中尾会長「千葉県の過去の成績を見ますと、成年の部では15年ほど前、千葉国体の準備を開始した2000年から全国トップに位置していました。個人では4年連続優勝、団体戦でもトップや2位を争う、すごい時代ですね。その後、現在は九州勢が非常に強く、千葉県も苦戦を強いられています。少年は世代の入れ替えが頻繁にあるため、学校単位で部活動のあるような競技に比べ、なかなか定着した強さを発揮するのが難しい状況です。東金市の小林道場の選手たちの中心的な活躍により、2010年の千葉国体優勝を挟み、前後年は全国トップレベルをキープしていましたが、近年、成績は概してかんばしくありません。」

千葉県の競技人口は

「千葉県での競技人口は(28年8月現在)500名程度。少年は別途約30名程度で、うち高校生は5人です。少年のうち、半分が未就学児童。小学生以上ともなってくると、別の活動や部活動などにも取り組むようになるので、継続していくことが難しくなっていきます。もちろん、子どもたちにとってみると、いろんなスポーツに取り組むことは良いことですが、銃剣道の普及にあたる私たち指導者にとっては、正直泣き所ですね。」

「人口規模では、全国的には現在“上の下”。15年ほど前は“上の上”、1500名程いた時代もありました。競技人口の減少、これは全国的な傾向で、主に、競技を下支えし、成人競技者の8割から9割を占める現役自衛官が減っているのが主な理由です。自衛官も、通常業務が一段と忙しくなってきているため、競技に関わることができる人口が大きく減っています。」

銃剣道の普及のために―課題と展望

競技普及にあたり、今後の課題は

「3点あります。まず当然のこととして、銃剣道を引っ張る私たちリーダーが努力すること。競技に触れる機会や競技人口を増やす活動、団体強化のための基本的な取組みなど、余念なく取り組まなければなりません。」

「2点目。とにかく“人“を増やす活動です。主な担い手は自衛官と言いましたが、たとえば、習志野駐屯地では武道大会をやっています。こうした機会に連盟が協力するなどして、取り組むメリットを増やしたり、選手が段を取るための審査の機会を増やすことも重要です。ジュニアについては、とにかく小さな頃から数を確保すること。塾や他の習い事に行くのと同じように、コアな学びの一つになってくれれば有難いです。防具は安いものでも10万円ではきかないので、そうした準備が苦にならないよう、使ってない大人の胴を使ってもらうなど、なるべく連盟で貸与のお世話をするなどしています。県から助成される強化費は大会出場時などに有効に使わせてもらっています。平成24年度から、武道の中学校での必修化がなされましたが、銃剣道では、去年、神奈川県で1校採用が実現したのみ。千葉でもいつか実現できるといいです。」

「3点目。指導者(審判員)を育成すること。審判員は概ね6段以上、7段が多いわけですが、まずはそこまで到達するための(1)段の取得。次に(2)審査する能力の習得、そして(3)指導員資格の取得も必要です。この3つを備えた指導者を育成する必要があります。ネックは、平日に多忙な仕事をやりくりして講習会や審査会等に参加する負担が大きいということです。」

競技力の向上に向けて

「直近5年間の停滞期を抜けて、まずは成果をあげたいですね。たとえば国体について。国体は8個ブロックで上がってくるのですが、最近では各ブロックにいる強豪九州に勝てないと準決勝に進めない構造ができています。九州を破るとベスト3の可能性も出てきます。成年種別は事実上、自衛官の戦いですが、九州では部隊対抗で競う下地があり、鍛錬の土壌が分厚く、徹底しているのです。」

「少年は、まず毎回、国体に出場すること自体が当面の目標です。成年の方は都道府県から1チーム出場できるのですが、少年は関東ブロックで予選があり、2チームの枠に食い込まないと本大会にいけません。関東の特色としては、神奈川県横須賀市に自衛官を養成する学校「陸上自衛隊高等工科学校」(高校に該当)があり、そこが事実上の指定席を確保しています。2番手を、東京、栃木と千葉が争っている状況です。競技人口を厚くすることで、神奈川のように選手の層を安定的に作ることができるよう、努力を重ねていきたいです。」

 

前後編に渡り、千葉県の銃剣道の今、より多くの世代に、武道を通した鍛練の機会を提供するべく、競技の世界を牽引する方々のお話をお届けしました。最後に、銃剣道を学ぶことができる道場・クラブの情報をご紹介します。

県内で銃剣道を学べる道場・クラブ

各都道府県に1カ所あるかないか、という希少な銃剣道場。千葉県には現在、3カ所の道場・クラブがあります。どちらの道場・クラブでも、子どもから大人まで、幅広い層への指導を行っています。ご関心のある方は直接、以下の連絡先へお問い合わせください。(以下、平成28年9月現在の情報)※左写真は東金にある小林道場。

小林道場

特徴

千葉県内屈指の道場。代表で創設者の小林英治さんは現在91歳。全日本での優勝経験もある小林代表は、旧日本海軍陸戦隊時代に取組まれた銃剣道の経験をもとに、戦後、私財を投げ打って道場を開かれました。子どもたちに「強い立派な人に育ってほしい」という願いを胸に、後世の育成に勤しまれ、全国レベルの選手を多く輩出しています。

練習日

  • 水曜日19時~21時(不定期)
  • 毎週日曜日9時~11時

練習場所

  • 小林道場(東金市山田1157)
  • ※車でJR大網駅から5分、千葉東金道路山田ICから3分。

連絡先

  • 代表者名:小林英治
  • 電話番号:0475-54-3966
  • メール:manbou@kxe.biglobe.ne.jp(中村昌貴監督宛て)

船橋武道クラブ

練習日

毎週火曜日・木曜日17時30分~19時

練習場所

習志野駐屯地体育館(船橋市薬園台3-20-1)他

連絡先

松戸練成館

特徴

モットーは「明るく、正しく、強く、逞しく、そして楽しく、体力向上と人間形成に資する」です。

練習日及び場所

  • (1)毎週水曜日19時~21時、松戸市立牧野原中学校体育館(松戸市五香西4-39-1)
  • (2)毎週土曜日19時~21時、松戸市立栗ヶ沢中学校武道場(松戸市小金原9-25)

連絡先

  • 担当者名:衛藤敬輔
  • 電話番号:03-3201-1020(全日本銃剣道連盟事務局)
  • メール:jimukyoku@jukendo.info

 

※その他、関東エリアの道場紹介はこちらから(全日本銃剣道連盟ホームページ)外部サイトへのリンク

 

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電話番号:043-223-4104

ファックス番号:043-221-6682

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