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更新日:平成31(2019)年2月26日

北総の指導力平成29年度

<1>平成29年度学力向上交流会に向けて(理科編)@四街道市立中央小学校

  • ポイント1~自然事象の中から発見する学習問題作り~
  • ポイント2~見通しを持つ場面での実験方法の検討~

北総教育事務所管内では、四街道市立中央小学校と多古町立多古中学校が平成29年度の実施協力校として学力向上をねらい授業実践を行っています。

四街道市立中央小学校第6年生理科の「体のつくりとはたらき」において、「空気を吸ったりはいたりすることで、何を取り入れ、何をはき出しているのだろうか。」を学習問題とする授業実践が行われました。

理科においては、導入では子どもが目的意識や問題意識をもつことができるような意図的な活動を仕掛けることが大切です。ここは、密閉された箱の中に人形をいれたものを提示することから始まりました。「人形を人と見たてるとこの人はどうなりますか?」の問いに、児童たちは「息ができない。」「酸素が必要。」といった話し合い、呼吸で何を行っているのかという疑問をもちました。自らが問題意識をもった児童たちは、その後の主体的な問題解決活動につながっていきました。

学習問題に対して予想や仮説をたてた後、その予想や仮説が正しいか検証します。「酸素を吸って、二酸化炭素を出している。」と予想した児童は、既習事項をもとに「気体検知管を使って調べる。」「石灰水を使って調べる。」といった考えが出てきました。ここまでは、教科書にも載せられている方法ですが、「はいた息を集気びんに集めてろうそくを入れたら消えるはず。」というアイデアも出てきました。また集気びんにはいた息の集め方としても水上置換法を児童自ら考えて行っていました。

十分に問題意識をもち、見通しを立てた児童は、主体的に実験を進めていく授業実践となりました。

<2>平成29年度学力向上会に向けて(国語編)@四街道市立中央小学校

  • ポイント1~プロセス・ゴールイメージ(見通し)をもつ~
  • ポイント2~音声言語でインタラクション(対話)する~
  • ポイント3~文字言語でリフレクション(振り返り)~

中央小国語

四街道市立中央小学校では、主体的・対話的な学びの場の充実に向けた指導方法の工夫について研究を進めています。キーワードは、「見通し」「対話」「振り返り」です。各学年において、児童が興味をもって学習に向かえるような言語活動を設定し、具体的で効果的な手立てを模索しています。

第1学年では、説明文を理解するための補助資料として写真を効果的に使い、活発な話し合いのきっかけとしました。第2学年では、「すきなことをつたえる」、第3学年では「たからものをしょうかいする」それぞれのスピーチに向けて、話し方のモデルに自分のメモをあてはめながら、友だちと2人組または3~4人組のグループで発表練習をしました。第5学年では、3年生に「四街道市ベストスリー」を推薦するために、根拠や理由を明確にしたわかりやすい話し方をめざしてグループで話し合い、練習を進めました。また聞き手は、納得できる点はどこか、支持できる点はどこかなどの観点を明確にした聞き方を心がけていました。

相手意識・目的意識をはっきりさせることで主体的に活動に取り組む姿が見られ、トライ&エラーを繰り返す中で話し方も徐々に練られていきました。

このように、伝えることの楽しさを実感しながら、見通しをもってアウトプットする活動によって児童は主体的に学習に取り組んでいます。

<3>平成29年度学力向上交流会に向けて(算数編)四街道市立中央小学校

  • ポイント1~「思考し、表現する力」を高める実践モデルプログラムの実践
  • ポイント2~『学びの突破口ガイド』及び『ちばっ子チャレンジ100』の活用
  • ポイント3~ペア・グル-プ・発表形式等の言語活動を積極的な導入

四街道市立中央小学校の算数科では、研究主題である『思考し,表現し合う児童の育成』の実現に向けて、「<1>プロセス・ゴ-ルイメ-ジをもつ」、「<2>プロセスの充実を図る」、「<3>音声言語で対話する」の3つの手立てを取り入れながら、研究を進めています。この手立ての具現化のひとつとして、上記の3つのポイントをそれぞれの単元及び授業において実践しています。

これまでの校内研修会として、6月に第1学年(あわせていくつ)・第2学年(水のかさをはかろう)・第6学年(文字を使って式に表そう)、10月に第2学年(新しい計算を考えよう)・第4学年(計算の約束を調べよう)の授業展開が実施されました。その研究協議では、KJ法に工夫を加えた活発な討論が展開され、先生方の積極的な取組が光るものでした。

授業では、すべての学級で『「思考し、表現する力」を高める実践モデルプログラム』の4つの学習プロセスを重視しながら、ペアやグル-プ活動、発表方法の工夫を積極的に取り入れた授業展開がなされました。特に下学年では、場面絵や具体物の提示、操作活動を取り入れ、上学年では、自分で課題を設定し、互いに問題を解き合い深め合うなど、「対話的な学び」の場面が多く見られました。

さらに、下学年ではペアを中心に活動する場面が多く、上学年ではペアとグル-プを適宜取り入れるなど、学習効果を考えた言語活動の活用場面が印象的でした。

また、学習指導案の「指導計画」では、『学びの突破口ガイド』及び『ちばっ子チャレンジ100』を事前調査やまとめの問題、授業での補充、家庭学習に取り入れ、適切に位置づけられた計画に基づいた授業計画が立てられています。

学力向上交流会当日も、これまでの取組を継続した授業を予定しています。第1学年及び第3学年では、ペア学習を効果的に活用した授業、第5学年では,『学びの突破口ガイド』の問題を活用した授業が予定されています。

<4>平成29年度香取海匝地区学力向上交流会(国語編)@多古町立多古中学校

  • ポイント1~「思考し,表現する力」を高める実践モデルプログラムに基づく授業づくり~
  • ポイント2~生徒の基礎的・基本的な学力を高めるための指導法の工夫・改善~

多古中国語授業

国語科は、問題解決を図る学習過程の中で思考力・判断力・表現力を高めるために、単元を貫く言語活動として「新聞の投書を書く」という単元を構成し、グループでの対話を用いた授業の実践が行われました。

授業展開の単元は「夢を跳ぶ-新聞の投書記事を書こう-」です。この単元では、佐藤真海著『夢を跳ぶ』を読み、「福祉」に関して興味を抱いたテーマを設定し、調べ学習を通して自分の考えをまとめ投書を作成するものです。

本時の授業では、前時に書いた投書の下書きをもとに交流活動を行い、推敲したものを清書するというものでした。学習の初めに推敲のモデルを示し、推敲の視点や手順を知り、誤字・脱字といった表面的な推敲でなく、文章の内容や構成に関しての推敲ができるように確認しました。

次に、交流の場面では4人構成の班で、付箋を用いた意見の記入、そして、リーダーを中心とした意見交換が行われました。そして、交流後に調べ直しや推敲を各自行う等、清書する前に思考を深める時間を設け清書を作成しました。

最後にまとめとして助言が自分の投書にどのように生きたかの発表がありました。

生徒は、自分の考えをもつ、交流する、考えを再構築し表現するという活動をする中で、自分自身の考え(表現)が深まるという体験をしました。

生徒の実態に応じて、つけたい力を明確にし、言語活動を設定した単元構成を行った「思考し,表現する力」を高める実践となりました。

<5>平成29年度香取海匝地区学力向上交流会(外国語編)@多古町立多古中学校

  • ポイント1~「思考し,表現する力」を高める実践モデルプログラムに基づく授業づくり~
  • ポイント2~生徒の基礎的・基本的な学力を高めるための指導法の工夫・改善~

多古中外国語授業

多古町立多古中学校では、英語科において少人数学習によるきめ細かな指導による学力向上について研究を進めています。少人数での指導においては、習熟度別ではなく、習熟の程度が多様な集団を均等に2つに分けたクラスで行っています。

これは、生徒の発表、演習、練習の機会を増やすという、個に応じた柔軟できめ細かな指導を工夫するという視点に加えて、グループでの教え合いによる学びの場面を通して自らの改善点に気づき合い、より良い表現を目指そうとする雰囲気を大切にしたいという考えによるものです。

今回は第1学年の外国語において「人を紹介しよう」の発表に向けた、少人数による授業実践(少人数Aクラス、少人数Bクラス)が行われました。

少人数Aクラス、少人数Bクラスとも次時の発表に向けて、リーダーを中心とした教え合い学習や、グループや個人から積極的にALT(外国語指導助手)に質問する活動を行っていました。このような主体的な学習により、多くの生徒が、表現豊かな発表原稿を作成していました。

<6>平成29年度香取海匝地区学力向上交流会(社会科編)@多古町立多古中学校

  • ポイント1~「思考し,表現する力」を高める実践モデルプログラムに基づく授業づくり~
  • ポイント2~生徒の基礎的・基本的な学力を高めるための指導法の工夫・改善~

多古中社会授業

社会科は、問題解決的な学習過程の中で思考力・判断力・表現力を高めるための手立てとして、ジグソー法を用いた授業実践が行われました。

ジグソー法では、始めに課題に対するテーマをいくつか設定し、それをグループごとに分担して調べます。次にグループを解体して別のグループの生徒とお互いに調べたことを伝え合いまとめます。最後に元のグループに戻って課題に対する考えを一つに組み直します。考える、表現する、聞くという活動が繰り返される中で、自分自身の考えも深まるという効果が期待できます。

授業展開の単元は「世界に大きな影響力をもつ北アメリカ」です。

導入では「主要国工業生産高」のグラフが提示され、生徒はアメリカ合衆国の工業生産高が世界のトップであることを知り、その理由を予想しました。

学習課題は「アメリカ合衆国の工業は、なぜ世界をリードしているのだろう。」です。調べるテーマを「資源」「先端産業」「基礎研究や技術力」の3つに絞り、グループに別れ、テーマの1つを調べました。次に、違うテーマを調べた生徒とグループを組み、それぞれが調べた情報を交換します。情報交換の後、そのグループの中で情報を統合しまとめました。そして、元のグループに戻り、話し合います。それぞれが持ち帰った情報を使って、さらにグループとしてまとめをしました。グループごとの発表をした後は、個人に戻り学習のまとめをしました。

生徒は、考える、表現する、聞くという活動が繰り返される中で、自分自身の考えが深まるという体験をしました。『「思考し、表現する力」を高める実践モデルプログラム』の中で、思考力・判断力・表現力を高める手立てとして、ジグソー法が有効に活用された授業実践となりました。

<7>平成29年度海匝地区若手教員育成推進員活用事業について

千葉県教育委員会では退職された校長先生をはじめとして、豊かな教職経験を有する方が、若手教員育成推進員となり、若手教員を対象とした研修の企画・運営をすることで、信頼される質の高い教員の育成を目指しています。

若手教員説明図

【銚子市立海上小学校で授業について振り返る様子】

若手教員

【若手教員推進員の役割】

若手教員推進員はこれまで次のような講座を銚子市、旭市、匝瑳市において、企画・運営してきました。
「生徒指導講座」「学級経営」「授業づくり」「道徳教育研修会」

経験年数の浅い若手教員の勤務する学校を訪問し,実際に授業を参観し、どのように指導するとよいか適宜アドバイスをしています。また、授業内容に限らず、生徒指導や学級経営など、普段から抱えている悩みや課題などについても親身になって相談を行っています。

平成29年度には銚子市内5校(春日小学校、飯沼小学校、明神小学校、海上小学校、本城小学校)
匝瑳市内1校(椿海小学校)を訪問しました。

若手教員推進員の指導を受けた受講者からの感想を紹介します。

  • 「この事業に参加させていただけたことで、若手の先生の授業に対する熱意を感じることができ、私自身授業に取り組む姿勢を見つめ直すことができました。また、普段の悩み事に対して、若手教員推進員の先生のこれまで実際に行ってきた活動例や具体的なアドバイスをいただきとても充実した時間を過ごすことができました。職員同士悩みを打ちあけたり、アドバイスし合ったりという環境がつくれました。(10年目女性教諭)」
  • 「日々の授業実践の課題点をご指導いただき沢山のことに気付くことができました。今後、課題の克服を目指し、励んでいきたいと思います。(1年目女性教諭)」
  • 「この事業に参加さていただき、授業についてのご指導はもちろんのこと、学級担任としての心得や特別な教科となる道徳についてなど、様々な視点からご指導いただき、大変勉強になりました。今後の指導に生かしていきたいと思います。(10年目男性教諭)」
  • 「日頃、授業実践の場があまりないため、大変貴重な機会となりました。資料の提示の仕方や教材の活用の工夫など、一つ一つに対し丁寧にご指導くださり、勉強になりました。今後の実践に生かし、子ども達にとって魅力的な授業づくりをしていけたらと思います。(1年目養護教諭)」
  • 「全体会では、話しやすい雰囲気で、教科の指導だけでなく、学級経営、生徒指導等、様々な面の課題や手立て等についてご指導いただき、多くのことを学ぶ機会となりました。(3年目男性教諭)」
  • 授業では、選択権を児童に与え、過程を楽しむことができる授業にするということを教えていただきました。終始、発言のしやすい雰囲気を作ってくださったため、討議で内容を深めることができました。(6年目女性教諭)

若手教員推進員の先生より、子どもの実態把握や単元の目標確認等、授業を展開する際に気を付けなければならない重要ポイントを数多く教えていただきました。また校内の同僚と普段交わせない様々な課題や悩みを共有でき、自分にとって大変有意義な時間となりました。(6年目男性教諭)

<8>平成29年度香取海匝地区学力向上交流会(数学編)@多古町立多古中学校

  • ポイント1~「思考し,表現する力」を高める実践モデルプログラムに基づく授業づくり~
  • ポイント2~生徒の基礎的・基本的な学力を高めるための指導法の工夫・改善
    (少人数指導やティーム・ティーチング指導を通して)~

多古中数学授業

多古町立多古中学校では、学力向上交流会で「図形の性質の調べ方」の「多角形の内角の和の求め方を、三角形の内角の和をもとに考えたり、説明したりすることができる。」を主な目標とする第2学年の授業が展開されました。

授業は、標準コースと基本コースによる習熟度別少人数指導で行われました。標準コースでは、CT機器(タブレット、電子黒板)の活用により、前の学習内容や生徒の考えなどが大きく提示され、生徒同士で考えをわかりやすく伝え合うことができました。n角形の内角の和を求めるにあたっては、表を用いて考え、数式を導くことができました。その過程では、自力解決後にグループによる話し合いが行われ、自分の考えや疑問を出し、学び合う生徒の姿が見られました。また、全体での話し合いでは、多角形の内部の点から各頂点に線を引いて、内角の和を求める方法を先の数式につなげることができました。

基本コースでは、三角形、四角形、五角形、六角形・・・の内角の和を段階的に求めながら、n角形の内角の和を求める方法を考えました。解決を進めることにより、考え方の筋道がよくわかるように工夫されたワークシートの活用や、生徒のつぶやきや発表の学習過程への適切な位置付けにより、図と言葉、数式が関連付けられていきました。一人一人の実態を把握し、反応を見取り、個に応じた手立てを工夫して、生徒に「わかる」「できる」喜びを味わわせることを重視した授業が展開されました。

自力解決後のグループでの学び合いやICT機器を活用して考えを表現させること、段階的に問題を与え、評価しながら手立てを工夫することにより、「思考し、表現する力」を高める授業実践となりました。

<9>平成29年度香取海匝地区学力向上交流会(理科編)@多古町立多古中学校

ポイント1~「思考し,表現する力」を高める実践モデルプログラムに基づく授業づくり~

ポイント2~生徒の基礎的・基本的な学力を高めるための指導法の工夫・改善~

多古中理科

第2学年で、「電流とその利用」について「値のわからない抵抗の大きさを、オームの法則を用いて調べる」内容の授業実践が行われました。

通常抵抗値を調べる場合、電圧を固定した上で電流を測定し、オームの法則を使い求める授業が多いのですが、本授業では0Vから10Vの間で電圧を上げていき、それぞれの電流の値を測定し、その結果からグラフを描き、抵抗値を求める、という基本的な方法を用いて4種類の抵抗値を調べました。

25分という限られた時間で十分な測定ができるのか、という不安もありましたが、生徒は積極的に実験に取り組み、各班とも3~4種類の抵抗値を特定することができました。実験の結果及び結論は黒板に掲示し、それぞれの班の結果を比較して抵抗値を特定しました。

生徒はそれぞれの班の結果を確認しながら、「電流(の値)が少し小さいな」「(グラフの)線の引き方がずれていないか」「グラフ(の傾き)は少ししか変わらないのに、計算の結果はずいぶん違う」など、活発に話し合いを行っていました。

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