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更新日:令和4(2022)年8月25日

ページ番号:315590

評価結果について(平成30年度分)|房総のむら指定管理

1.概要

(1)施設名等

施設名

千葉県立房総のむら外部サイトへのリンク

指定管理者

公益財団法人千葉県教育振興財団

指定管理期間

平成26年4月1日~平成31年3月31日

評価対象年度

平成30年度

第三者評価の有無(今回)

なし

施設所管課

教育庁教育振興部文化財課

(2)施設の設置目的

設置目的

博物館は、歴史、芸術、民俗、産業、自然科学等に関する資料を収集し、保管し、及び展示して一般公衆の利用に供するとともに、その教養、調査研究、レクリエーション等に資するために必要な事業を行い、併せてこれらの資料に関する調査研究を行うことを目的とする。

指定管理者が行う業務の範囲

(1)博物館事業に関する業務

(2)施設等の管理・運営に関する業務

(3)その他(自主事業)

(3)施設の運営状況

年度

利用者(人)

事業費等の内訳(千円)

指定管理料(A)

その他維持管理費(B)

使用料等県収入(C)

県の収支(C-A-B)

(参考)利用料金

26

248,704

412,400

17,120

1,345

▲416,890

17,120

27

259,510

412,400

18,502

1,816

▲449,529

18,502

28

239,902

412,400

16,997

825

▲477,067

16,997

29

249,803

412,400

16,882

909

▲421,481

16,882

30

253,240

412,400

18,098

971

▲414,453

18,098

2.評価結果

(1)管理運営状況評価

評価項目

評価

評価理由等

管理業務の実施状況に関する事項

施設の設置目的・法令の順守等【重要事項】

S

  • 施設の設置目的や管理基準に従った管理運営が行われ、法令等を遵守して点検等を実施した。自主規程により個人情報の保護も適切に行われた。研修などを通して個人情報の権利・利益を全職員に徹底させている。また、県への各種報告も適時・適切に行われた。

安全性の確保【重要事項】

A

  • 施設の安全の確保のため、マニュアルの徹底と訓練を実施し、マニュアルの見直しや防災マップの改訂を行った。
  • 日常点検及び定期点検等が適切に実施され、施設の不具合等に係る職員体制整備を進めた。
  • 事故や災害発生時に、適切に報告がなされた。

適切な管理運営

A

  • 協定書及び管理業務仕様書に沿って清掃や警備等の業務が行われた。
  • 全職員を対象にした月例研修会や日常研修等を実施し、来館者に対するマナーの向上が図られた。
  • 各職員、体験指導者等による社会的弱者等への配慮、適切な対応が積極的に行われた。

適切な財産管理

A

  • 備品管理、資料の貸与等が適切に行われた。
  • 協定書及び管理業務仕様書に沿った設備等の保守点検が適切に行われた。
  • 損傷した給水管や監視システムの補修等を適切に実施した。
  • 指定文化財について関係機関との連携により適切に管理された。
  • 廃棄物等の発生抑制(Reduce)、再使用(Reuse)、再利用(Recycle)の3R運動を継続し、環境保全に取り組むとともに、生態調査実施など総合的な自然環境の保全、里山景観の管理を行った。

事業の企画運営に関する事項

事業の実施【重要事項】

A

  • 年間の体験演目数は同程度を維持し、新規演目を増やすなど来館者の多様なニーズに対応する体制を整えている。
  • 房総のむらの特徴を活かした企画展等を開催した。企画展は通常の入場料で観覧できる工夫を行い、見学者の増加が図られた。
  • 映画等のロケの受け入れ等、施設の魅力発信に努めた。
  • 史跡や指定文化財建造物を活用したイベント・観察会・ガイド事業・ウォークラリー等を実施した。

サービスの向上等

A

  • マスコットキャラクター「ぼうじろー」を活用し、利用者拡大に取り組んだ。また多言語表記のガイドブックを活用し、外国人向けサービスの向上に取り組んだ。
  • 年間430種類に及ぶ各種体験事業や、季節ごとの多彩なイベントを実施した。マスコットキャラクター「ぼうじろー」を活用するための体制整備を行い、積極的な広報活動を行った。
  • 地域住民を中心としたボランティア活動を推進し地域交流の拠点としての役割を担った。
  • ボランティア活動を積極的に進めるとともに、年2回の研修会を行い、ボランティア参加者の資質向上に努めた。
  • 調査研究の成果を展示等で公表した。常設展の更新に係る資料調査を実施した。
  • 多数の学校団体の受け入れ、学芸員による出張講座等の学習支援活動を行うとともに、教員向け研修を実施した。
  • インターネットによる団体予約システムの運用を開始し、団体利用の利便性を高めた。

施設の利用状況に関する事項

利用者数の状況

A

  • 利用人数、体験者数ともに前年度より増加した。利用人数は微増、体験者数は大幅な増加となったが、体験者率の目標値には届かなかった。体験率の向上を図るため、来館者の傾向やニーズについて整理・分析し、短期的・長期的な対応策を検討する必要がある。学校団体の利用については、学校数、利用人数ともに減少した。児童数の推移等に注視し、増加のための対応策の検討が望まれる。

利用者増の方策

A

  • イベント等のチラシ作成、各種広報媒体への情報提供、国内向け、海外向け観光旅行商談会へ参加するなど、広報活動を広く実施し、ホームページ・ブログ・ツイッター・メールマガジンなどIT環境を利用した広報を推進した。また、マスコットキャラクター「ぼうじろー」ゆるキャラグランプリミュージアムキャラクターアワードにエントリーさせるなど房総のむらの認知度向上を図った。また、新たにインターネットによる団体予約システムの運用を開始し、団体利用の利便性を高めた。
  • AR機能を備えた多言語のガイドブックや多言語のPRビデオを配布・配信し、外国人来館者の来館促進に努めた。
  • ロケ等により各種メディアへの露出も多く、他施設に類のない広報活動には特筆すべきものがある。

管理運営体制

A

  • 事業、管理の2課体制とし、適切な人員配置を行った。経営アドバイザー会議を設け、事業を点検する仕組みを整えた。
  • 博物館として必要な学芸員を確保し、技術に精通した職員を適切に配置した。職員を対象とした各種研修を実施し、職員の資質向上に努めている。

収支状況

財務状況

料金収入の実績に関する事項

A

  • 入館者の総数は前年度より微増し、入場料収入は増加した。

収支状況等

A

  • 委託料等収支、自主事業等収支とも黒字となっている。
  • 指定管理者が房総のむらの指定管理により得た収益について、公益充実事業として施設等の修繕等を実施するとともに、資料館運営等準備資金として積み立てを行った。
  • 施設の不具合の早期発見の体制を整え、不具合が軽微なうちに対処することで経費節減を図った。
  • 指定管理者の財務状況は健全と認められる。

利用者意見の反映

利用者満足度

B

  • アンケート等の直接の意見のほか、ブログ等からの情報収集にも努めた。
  • 苦情等への対応は適切に対応した。施設に関する意見について適切に修繕等を行った。
  • 接遇研修を実施するとともに、接遇マニュアルの徹底を図った。
  • アンケートの回収率を高める努力が見られ、利用者の満足度も非常に高かった。

総合評価

良好

  • 管理業務の実施状況及び施設の利用状況については、入場者数の減少はあるが、ほぼ期待する水準である。事業の実施状況及び収支状況についても期待する水準となっている。運営体制、財務状況、利用者意見の反映・利用者満足度についてもほぼ期待する水準通りである。
(2)特記事項

特に評価される点

  • 房総のむらの特徴を活かした多様なイベントの開催。
  • ボランティアの活用
  • ロケ等による広報
  • 風土記の丘資料館の常設展示の更新

次年度以降に向けて改善が求められる点

  • 房総のむら来館者の様々な利用目的(観光・学習・世代間交流など)や利用者の形態(個人・家族連れ・学校団体ほか)、利用者の各世代のニーズの把握に努め、既存事業の見直しと新規事業の検討を行うことで、リピーターの確保と共に新たな来館者層を開拓すること。特に来場者アンケートについて、更なる回収率の向上を図るとともに、来場者の声を反映したデータが取れるようさらに工夫すること。【継続(一部修正)】。
  • 2020年の東京オリンピック・パラリンピックへ向けて、成田空港及びその周辺諸施設との連携の推進、ホームページの多言語化ページの増加や個人利用者向けのインターネット体験予約サービスなどの検討を通じて、外国人旅行者を含む利用者増加への取り組みを推進する。国内外の入場者にとって利用しやすい施設となるようソフト面・ハード面の対応を検討すること。【継続(一部修正)】。
  • 風土記の丘資料館の常設展示の更新を進め、企画展開催時を含め各種事業において、風土記の丘エリアと房総のむらエリア相互の来館者の誘導の方策を検討し、調査研究の成果の効果的な発信を行うこと【継続】。
  • 地元市町や観光協会・NPO・大学等の各種団体と連携を図り、地域活性化の取組を推進するとともに、地域博物館としての役割(調査、研究、資料収集・保管)をさらに充実させること【継続】。
  • 新任教員等教員向け講習会や研修会等事業の受講者増、広報戦略の見直しを図り、小学校の団体利用の更なる促進と、今まで実績の少ない中学校・高校等の利用促進、利用学校団体の少ない地域(南房地域・茨城県南地域)からの利用促進を図ること【継続】。
  • イベント等各種事業において、内容のマンネリ化に注意するとともに、効果的で効率的な広報活動を行うことにより房総のむらの魅力・認知度の向上を推進すること【継続】。

前年度評価で改善が望まれると指摘された点とその改善状況

【指摘事項】

  • 来館者のニーズの把握、既存事業の見直しと新規事業の検討、リピーターの確保と新たな来館者層の開拓。
  • 外国人来館者への対応の推進。
  • 風土記の丘資料館の常設展のリニューアルと「風土記エリア」と「むらエリア」の相互の来館者の誘導の方策。
  • 地域活性化の取り組みと地域博物館としての役割の充実。
  • 教員向け研修会の見直し、小学校の団体利用の更なる促進と、利用の少ない中学校・高校等や南房地域や茨城県南地域からの利用促進。
  • 各種事業のマンネリ化の注意と効果的で効率的な広報活動の促進。

【改善状況】

  • ブログ等からの多様な意見の収集を行い、ニーズの把握を図るとともに、新規演目等の開発や、既存イベントの見直しを実施した。また、アンケートの取得についても手渡しで行うなど工夫が見られた。
  • 多言語のPRビデオを配布し、国内向け、海外向け商談会等において活用した。
    また、インターネットによる団体予約システムを運用し、団体利用者への便宜を図った。
  • 常設展示の更新に併せ、前年度に調査を行った史跡関係の復元模型や出土品の展示を加えた。
  • 江戸野菜プロジェクトは近隣の農業系学科を有する高校と連携して自主事業として継続した。
  • 教職員のための博物館利用研修の内容の見直しを行ったほか、他に学校向け出張講座を実施した。
  • 新規の体験プログラムの開発を行ったほか、マスコットキャラクター「ぼうじろー」を「ゆるキャラグランプリミュージアムキャラクターアワード」にエントリーさせ、8位入賞するなど積極的な活用を行った。

お問い合わせ

所属課室:環境生活部文化振興課学芸振興室

電話番号:043-223-4127

ファックス番号:043-224-2851

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