ここから本文です。

ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化財 > 千葉県文化財保護審議会 > 開催結果概要(平成29年1月23日開催分)-千葉県文化財保護審議会

更新日:令和2(2020)年3月30日

ページ番号:315542

開催結果概要(平成29年1月23日開催分)-千葉県文化財保護審議会

1 日時

平成29年1月23日(月曜日)14時20分~16時45分

2 場所

千葉県庁中庁舎9階教育庁企画管理部会議室

3 出席者

【審議会委員】

松田会長、鈴木副会長、丸山委員、小池委員、小笠原委員吉良委員、白石委員、三田村委員、笹生委員、高橋委員、成田委員、福田委員、神庭委員

【教育庁】

奥山教育振興部長、永沼文化財課長、梅島副課長、大野副課長ほか

議事報告

  • (1)指定文化財保存状況調査の報告について
    • 有形文化財(工芸品) 香取神宮古神宝類
    • 無形民俗文化財 坂戸の念仏

(以下非公開)

  • (2)県指定文化財の答申について
  • (3)その他

5 委員の意見等

【香取神宮古神宝類】(香取市)

事務局:「香取神宮古神宝類」について配付資料に沿って説明。

(説明の概要)

  • 文化財の概要説明
  • 全般的に状況は良好である。展示資料については、展示替えを長くしていないので、書画類、漆工品は定期的な展示替えが望まれる。
  • 日常的な清掃は行われているが、ケースの中などの小空間では一層の注意をする必要がある。
  • 空調設備、照明設備等は古い設備である。
  • 来訪者の増加もあるので、一層のセキュリティー対策が必要である。
  • 県指定文化財は同一室内で管理すると取扱いが容易になる。

議長:(担当委員からの補足説明を指示)

委員:展示替えをしない場合の不具合、展示替えの効果など、もう少し詳細な提案があると、わかりやすいのではないか。

委員:現地では、具体的な提案をしたところもある。

委員:展示替えが必要なのは、展示物のメンテナンスをするためか。

委員:展示物の種類によってリスクが異なる。たとえば、金工類は比較的展示によるダメージは少ないが、書画類は傷みやすい。

委員:博物館、美術館、大学での実習などと組み合わせ、資料のメンテナンス等を図ることもできる。

【坂戸の念仏】(佐倉市)

事務局:「坂戸の念仏」について配付資料に沿って説明。

(説明の概要)

  • 文化財の概要説明
  • 調査をおこなった「大十夜」の開催経緯・行程の説明
  • 種類の多い念仏を復活するのは難しい状況にある。
  • 今後の念仏講の在り方や伝承について注視していく必要がある。

委員:念仏講は、平成17年から休止しているが、今回は、33年に一度行われる「大十夜」の開催にあわせて、住職の働きかけで「しもつけ」や「あさがお」という念仏踊りが奉納されたものである。念仏講はかつて、どこの地域でもあったが、現在は壊滅的な状況である。今回は33年に一度ということで、地域をあげての取り組みで奉納されたが、念仏講そのものが復活した訳ではない。

委員:行列の順路などを地図上に落としたりした記録があると良い。

委員:プロセスがまとめられており、地図も既に作成されている。

委員:餅車を子どもが引いている写真があり、次世代についての配慮も見られるが。

委員:「大十夜」自体はつづくと思うが、念仏講は女性が主体の行事であり、かつて、耕作や家事で家に縛られていた女性の社会参画の方法でもあった。共働きが増えるなど、社会情勢が変化する中、その必要性も、なくなってきており、念仏講の行事を継続することは、非常に厳しい状況である。

委員:社会の基盤が代わって、継承が難しいということで、注意深く記録を続ける必要がある。この結果を踏まえ、今後の保存・記録等に当たってほしい。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?