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更新日:令和2(2020)年3月30日
ページ番号:315540
平成28年9月12日(月曜日)14時~16時20分
千葉県庁中庁舎9階教育庁企画管理部会議室
松田会長、鈴木副会長、丸山委員、小池委員、小笠原委員、吉良委員、白石委員、三田村委員、笹生委員、高橋委員、小野委員、成田委員、福田委員、矢島委員、神庭委員
奥山教育振興部長、永沼文化財課長、大野副課長ほか
(以下非公開)
事務局:「鹿山文庫関係資料」について配付資料に沿って説明。
(説明の概要)
議長:(担当委員からの補足説明を指示)
委員:一番重要と思われる「ハルマ和解」については収蔵庫の中のしっかりしたケースに入っているので全く問題ない。他方、むきだしになっている資料は、掃除をしていないということで、ほこりやカビなどが気になった。設備としては立派なのでメンテナンスをしっかりしていただければよい。
委員:この施設の維持管理費というのは県で予算措置されているのか。
事務局:学校側の予算である。
委員:収蔵庫など相当大きいので、空調費も相当かかっているのではないか。
事務局:佐倉高等学校OBの方々がつくる鹿山会という会からも支援を受けている。
委員:鹿山文庫の報告を伺うと、保存・活用についての予算的措置をしっかりとしてほしいと思う。
委員:生徒が清掃を行ったという報告だが、そのような活動にいたった経緯とその意図を教えてほしい。
事務局:前回の調査後、委員から「学校の生徒が資料を意識してもらうことが大切だ」という意見があり、調査報告を学校に示したところ、生徒による清掃などの活動がはじまった。
委員:報告の中に「総合的病害虫管理(IPM)の管理を実施して、問題点を把握したうえで」という下りがあるが、IPMというのはそのような一般的な日常管理を大事にしてゆくということで、生徒たちには、IPMの活動の全体像の中で自分たちがどんな役割ができるのかという視点で、活動を続けていっていただけると教育的にも、大変よろしいのではないか。
事務局:「鴨川大山千枚田」について配付資料に沿って説明。
(説明の概要)
議長:(担当の委員からの補足の説明を指示)
委員:「なりわい」を続けながら景観を維持するということは非常に難しく、価値の評価に加えて、維持・管理の体制・仕組みの問題が一般的に重要になる。この鴨川大山千枚田では、仕組みについては比較的早い時期から整っていた事例と思われる。
その一方で、文化財的価値については、変更が可能な部分と不可能な部分を区別して、そこに要素を落とし込んでゆく作業が、十分でないのかもしれない。
個々のことについては大きな問題はないと思う。課題は、名勝の指定範囲外である対岸の森林の景観を今後どのように守っていくかということである。国に重要文化的景観という文化財の類型があるが、景観部局と連携して景観を守ってゆくことも重要である。
委員:穀倉地帯と比べると稲が細っている感じがする。しかし、実りを重視するのではなく、景観を大変重視して保護しているので、棚田は美しく守られているのではないかという感想を持った。
委員:鴨川大山千枚田は9年ぐらい前に景観構成要素などの抽出を行った報告書を作っているので、再度その要素を現地に落とし込んで、文化財的価値を再確認する必要がある。景観の保全については都市計画の中で位置付けないと進まないので、県としては知事部局や市にもそのようにサジェスチョンをしてゆくことを是非試みてほしい。
活用に関しては、近隣には重要な彫刻と建物が所在する県指定の大山寺不動堂があり、中世の南北朝の文献も残っている。峯岡の牧も近いことから、包括的な日本遺産のような物語が考えられるのではないかと思う。
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