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ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化財 > 文化財の指定と登録 > 新指定・登録の文化財 > (令和2年度)県指定文化財の指定について
更新日:令和3(2021)年6月10日
ページ番号:416667
発表日:令和3年2月19日
教育庁教育振興部文化財課
令和3年1月18日に開催された千葉県文化財保護審議会(会長 松田 誠一郎)において千葉県指定文化財に指定すべきとの答申があった下記の有形文化財3件について、千葉県教育委員会は、千葉県指定有形文化財に指定することを決定しました。
この結果、県報告示により、県指定文化財は有形文化財339件、無形文化財8件、有形民俗文化財22件、無形民俗文化財56件、記念物134件の、合計559件となります。
(めいじにねんおうしゅうしゅっせいべいこくせんはーまんごうかつうらおきそうなんえまき)
有形文化財(歴史資料)
勝浦市新官1343-1
寄託先:千葉市中央区青葉町955-2(千葉県立中央博物館)
勝浦市
慶応3年(1867)に明治新政府が発足したが、旧幕府軍は函館において抵抗を続けていた。明治新政府から旧幕府軍の鎮定を命じられた弘前藩主は、兄である熊本藩主に援軍を求めた。熊本藩は米国船ハーマン号を借上げ、藩士達は弘前に向かったが、明治2年(1869)正月3日に勝浦沖で座礁し、208人が溺死し、141人が生還した(ハーマン号遭難事件)。本絵巻物は、この遭難を絵と詞書によって記したものである。
幕末維新期の動乱の中で、千葉県下で起こった事件の実態を伝える貴重な史料として重要である。
明治二年奥州出征米国船ハーマン号勝浦沖遭難絵巻(1巻15紙 縦:41.5cm・全長:583cm)
(さいひろかいづかしゅつどこっかくかいせいそうしんぐ)
有形文化財(考古資料)
市原市能満1489(市原市埋蔵文化財調査センター)
市原市
西広貝塚は、縄文時代後・晩期の房総半島を代表する大規模貝塚の一つであり、ほぼ全域が発掘され、約3,760点もの骨角貝製の髪針、垂飾、腕輪など、多種多様な装身具が出土した。これらの材料はサメ類、ウミガメ類、カモ類、シカ、イノシシ、ムササビ等の多様な動物が使用されており、この時期の骨角貝製品を代表する資料である。
これらのうち250点は、保存状況がよく、資料全体の特徴をよく表すものとして重要である。
西広貝塚出土骨角貝製装身具(左:骨角製品、右:貝製品)
(むらさきすそごどうまる)
(むらさきすそごどうまる つけたり きばこ1ごう、ゆいしょがき1つう、おりがみ8つう)
有形文化財(工芸品)
佐倉市鏑木町933
宗教法人麻賀多神社
千葉県指定有形文化財 紫裾濃胴丸は、江戸時代後期、佐倉藩主堀田正愛のために調えられた豪華で壮麗な胴丸形式の甲冑である。
この甲冑には、木箱、由緒書、8通の折紙が伝わっている。
木箱と折紙は、紫裾濃胴丸の製作年代、製作者、甲冑の所有者を明らかにし、由緒書は現在の所有者である麻賀多神社に伝来した過程を歴史的に示すことから重要であり、本有形文化財に追加指定し、名称を改めるものである。
紫裾濃胴丸 附 木箱1合、由緒書1通、折紙8通(左:木箱(蓋表赤外線写真) 右:由緒書)
折紙(頭甲)
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