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更新日:令和2(2020)年6月10日
ページ番号:315527
発表日:平成29年6月16日
教育庁教育振興部文化財課
国の文化審議会(会長 馬渕 明子)は、平成29年6月16日(金曜日)に開催される同審議会文化財分科会の審議・議決を経たのち、文部科学大臣に対し、史跡「加曽利貝塚」(千葉市)を特別史跡に指定すること及び千葉県指定史跡「山野貝塚」(袖ケ浦市)を史跡に指定することを答申しました。
この結果、官報告示の後に、千葉県内の史跡は28件となる予定です。千葉県内における特別史跡指定は初めてで、記念物の特別指定は2件目です。
縄文時代中期の貝塚を含む環状集落と後期の貝塚を含む馬蹄形集落から成る国内最大級の縄文時代の集落跡。考古学の研究史における重要性,埋蔵文化財保護の歴史,埋蔵文化財の整備と活用に関する先駆性,教科書等を通しての全国的な知名度等の様々な観点で,我が国の文化の象徴として特に重要であることから、特別史跡に指定されます。
特別史跡指定は千葉県内では初であり、記念物の特別指定は特別天然記念物「鯛の浦タイ生息地」に続き2件目、国宝等指定を含めると6件目。
加曽利貝塚(左:全景,右:貝塚の堆積)
加曽利貝塚(考古学の研究史上著名な加曽利E式土器と加曽利B式土器)
写真提供:千葉市教育委員会
東京湾東岸(房総半島西部)に位置する縄文時代後期から晩期の大型馬蹄形貝塚。この地域に集中する大型貝塚群の中で,現存する事例としては最南端に位置し,現在でも馬蹄形の貝塚の形状をそのまま見ることができます。出土した魚類遺体は,東京湾東岸の中央部に位置する地理的特徴をよく表しています。
今回の指定により、千葉県内の国史跡指定(特別指定を含む)は28件となり、そのうち貝塚は12件となる。全国における貝塚の史跡指定件数は72件であり、千葉県は1位である(2位:宮城県(6件)、3位:北海道・岩手県・沖縄県(5件))。
山野貝塚(左:貝塚の堆積、右:住居跡)
山野貝塚(出土した土器)
写真提供:袖ケ浦市教育委員会
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