ここから本文です。

ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化施設 > 美術館・博物館 > 県立美術館・博物館のイベント・展示情報 > 県立中央博物館分館海の博物館 幻のイソギンチャク 約100年ぶりに相模湾で発見

報道発表案件

更新日:令和3(2021)年6月17日

ページ番号:444904

県立中央博物館分館海の博物館 幻のイソギンチャク 約100年ぶりに相模湾で発見

発表日:令和3年6月17日
千葉県立中央博物館

 千葉県立中央博物館分館海の博物館の柳研介主任上席研究員らの研究チームによって、1914(大正3)年に採集されて以来確認されていなかった幻のイソギンチャク「ヨウサイイソギンチャク」が、相模湾三崎沖で約100年ぶりに再発見されました。
 この成果は、2021年6月17日付の日本動物分類学会国際学術誌Species Diversity誌オンライン版で公開されました。

研究グループ

柳 研介(千葉県立中央博物館分館海の博物館主任上席研究員)

泉 貴人(琉球大学特別研究員)

JAMBIO(マリンバイオ共同推進機構)

※本研究は科学研究費助成事業(JP25440221及びJP17J03267)の助成を受けて行われました。

掲載雑誌・論文タイトル

掲載誌

Species Diversity (日本動物分類学会国際学術誌)Vol. 26(電子版2021年6月17日発行)

論文タイトル

Redescription of the Sea Anemone Capnea japonica (Cnidaria: Anthozoa: Actiniaria)

発見の経緯

 深海性のヨウサイイソギンチャクは、1914年、三浦半島三崎沖の水深210mでスウェーデン人研究者のシクステン・ボックによって2個体が採集され、その後1940年に同じくスウェーデン人のイソギンチャク研究者オスカー・カールグレンによって新種として発表されました。通常のイソギンチャクとは異なり、触手がドアノブ状になった珍しい外観をしていますが、初発見以降、発見された場所周辺での度重なる調査によっても本種が採集されることはなく、幻のイソギンチャクとなっていました。
 そのような中、2014年2月19日にマリンバイオ共同推進機構によって行われた沿岸生物合同調査において、相模湾三崎沖の水深238~309mの海底でヨウサイイソギンチャクの特徴に一致するイソギンチャクが採集されました。

イソギンチャクの画像

発見されたイソギンチャク

研究の概要

 千葉県立中央博物館分館海の博物館の柳研介主任上席研究員らの研究チームでは、この標本を詳しく調べるとともに、スウェーデンのウプサラ大学進化博物館に所蔵されているタイプ標本(新種として発表されたときに用いられた標本)についても調査を行いました。両者を検討した結果、このイソギンチャクがヨウサイイソギンチャクであることが確かめられました。また、DNA情報から、本種の分類が従来考えられていたものと上科レベルで異なることがわかりました。この成果は6月17日、日本動物分類学会国際学術誌Species Diversity誌のオンライン版に掲載されました。

発見の意義

 ヨウサイイソギンチャクが100年以上も再発見されなかった理由は、比較的小型のイソギンチャクであり、十分に触手が伸びた生きた状態の標本を観察しないと識別が難しいこと、新種として発表された論文には標本の全体図がなく詳細な形態についても記されていなかったため、タイプ標本の調査なしには種の同定が困難であったこと等によるものと考えられます。日本産のイソギンチャク類の多くは、ヨウサイイソギンチャクのおかれていた状況とさほど変わらないため、日本では今後も幻のイソギンチャクの再発見が期待されます。

関連展示予告

期間

令和3年6月18日~7月30日の間、この発見に関しての関連展示を開催します。

会場

千葉県立中央博物館分館 海の博物館(千葉県勝浦市吉尾123)

開館時間

9時~16時30分

展示内容

約100年ぶりに再発見されたヨウサイイソギンチャクの標本、解説パネル

※新型コロナウイルス感染症対策のため、展示内容等の変更あるいは中止となる場合がございます。

お問い合わせ

所属課室:教育機関千葉県立中央博物館分館海の博物館

電話番号:0470-76-1133

ファックス番号:0470-76-1821

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?