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更新日:令和5(2023)年10月6日
ページ番号:314720
(もくぞうやくしにょらいざぞう)
県指定有形文化財(彫刻)
昭和47年9月29日
いすみ市下布施757(長福寺)
像高約101cm。1本のヒノキ材から荒彫りした像を割って、再度つなぎ合わせた一木割矧造の像。表面は漆箔仕上げ。頭部は後頭部より内刳を施し、体部は背刳を施し、後頭部と背部に各1材を当てる。この体幹に横1材の両脚部をつなぎ合わせる。右腕は肩と肘、手首でつなぎ合わせ、右腰脇に三角材を当てる。左手は前膊部の袖口に、手首を挿す。螺髪は切子型に彫り出し、肉髻珠、白毫相を表す。耳朶は肩に届くほど下に伸び、穴を開ける。左手は膝の上で、掌に丸く蓋のついた薬壺を持つ。右腕は曲げて、掌を前に向けて立て指を軽く曲げる。左足を外に出して結跏趺坐する。肉髻を高く盛り上げ、多少、目のつり上がった比較的厳しい顔、肩幅のある堂々とした姿など、平安時代中期頃の作風が見られるが、衲衣の衣文の処理の形式化や、彫りの浅さ、両脚部の比較的薄い肉どりなどから、平安時代後期から鎌倉時代初期の造像と考えられる。膝裏及び胎内に建長2年(1250)と寛永5年(1638)の修理墨書銘が見られる。
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