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更新日:令和8(2026)年2月20日
ページ番号:733855
(こうみょうじやくいもん きばな「ししとぼたん」(たけしいはちろうのぶよしかんれんさくひん))
光明寺薬医門
光明寺薬医門 木鼻「獅子と牡丹」左
光明寺薬医門 木鼻「獅子と牡丹」右
県登録有形文化財(彫刻)
1対
令和7年2月26日
木更津市中央1-3-5(宗教法人光明寺)
武志伊八郎信由(初代伊八。以下、「伊八」という。)は、江戸時代後期に活躍した彫物大工である。その作品は、上総、安房地方の社寺建築を中心に遺されており、現代では特に波の表現が特徴的であると評価されることが多いことから、広く「波の伊八」として知られている。作者銘・紀年銘や作風から、伊八が手がけたと考えられる作品を「武志伊八郎信由関連作品」と呼ぶ。
本作は、光明寺薬医門の左右の主柱に木鼻として取り付けられた獅子と牡丹の一対の彫刻である。刻銘等は確認されていないが、同門の中央にある力士像と作風・様式、木材の風化度合いの共通性から、初代伊八の作品群であることが想定できる。
阿吽のセットの獅子は、表情や前足を強調して表現され、獅子の迫力が伝わる作風である。獅子の直下に取り付けられた牡丹は、縦20センチメートル程度と小型品である。牡丹の花弁を立体的に表現しているが、下部は風化が進行している。
獅子の構造は上下二つの材を組み合わせて一体としており、目の高さの部分に横に線(接合部)が入っていることが確認できる。一木で制作されていない数少ない例である。獅子の目には、固定に使われた釘の跡のみあり、銅板自体は失われている。最も本作と作風が近似するものとして、鴨川市金乗院山門の獅子(安永4年正月完成、24歳)が挙げられ、ほぼ同一時期の制作と推定できる。
これらのモチーフは、伊八が後年まで数多く制作しており、20代半ばの作品として時期的に確実に位置づけられ、伊八の作風の変遷をたどる上で、また、力士像とあわせて木更津地域における活動の一括資料としての一定の価値を有する。
現在、JR木更津駅前通りに面した門の正面に取り付けられており、寺院内に入らず作品の鑑賞が可能である。
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