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更新日:令和3(2021)年5月6日
ページ番号:426481
香取市は千葉県の北東部に位置し、豊かな水と肥沃な台地に恵まれた、県内有数の農業市です。
古くから米作りが大変盛んで、米の出荷量は千葉県第1位を誇ります。
日本地図で有名な『伊能忠敬』が若き頃、商人として活躍した地でもあります。
小江戸三市の一つで、『佐原の町並み』として小野川付近には、風情ある古い町並みが今も残り、
平成30年には日本遺産に認定されています。
その町並みと融合した店舗では香取市の食材を中心に、千葉のおいしい恵みを味わうことができます。
「農と食」を力強く感じる市「香取市」。
肥沃な台地では芋や根菜類、葉物類、果実などさまざまな農産物の生産が盛んです。
また、香取市を含めた北総地域は畜産業も大変盛んで、畜産と畑作の循環型農業も営まれています。
市内には農業体験型施設や道の駅などの農産物直売所もあり、連日にぎわっています。
千葉のおいしい恵みを担う香取市。ぜひ一度味わいに来てください。
香取市には小学校16校、中学校7校があり、すべて学校給食センターより給食を提供しています。
毎日が地産地消献立といっていいほど、食材に恵まれている香取市の給食。
米は100%香取市産コシヒカリを使用し、週4回の米飯給食を実施しています。
また、香取市はマッシュルームの生産量が全国1位であり、
学校給食でも新鮮なマッシュルームが手軽に使用できるのも大きな特徴です。
令和元年6月の千葉県民の日献立から取り入れた、香取のマッシュルーム入り豚丼も大変好評で今では定番メニューです。
農業生産者団体から直送される野菜は収穫から納品までの時間も短く新鮮なため、
廃棄量が非常に低く抑えられます。使用する側としては、とてもありがたいです。
令和2年度(2020年度)は『千葉にオリンピック・パラリンピックがやってくる~給食活用レシピ~2020』
(千葉県教育委員会発行)を活用し、地場産物を利用しながら、他国の食文化を学ぶ機会となる献立を実施しました。
香取市は水上スポーツも盛んで、それが縁となり、スロバキアカヌースプリントチームの事前キャンプ地となりました。
令和3年5月には、オリンピック特別献立としてスロバキア料理を企画しており、現在試作を進めています。
学校の周辺は広大な田園が広がり、児童は毎日の生活の中で稲作の工程である、
代掻き、田植え、薬剤散布、稲刈りなどを実感しています。
令和2年度は5年生が自分たちの学校田園で稲作りをしました。
収穫までの管理も大変でしたが、収穫後の手作業での脱穀は非常に大変で、機械による稲作のありがたさがわかりました。
また学区には、梨農園や養豚場もあり見学も積極的に実施し、地域理解を深めています。
大倉小学校では、給食の時間に、当日の給食に使用した生の野菜を栄養教諭が持って教室を回ります。
児童が「苦手だろうな」と思う料理でも、新鮮な生の食材を見たり、食材の話を聞いたりすることで、
「食べてみようかな」という気持ちを育てるようにしています。
また令和2年度は、4年生社会科の「千葉県を知ろう」という学習を、学級担任と栄養教諭のT・Tで実施しました。
授業では、千葉県を農業の面から知り、理解が深まるよう、農家さんや生産団体さんに取材した内容を映像で見せたり、
話したりしました。
食材の宝庫、香取市。
いつも食べている食材がとても貴重なものと感じるのは、児童生徒が育ち、自分で食を選択するときなのかもしれません。
今後も豊かな地場産物を活用し、少しでも記憶に残る学校給食となるよう献立の充実を図っていきたいと思います。
同時に、生産者の声を届けることで、児童生徒が地域を知り、郷土を愛する心が育つよう努力していきます。
文責:香取市立大倉小学校 栄養教諭 塚本宏美
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