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更新日:平成29(2017)年7月31日

ウィークリー千葉県

ウィークリー千葉県平成29(2017)年7月29日放送分(特別番組)夏休みは県立博物館に行こう

掲載日:平成29年7月31日

夏休みシーズンを前に、県立中央博物館を中心とした博物館の裏側や企画展のこだわりを紹介します。

特集

動画の内容

(リポーター)
そこはまるで、きのこのおとぎの国。

千葉市中央区にある県立中央博物館では、現在「企画展きのこワンダーランド」が開催されています。

大きなきのこに、不思議な形のきのこ、派手な色をしたきのこ。
今まで見たことの無いようないろいろなきのこに、みんな興味津々です。

夏休み中の子どもたちに向けて開催中の「きのこワンダーランド」。
この企画展には、きのこ博士と呼ばれる研究員の30年に渡る研究内容が詰まっています。
今回はこの企画展開催までの裏側を中心に、研究員の日常の業務や県内の博物館について紹介します。

(リポーター)
県立中央博物館は、千葉県の自然と歴史について学べる総合博物館として平成元年に開館しました。
千葉県の自然の原本を残す場所、さらによりよく知るための研究拠点としての役割を果たしています。

また珍しいのは、こちら、野外に生態園を併設していることです。
房総半島の森林や池を自然の姿を再現していて、都市の中にあるにも関わらず、自然に触れることができるようになっています。

博物館に生態園があるのは日本で唯一。
動物や植物のありのままの姿を身近に観察することができる、野外の博物館となっています。

ところで、館内の一角にこんなところがあるのをみなさんはご存知ですか?

(リポーター)
ここはどういった所なのですか?

(中央博物館 立和名主任上席研究員)
ここは、学習情報センターといいまして、みなさんから身近な、色んな質問を受け付ける窓口になっております。
例えば、今の時期ですと「どんな自由研究をしたらいいか」といったことを、ここでご相談いただくと、その様々な分野の研究員をご紹介することができます。

(リポーター)
博物館にはどういった方が訪れるんですか?

(立和名主任上席研究員)
博物館は、大人から子供まで様々な年齢層の方が訪れます。
私もそうだったんですけど、小さい頃から博物館に通って、その道の研究員になったり、そういった方もいらっしゃいます。
日頃の子どもたちの居場所づくりから、大人の方も楽しんでいただく、余暇を過ごしていただく場所としても博物館は活用していただきたいと思っております。

(リポーター)
県民が千葉県のことについて学べる県立博物館は、中央博物館のほかにも7つあります。

流域の人々と川との関わりなどを紹介する「関宿城博物館」

産業に応用された科学技術を体験しながら学べる「現代産業科学館」。

千葉県ゆかりの美術資料を収集する「県立美術館」。

外国からの来館者も多い参加体験型の「房総のむら」。

そして中央博物館の分館として、それぞれ周辺地域の自然と歴史を紹介する「大利根分館」、「大多喜城分館」、「海の博物館」があります。

みなさんは、どの博物館に行った事がありますか?

(リポーター)
たくさんの資料に囲まれた研究室の中で作業をする男性。
「きのこ博士」と呼ばれている吹春俊光研究員です。
県立中央博物館の開館当初から在籍し、およそ30年に渡って、世界中のきのこを調べてきました。

(リポーター)
きのこ博士は今、何をなさっていたんですか?

(中央博物館 吹春植物学研究科長)
展示の準備でパネルの原稿をチェックしてですね、間違いなんかが無いように修正をしてたんですね。

(リポーター)
今回の企画展のテーマはどういったことなんでしょうか?

(吹春研究科長)
「きのこワンダーランド」というタイトルなんですけど、
きのこのすごさとかですね、素晴らしさをみなさんに知っていただくっていうのが、今回の企画展のテーマになってますね。

きのこっていうのは、森の添え物的な、日陰者のイメージが強いんですけど、
実は地球上の森っていうのは、きのこがなかったら、出来てなかった。そういう風に言われてるんですよね。
そういうところをですね、説明しながら、地球環境にとってのきのこっていうのを知っていただければと思って企画しております。

(リポーター)
大型菌類を専門とする吹春研究員を始め、地学、動物学、歴史学、など多岐に渡る専門研究員が県立中央博物館にはいます。
例えば・・・

(中央博物館 宮川研究員)
今年から千葉県立中央博物館に入りました、新人の宮川尚子と申します。
哺乳類を担当していて、中でも、クジラを専門にしています。
私の専門はですね、クジラの骨の中でも、骨盤と、非常にマニアックなところをやっています。
この海にたくさん囲まれている千葉県でクジラの事をみなさんに紹介していけたらいいなと思ってます。
是非、遊びに来てください。

(中央博物館 伊佐治主任上席研究員)
私は、化石の展示や研究をしております。
中でも、恐竜時代の生き物の化石を研究しておりまして、
千葉県では、銚子で化石を探したいということで、銚子で本物の恐竜の化石を探す活動を本格的に始めております。
来年、中央博物館では恐竜の展示を予定しています。
本物が見つかったら、中央博物館で展示します。
そしたらみなさま、是非、見に来てください

(リポーター)
実は県立中央博物館に在籍する研究員の数は県の施設としてはトップレベル。
専門に特化した研究員が多くいることで1歩進んだ研究もできています。

こちらの宮研究員は、世界最先端とも言える技術を開発し、今注目を集めています。

(中央博物館 宮生態・環境研究部長)
バケツ一杯の水を汲むことで、それを分析することでですね、そこに住んでる魚を検出する技術を開発しました。
そこでとれたDNAを解析すると、なにが住んでいるか、もう水の中を見てきたかのようなデータがとれるんですね。

(リポーター)
現在、日本全国で一斉調査をすることによりいま・どこに・どんな魚がいるかを調べているとのこと。
いずれはいつ・どこに・どんな魚が出てくるかの予想ができるようになるかもしれないそうです。
今後の研究成果が楽しみですね。

(リポーター)
房総半島の自然や歴史に関する資料がところ狭しと並ぶ館内。
ですが、展示されている資料はごく一部でしかありません。

研究員によって集められた資料は収蔵庫に保管されています。

今回、特別にその収蔵庫の中を見せてもらいました。

(リポーター)
うーわっ!すっごい広いですね、ここ!

ここ第5収蔵庫は6つある収蔵庫の中で1番広い部屋。
化石や地学資料、昆虫の標本などが収蔵されています。

収蔵庫には貴重な標本・資料が数多く保管されています。
それらを良好な状態で将来に引き継ぐために、湿度と温度を一定に保っています。
そのため、職員でも入室を制限するほど。
常に細心の注意を払って管理しているのです。

こちらは第3収蔵庫。コケ植物や菌類の標本が収蔵されている場所です。
吹春研究員の主な作業場所はここ。

(リポーター)
先生、こちらではいつもどういった作業をなさってるんですか?

(吹春植物学研究科長)
標本の整理をしているんですけど、今見ているのは、貸し出した標本が返ってきたところをチェックしているところです。
貸出っていうのは、非常に大事な作業で、例えば、私が調べられないような標本を貸し出すんですね、専門家に。
そうすると、標本から抜き出した情報を添付して返してくれるんですよ。
それをやることによって、千葉県のきのこがより詳しくわかっていって、比較されて、世界レベルで千葉県の情報がまた、増えていくっていう、そういう事に繋がりますので、
色んな動植物の戸籍簿作りをやるベースになる標本を保管しているっていうのが、標本庫の役割で、私の仕事は、千葉県のきのこを調べる。
千葉県のきのこの戸籍簿作りをやるっていうのが、仕事なんですよね。

(リポーター)
資料となるきのこは、観察会などで採取して回るほか、県内で活動するきのこ談話会のメンバーからの協力で、集まってくるとのこと。

そして集められたきのこは、この真空凍結乾燥機にかけられます。
凍結してから乾燥させることで組織が痛まずに、色や形がきれいに残った標本が出来上がるそうです。

また、収蔵庫には世界でここだけにしかない、大変貴重な標本もあります。
ホロタイプと呼ばれるこちらは、新たに見つかった動物や植物が新種かどうかを調べる際に比較材料として使われるもの。
分類学の研究において、重要な役割を果たします。

こうした貴重な資料が、表に出ることはそう多くはありません。
私たちが企画展などで目にする事ができるのは実は、ごく一部の資料なのです。

(リポーター)
企画展のオープンを直前に控え、いよいよ本格的な展示作業に入りました。
ロビーに、廊下、そして企画展示室に標本や模型、パネルを設置していきます。

展示するきのこのラベルを作る吹春研究員。
ラベルにはそれぞれ名前や特徴などが書かれ、見た人が理解しやすくなっています。

吹春研究員に目玉となるきのこについてうかがいました。

(吹春植物学研究科長)
目玉のきのこっていうのはちょっと用意はしてないんですけれども、30年間かかって集めたきのこをそれぞれ並べております。

(リポーター)
そこで、きのこをあまり知らない人でも楽しめるオススメの展示を教えてもらいました。

(吹春植物学研究科長)
非常に大きいものとかですね、薬になるものとか、生の光るきのこも用意していて、それぞれにキャラクターのたったきのこを見て行っていただければと思います。

(リポーター)
この「ヤコウタケ」は3日間ほどしか光り続けることができません。
そのため時期を調整しながら、いくつものヤコウタケを育てています。
展示の裏側にはこうした苦労もあるんですね。

また、子供たちに人気の写真スポットも用意しています。
このきのこハウスはなんと高さ2mもあります。
記念の写真になること間違いなしです。

その他、きのこと言えば誰もが想像する「ベニテングタケ」などの毒きのこの展示や
歴史的な世界のきのこグッズなど多くの展示の準備が進められています。

(リポーター)
今回の企画展示開催にあたって苦労されたことはありますか?

(吹春植物学研究科長)
10年前にきのこ展ってやったんですけど、その時は大人の方が分かるように作ったんですけども、
今回は夏休みということで小学生にも分かるような形でやさしく、くだけた表現にしたりということにちょっと苦労しましたかね。
きのこ展をやるのは3年くらい前から計画はあったんですけど、実際に動き出したのは1年位前ということですね。

(リポーター)
来館者にはどのように楽しんでもらいたいですか?

(吹春植物学研究科長)
今回知っていただきたいのは森の中できのこが、どんな風な働きをしているか、というところなんですよ。
一個一個きのこの正体を知っていくことによって、きのこの世界がだんだん分かってくるという…。
1種類ずつきのこを増やしていっていただければという風に思います。

(リポーター)
夏休み期間中は県立中央博物館の他にも各博物館が展示を行っています。

県立美術館では「立体造形の現在 過去 未来 Theフィギュアinチバ」を開催中。
世界に誇る新しい日本文化となったフィギュアの魅力を紹介しています。

海の博物館でもさまざまなエビを紹介する「夏休み海の学びスペシャル エビざんまい」を開催中です。

また、現代産業科学館では8月から「星のある風景」3作品を開催。
プラネタリウムで皆既日食を楽しむことができます。

(リポーター)
7月22日、土曜日。
企画展「きのこワンダーランド」がついに開幕しました。
オープニングセレモニーには多くの親子連れが参加しています。

セレモニーの後、吹春研究員は館内の展示について訪れた方に解説をしていました。

(吹春植物学研究科長)
毒キノコはね、大体ね、答えから言うと、1割ぐらいが毒キノコなんですね。

(こども)
美味しそうな匂いがする毒きのこもある。

(吹春植物学研究科長)
そうそう、そういうやつもある。どれも1回だけ食べられるっていう話ですよね。

(リポーター)
ときに愉快に、ときに熱く、吹春研究員が話す奥が深いきのこの話に子どもも大人も、すっかり引き込まれているようです。

(来館者<1>)
さっき、博士みたいな方がいて、説明受けて面白かったね。

(来館者<2>)
きのこは色々な形があったり、色んな匂いがあったりすることがわかりました。

(来館者<3>)
非常にわかりやすく展示されてあったので、息子も興味をもって、大分食いついて見てましたので、今日来てよかったなと思います。

(来館者<4>)
千葉県にたくさんの種類の毒きのこがあって、ちょっとびっくりしました。

(来館者<5>)
暗闇の中で光るきのこがあってびっくりしました。

(来館者<6>)
楽しかったです。
こんなに自分の知らないきのことかあるんだなっていうのがわかって、大人でも楽しめました。

(来館者<7>)
すごくて、楽しくて、よかった。

(リポーター)
見たこともないようなきのこがたくさん並んでるんですよ。
一つ一つの説明文もとってもわかりやすくて、面白いです。
30年の研究内容が詰まってるんだなぁ、ということを実感しました。

(リポーター)
初日随分賑わってますね。

(吹春植物学研究科長)
おかげさまでたくさん来ていただいて、本当にホッとしています。
マニアな子が、マニアな質問をしてくれて、本当にやっぱりきのこっていうのは、
もしかしたらじわじわと広がっているんじゃないかという風に思うような人たちばかりでしたね。

夏は、子どもさんを中心になんですけども、
秋冬は芸術をちょっと感じさせるような大人も楽しめる、きのこ展という事で、是非、何回も来ていただければ、それぞれ毎回発見があると思います。

(リポーター)
次の企画展ももちろん楽しみにしていますし、これからの吹春先生の研究も楽しみにしていますので、よろしくお願いします。

(吹春植物学研究科長)
はい、頑張っていきたいと思います。

(リポーター)
博物館は、標本や資料から過去を振り返ることで、未来や将来を見据えていく展望台のような場所です。
情報が蓄積され、また地域のコミュニティの場所であるとともに、大切な郷土の自然や歴史を知るための宝物がたくさんあります。

この夏はぜひ、博物館でいままで知らなかった千葉県の魅力を発見してみてください。

(リポーター)
最後にプレゼントのお知らせです。
「きのこグッズのセット」を5人の方にプレゼントします。
ご覧の必要事項とTシャツのサイズ、番組の感想を必ずお書き添えの上、ご応募ください。

(リポーター)
さぁ、夏休みはみんなで博物館に行きましょう!

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課放送・インターネット班

電話番号:043-223-2245

ファックス番号:043-227-0146

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