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更新日:平成29(2017)年6月16日

ウィークリー千葉県

ウィークリー千葉県平成28(2016)年3月19日放送分(特集) 「放射線のはなし~放医研を大紹介~」

掲載日:平成28年3月22日

放射線の基礎研究から医療・災害対応まで総合的に取り組む放射線医学総合研究所を紹介します。

特集

動画の内容

(キャスター)
今日は「放射線のはなし」ですね。

(リポーター)
はい。
千葉市にある「放射線医学総合研究所」は
「放医研」の略称で呼ばれ、がんの放射線治療で世界的に知られています。
放射線は、自然界に広く存在していますが、通常は私達の健康には影響を及ぼしません。
放射線というと、福島第一原子力発電所の事故のニュースを思い出す方もいるかと思います。
幸い急性被ばく症状の患者さんは出ませんでしたが、放射線に対する正しい知識を持つことが大切だということを、あらためて思いました。

(キャスター)
今回は、先進医療にも利用されている放射線についてです。

(リポーター)
「放医研」では、被ばくの治療や研究からがん治療まで、放射線に関する様々な研究が行われています。
リポートをしてきましたのでご覧ください。

(リポーター)
放医研は、放射線の基礎研究や医療、災害対応まで、総合的に取り組む国内唯一の研究機関です。
この敷地内で、研究者や技術者、医師・看護師などの医療従事者およそ800人が働いています。
どんな研究所なのか早速お邪魔してみます。


こちらでは、重粒子線という放射線を利用したがん治療が行われていると伺いました。
研究所というよりは、ホテルのロビーのような落ち着いた雰囲気ですね。

(放射線医学総合研究所 丹正 亮平さん)
そうですね。
こちらは、重粒子線を使った治療のための施設で、患者さんに安心して治療を受けていただくために、こういった明るい雰囲気のデザインになっています。

(リポーター)
重粒子線治療というのはどういうものなのですか。

(丹正さん)
はい。
がん治療に使われる放射線というのは、X線や陽子線といったものもあるんですけれども、放医研で使っている炭素イオンを使った重粒子線治療というのは、体内で重粒子線が止まる直前に多くのエネルギーを落とすという性質がありまして、「がん」を狙い撃ちにするのにとても適した治療になっています。

(リポーター)
重粒子線治療では、わずか数ミリの炭素イオンを光の速度の80%程度まで加速し、ご覧のように2方向から「がん」に照射します。

(丹正さん)
重粒子線治療というのは、がん細胞以外の正常な細胞への影響が小さくて、副作用も少ない治療法ですので、治療後もいきいきとした人生を送ることができます。
この肺がんの治療では、一回の照射、20分程度の治療でがんは死滅してしまいます。
外来で治療へ来て、治療後は会社へ向かうという患者さんもいらっしゃいます。

(リポーター)
患者さんへの負担も少ない治療なんですね。

(丹正さん)
そうですね。
また、他の治療法では治せなかったがんにも有効だったり、外科治療では損なわれてしまう機能を温存するということもできます。
この骨の周りにできたがんでは、外科手術では歩行困難を来す可能性がありましたが、重粒子線治療では、がん細胞に侵された部分が石灰化しまして、患者さんは治療後も自分の足で歩くことができています。
脳や脊椎などに近くて、今まで他の治療法では治せなかったがんにも高い治療成績を上げています。
また、患者さんにより優しく、治療効果や効率を高めるための研究も進めていまして、今年度は360度どの角度からも重粒子線が照射できる、回転ガントリーという装置も新たに開発しています。
放医研では、こうした重粒子線治療の普及を図るために、装置の小型化の研究を進めています。
群馬大学や神奈川県立がんセンターへの設置を支援しています。
また、重粒子治療に携わる人材の育成や、ほかの国際機関、外国の大学といったところへの研究協力も進めていまして、世界的な取組みを行っています。

(リポーター)
放医研の技術が、世界をリードしているといえそうですね。

(丹正さん)
そうですね

(リポーター)
放医研の「重粒子線治療」は、日本国内の他の病院にも広がってきていて、世界的にみても充実しています。

この日は特別に重粒子線を発生させる装置を見学させていただきました。

(丹正さん)
こちらが重粒子線の加速器HIMACです。

(リポーター)
へーっ!
ずいぶんと大きいんですね。

こちらの建物の面積はサッカーグランドほどで、地下は20メートルの深さまであり、この中にがん治療などに使用する、重粒子を発生・加速させる装置、HIMACが納められています。

わずか数ミリの重粒子線を加速するのに、こんなに大きな装置が必要になるんですね。

(丹正さん)
そうですね。
装置が大きいというのは、重粒子線治療の課題でもあります。
しかし、放医研では治療に使う炭素イオン以外にも、さまざまな重粒子線を使って、医学以外の研究にも役立ているので、装置もこういった大きなものになっています。

(リポーター)
こちらは昨年4月に行われた、一般公開の模様です。「くらしと放射線」と題して、さまざまな体験学習や、トークイベントなどが行われました。
巨大なHIMACへの来場者の関心は高く、多くの人が見学に訪れていました。
この日の公開で、ひときわ人目を引いていたのは、こちらREMATといわれる緊急被ばく医療支援チームが使用する特殊車両。
万一の被ばく事故の場合、放射線の測定や、被ばく治療に必要となる機材を積んで現場に駆けつけます。

参加した皆さんからは、
「最先端のがん治療を知ることができた」
「自然界にも放射線があることがわかって勉強になった」
「放射線は医療など、人の役にもたっていて、身近なものだと感じた」
などの感想を聞くことができました。

放医研は1957年、昭和32年に、ここ千葉市に設立されて以来、放射線の人体への影響を研究してきました。

5年前の東日本大震災の際には、地震発生から約17時間後に、医師、看護師、放射線防護の専門家からなるチームREMATを派遣して、東京電力福島第一原子力発電所の事故対応の支援を行いました。
現在でも、福島復興支援本部をおいて、環境や健康への影響評価、電話相談などを行っています。
放医研では、放射線防護の研究も行っています。
急性被ばく症状に対応できるさまざまな設備が備わっていて、広く国内外の専門家や自治体の研修の受け入れなども行っています。

(リポーター)
これまで、がん治療についてお話しをうかがってきたのですけれども、それ以外でどのような研究がされているのですか。

(放射線医学総合研究所 小野 麻衣子さん)
はい。
放射線とこちらにあるPETという装置を使って、心と脳のはたらきの研究をしています。

(リポーター)
心と脳のはたらきもですか。

(小野さん)
はい、脳の働きを解析することで、心のはたらきや認知症の研究をしています。
これは認知症のひとつ、アルツハイマー病の患者さんの脳内に、病気を引き起こすと考えられる物質が蓄積している様子を撮影したものです。
同じように、うつ病や統合失調症の患者さんの研究に役立つと期待されています。
この技術を使うと、脳だけではなく身体のいろんな機能を画像化して解析することができます。

(リポーター)
なるほど。
放医研では災害対応からさまざまな医療まで、幅広い研究がされているのですね。
今日はありがとうございました。

(キャスター)
放射線科学の進歩にも目を見張りますが、世界的にみても優れた施設が千葉にある、というのがとても心強いですね。

(リポーター)
重粒子線治療は、これまで健康保険の適用外となっていましたが、骨の腫瘍の中で、背骨や骨盤内などの重要な組織の近くに発生して手術向かないものについて、この4月から保険適用治療となることが検討されています。

(キャスター)
国内にも放医研以外に、重粒子線治療を行う機関が増えているということですからね。長年の研究が実を結んだといえそうですね。

(リポーター)
放医研はこの4月から「量子科学技術研究開発機構」として新たなスタートをきると聞いています。
ご覧の研究所が放医研に統合され、科学技術の水準の向上に取り組むことになりました。

(キャスター)
今年も4月に一般公開が行われるということですので、是非みなさん参加なさってみてくださいね。。
以上、特集でした。

続いて、「今が旬 ちばの食材」。
今回は「アスパラガス」です。

土の恵みを受けてすくすくと育った「アスパラガス」は春の息吹を感じる頃が旬の野菜です。
収穫は根から伸びる新芽の茎を一本ずつ切り取っていきます。
春芽の「アスパラガス」は根元まで柔らかく、甘みが強いのが特長で、この野菜に含まれるアスパラギン酸には、疲労回復やむくみの解消に効果があるそうです。
獲れたての「アスパラガス」は、道の駅の直売所へ。
ここに出荷される野菜や果物はどれも新鮮で、地域の特産品などの品揃えも豊富です。
また、敷地内にあるレストランでは、千葉県産の旬の野菜を中心に使った料理を味わうことができるんですよ。

(道の駅 みのりの郷東金 今関 雅喜さん)
アスパラガスは3月から5月にかけてが旬でございまして、今が一番食べ頃の時期でございます。太いアスパラガスが非常に美味しく柔らかく食べられます。

(キャスター)
ちばの旬の食材について、詳しくは、ホームページをご覧ください。
では、プレゼントです。

(リポーター)
今週は、魚介を緑茶で煮込んだ「浜のごちそう」を5名の方にプレゼントします。
ご応募は、はがきか番組のホームページからお願いします。
ご覧の必要事項と、番組の感想を必ずお書き添えください。

(キャスター)
さて、来週の「ウィークリー千葉県」は、5分拡大した特別番組「地域で取り組む防犯」をおおくりします。

(リポーター)
防犯ボックスのこれまでの実績などももご紹介します。

(キャスター)
是非ご覧ください。
それでは、今週のウィークリー千葉県、このあたりで失礼します。また来週です。

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課放送・インターネット班

電話番号:043-223-2245

ファックス番号:043-227-0146

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