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更新日:平成29(2017)年6月16日

ウィークリー千葉県

ウィークリー千葉県平成28(2016)年2月20日放送分(特集) 「江戸前の味を守る」

掲載日:平成28年2月22日

一度絶滅した東京湾の本ハマグリ。
「江戸前はまぐり」の復活に向けた取り組みを紹介します。

特集

動画の内容

(キャスター)
今回の特集は、「江戸前の味を守る」です。
江戸前というのは、江戸の前に広がる海、「東京湾」で獲れる魚介類を指しますね。

(リポーター)
はい。千葉、東京、神奈川という大都市に囲まれた東京湾は、数々の工業地帯や、貿易港があるのと同時に、私たちの食の台所でもあります。
県内の漁港の位置を見ますと、東京湾に面する漁港は、30近くにもなるんです。

(キャスター)
東京湾へは、たくさんの河川が、豊富な栄養を運んでくるため、昔から豊かな漁場となっているんですよね。

(リポーター)
はい、そうですね。
今回は、この東京湾で、絶滅の危機に瀕した「ハマグリ」の復活までの道のりについて、お話を伺ってきました。

(リポーター)
東京湾では、江戸前と呼ばれる魚介類の数々が水揚げされています。
今日は、木更津市にある牛込漁港に来ました。 

(リポーター)
東京湾に面する県内各地では、色よし、味よし、香りよしと謳われる良質な江戸前海苔が生産されています。
千葉ブランド水産物に認定されている、船橋市の「江戸前船橋瞬〆(じめ)すずき」、 富津市の「大佐和漁協江戸前あなご」とともに、江戸前の水産物の豊かさの象徴となっています。
また、春先から初夏には、潮干狩りに多くの方が訪れ、江戸前の海の恵みは、私達の身近な存在です。
 
今月、木更津市牛込で今年の初漁が始まったのは、「ハマグリ」です。
このハマグリは「江戸前はまぐり」というブランド名で流通しています。
ここでのハマグリ漁は、「腰巻かご」という道具を使った手作業によるもので、かごの先端に付いた刃で、砂に埋まったハマグリを掻き出していきます。

Q、今年のハマグリの生育具合は?

(漁師さん)
まぁまぁ、順調ですよ。今年は結構獲れると思いますよ。

(リポーター)
木更津の海で獲れたハマグリ。実は、ハマグリには種類があります。
現在、日本で主に消費されているのは、中国から輸入される「シナハマグリ」と、九十九里浜などでも獲れる「チョウセンハマグリ」です。
こちらは、昔から国内でも多く獲れ、地ハマグリとも呼ばれています。
九十九里の地ハマグリは、千葉ブランド水産物にも認定されています。

そしてこちらは「本ハマグリ」。東京湾・有明海・伊勢湾などの内湾で獲れるハマグリで、外海で捕れる「チョウセンハマグリ」とは別の種類です。
東京湾の本ハマグリ、「江戸前はまぐり」は、ご覧のとおり貝殻がとてもきれいで、そして実入りが良く、柔らかくて、ほんのりとした甘さの上品な味わいが特徴です。
 
しかし、この「江戸前ハマグリ」は、徐々に姿を消し、平成24年に絶滅危惧種に指定されました。
絶滅の危機に陥った「江戸前はまぐり」が、どうしてここ木更津で、とれるのでしょうか?
そこには『「江戸前はまぐり」をもう一度復活させたい』という、漁師のみなさんの熱い思いがありました。

(リポーター)
「江戸前はまぐり」復活の経緯について、牛込漁協の長島さんにお話を伺ってみました。
絶滅危惧種に指定されている東京湾の「本ハマグリ」は、なぜその量が減ってしまったのですか?

(牛込漁業協同組合 理事(養貝担当) 長島道夫さん)
水質の変化ですよね。それからあとは、京葉工業地帯の埋め立てと、牛込漁港のすぐ隣まで、埋め立てがありますので、海流の変化ですよね。
たぶんそれが原因だと思います。

(リポーター)
千葉県での東京湾ハマグリ漁は、1957年には年間1万トン以上が漁獲されていたと言います。
その後も、年間数千トンが漁獲されていましたが、1970年代前半にその姿を消しました。

(リポーター)
「江戸前はまぐり」の復活に向けて、どんなチャレンジが行われたのですか?

(長島さん)
同じ木更津なんですけれども、中里漁協という組合があります。
そこで九州の有明海から本ハマグリを持ってきて、東京湾に放流したところ、ある程度まで成長するということがわかったんです。

(リポーター)
この糸口を契機に、千葉県漁業協同組合連合会が中心となって、ここ牛込漁協やその他の漁協でも、江戸前はまぐり復活プロジェクトが始まりました。
現在、この地域でのハマグリ漁業は、ハマグリの稚貝を放流し、大きく育ったものを水揚げしています。
そのため多くの稚貝が必要となるのですが、日本ではハマグリの稚貝を大量に生産する体制が整っていなかったため、台湾で委託生産を行っています。

(リポーター)
台湾ではどのように、稚貝を育てているのですか?

(長島さん)
有明海から本ハマグリの種を台湾に持っていって、稚貝を育ててもらっています。
(台湾は)気候もいいし、大量に生産する技術を確立しているんです。そして広い場所もありますので、お願いしています。

(リポーター)
2004年から台湾での委託生産、2005年から東京湾への放流を開始しましたが、最初は水揚げ量が増えたものの、その後、放流量を増やすとハマグリの生息密度が高くなり過ぎて、死んでしまうという問題も起こりました。
現在は生息密度を調整しながら育てています。
2014年の「江戸前はまぐり」の水揚げ量は、67トンと直近30年間で最高となりました。

(リポーター)
今後の希望を聞かせてください。

(長島さん)
本ハマグリは味も良くて、きれいだし、できれば全国の人にいっぱい食べてもらいたいんだけど、まだまだそこまでは生産が上がらない。これから少しずつでも多く生産していきたいと思っています。
 
(リポーター)
こちら、「江戸前はまぐり」のお料理です。おいしそうですね~。いただきます。
<焼きハマグリ>美味しいです。すっごく弾力があって、ふっくらしていて。
<お吸い物>しっかりといいダシが出ていますね。美味しいです。
<鍋>ハマグリの鍋です。白菜にも味が染みていてとっても美味しいです。
漁師のみなさんの頑張りでこの味が復活したんですね。

(リポーター)
水揚げされた「江戸前はまぐり」は千葉県漁業協同組合連合会に集められ、「江戸前はまぐり」として、そのほとんどが生協や、築地を通じてスーパー等へと出荷されます。
今後は地元でも食べられるように取組まれるとのことですが、まだまだ希少な「江戸前はまぐり」です。
いつの日か手軽にこの味を楽しめるようになってほしいですね。

(キャスター)
美味しそうですね~。
このハマグリは、来月のひな祭りの時にもよく食べられる、縁起の良いものですよね。

(リポーター)
はい。この「江戸前はまぐり」は、肉厚で柔らかく、ふっくらジューシーで、とても上品な味でした。
漁師のみなさんも、この味を復活させたくて、いろいろと試行錯誤しながら、「江戸前はまぐり」の生産に尽力されているんだなと感じました。
 
(キャスター) 
台湾生まれのハマグリですが、江戸前の海で育てて、江戸前の味になっていくんですね。

(リポーター)
はい。
そして今日ご紹介したこの江戸前はまぐりや、江戸前の海苔、水産加工品などを扱う直売所「海市場」が千葉市内にあります。
「江戸前はまぐり」は2月29日からの期間限定、無くなり次第終了となります。ぜひこの機会に購入してみてください。

(キャスター)
以上、「特集」でした。
続いて「今が旬 ちばの食材」。
今回はトマトです。
千葉県は「トマト」の生産量全国4位。中でも一宮町など、長生地域の「トマト」は首都圏近郊産地ならではの鮮度の良さと、赤く熟すまでたっぷりと養分を吸った食べ頃の「トマト」を出荷できることで評判です。
特に、この時期に収穫される「春トマト」は、甘みと酸味のバランスが絶妙で、味もとてものっているそうなんですよ。

Q新鮮なトマトの見分け方は?

(JA長生施設野菜部会 理事 春トマト部 生産班長 鶴岡廣伸さん)
トマトのですね、ヘタを見ていただきまして、そのヘタがピンっとしているのが、一番鮮度があると思います。

Q保存方法を教えて下さい。

(鶴岡さん)
今の時期では、常温で良いかと思いますけど、これから暖かくなってきますと、冷蔵庫の野菜室の方に入れていただいて、お好みの時期にですね、食べていただければと思います。
 
(キャスター)
「トマト」は新鮮な食材が集まる農産物直売所にも並びます。
ここは「トマト」をはじめとした季節の野菜や加工品など、地域の産品が
揃う直売所です。
リコピンなど、栄養も豊富な「トマト」。味、色、鮮度良しの千葉県産をぜひ召し上がってみて下さい。

ちばの食材について詳しくは、ホームページをご覧ください。
では、プレゼントです。

(リポーター)
今週は千葉県漁連の「海苔の詰め合わせ」を5人の方にプレゼントします。
ご覧の必要事項と、番組の感想を必ずお書き添えのうえ、ご応募ください。

(キャスター)
千葉県産の江戸前海苔は、香りがよくて、口に入れた瞬間に広がる甘みが特徴ですね。海苔には、ビタミンやミネラル、食物繊維も豊富なんですよ。 

さて、来週の特集は、「伝統的工芸品~現代に生きる手作りの技~」です。

(リポーター)
今年度、千葉県伝統的工芸品の指定を受けた「手描友禅」についてご紹介します。
ぜひご覧ください。

(キャスター)
それでは、今週のウィークリー千葉県、このあたりで失礼します。

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課放送・インターネット班

電話番号:043-223-2245

ファックス番号:043-227-0146

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