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更新日:令和6(2024)年1月19日

ページ番号:461585

ちば県民だより(令和3年10月号)3面

共に支えあう社会を目指して 特別支援学校 × 学生団体「おりがみ」

県内の大学生を中心とした学生団体「おりがみ」は、大学生と特別支援学校の生徒が交流する「パラコネクトプロジェクト」を進めてきました。特別支援学校を訪問し、交流会やボランティア活動を生徒と一緒に行うことで、生徒がもつ多様な個性や熱意を発信する活動を続けています。

パラスポーツをヒントに

「おりがみ」の学生たちは、最初は障害のある子どもへの支援や関わり方を知らない「素人」だったといいます。

注目したのはパラスポーツ。「パラスポーツには障害の大変さや特徴を参加者がわかりやすく体験できる工夫がある」ことに着目し、パラスポーツを参考に、体を動かすあそびを自分たちで考え、交流に取り入れました。

特別支援学校の生徒たちと一緒に開催した運動会では、手作りの玉入れ競争や、ラグビーボールを使ったリレーで、障害の有無や年齢の差も関係なく、みんな一緒に楽しむことができたそうです。

個性に合わせたコミュニケーション

活動に取り組んできたある学生は、「一言に障害といっても、その種類も程度も、もちろん性格も人それぞれ違うことに改めて気づいた」といいます。発語が難しい生徒には表情でコミュニケーションをとったり、耳の聞こえづらい生徒にはゆっくり大きな声で話したり。一人一人の個性に合わせた工夫をすることで、お互いの「伝えたい」という気持ちを感じ取れるようになり、「心が通じ合った」と感じられたそうです。

「支援する・される」の関係を越えて

パラコネクトプロジェクトの目標は、障害がある人とない人が「支援する・される」の関係ではなく、当たり前に支えあう「友だち」になること。今後も一緒に手話を学んだり、ボランティア活動を行ったりと、さまざまな活動を続けていくそうです。

学生団体「おりがみ」について、詳しくはホームページをご覧ください。

交流を振り返って

県立八日市場(ようかいちば)特別支援学校
高橋羽音(たかはし はねと)さん

おりがみの皆さんとはみんなで集まって、いろいろなスポーツをやりました。初めての人と話すのに緊張しましたが、一緒にシッティングバレーをやったのが一番楽しかったです。聖火ランナーに選ばれたことは、貴重な経験になりました。

感動をありがとう 東京2020パラリンピック 千葉県ゆかりの選手が活躍

車いすテニス シングルス(金メダル)
国枝 慎吾(くにえだ しんご) 選手(柏市出身)

国枝慎吾選手近影

日本選手団の主将として臨んだ東京パラリンピック、まずはこの大会を開催して頂いた関係者の皆様、テレビやインターネットで声援を送っていただいた日本の皆様に心から御礼申し上げます。

主将としてできることは限られてはいましたが、自分自身が全力のパフォーマンスをすることで、パラスポーツの魅力を伝えたいと思っていましたが、少しでもその想いが伝わっていたら嬉しいです。

パラスポーツをさらに普及、発展させるためには、東京パラリンピックが終着点ではなく、通過点でなければならないと思います。

東京パラリンピックを経験した選手、これからパラリンピックを目指す選手それぞれが、自分自身のレベルを上げるために頑張る必要があると思います。

引き続き、日本の皆さまにはパラスポーツに注目し、関心を持ってもらえれば嬉しいです。

バドミントン シングルス(金メダル)/ダブルス(金メダル)
里見 紗李奈(さとみ さりな) 選手(八街市出身)

里見選手近影

東京2020パラリンピック競技大会に出場してきました。結果はシングルス、ダブルス共に金メダルを獲得することができ初代女王になることができました!

金メダル獲得もすごく嬉しいのですが、千葉県の皆さんに明るいニュースを届けることができたことが本当に嬉しいです!沢山の応援ありがとうございました。

水泳 100m自由形(金メダル)/50m自由形(銀メダル)/200m自由形(銀メダル)/50m平泳ぎ(銅メダル)/150m個人メドレー(銅メダル)
鈴木 孝幸(すずき たかゆき) 選手(千葉県在住)

鈴木選手近影

東京パラリンピックに際し、多くの方から暖かい応援を頂き、本当にありがとうございました。出場した5種目全てでメダルを獲得することが出来ました。今後もパラスポーツに興味を持って頂けたら嬉しく思います。

ボッチャ 混合ペア(銀メダル)

高橋 和樹(たかはし かずき) 選手(千葉商科大学卒)

車いすバスケットボール(銀メダル)

川原 凜(かわはら りん) 選手(千葉県在住)・香西 宏昭(こうざい ひろあき) 選手(千葉県在住)

バドミントン シングルス(銅メダル)/混合ダブルス(銅メダル)

杉野 明子(すぎの あきこ) 選手(市原市出身)

バドミントン ダブルス(銅メダル)

村山 浩(むらやま ひろし) 選手(四街道市出身)

陸上競技 ユニバーサルリレー(銅メダル)

鈴木 朋樹(すずき ともき) 選手(館山市出身)

ボッチャ 混合チーム(銅メダル)

廣瀬 隆喜(ひろせ たかゆき) 選手(君津市出身)

柔道 70kg級(銅メダル)

小川 和紗(おがわ かずさ) 選手(市原市出身)

車いすラグビー(銅メダル)

池崎 大輔(いけざき だいすけ) 選手(浦安市在住)・今井 友明(いまい ともあき) 選手(我孫子市出身)・羽賀 理之(はが まさゆき) 選手(松戸市出身)

体験してみよう パラスポーツフェスタちば2021

パラスポーツの体験会とチーム対抗戦を通じて、パラスポーツの魅力を体感できるイベントです。年齢や障害の有無、スポーツの得意・不得意に関わらず、どなたでも楽しめます。また、会場内では、千葉県ゆかりの選手等の東京2020パラリンピックでの活躍をパネル写真で紹介します。

※感染拡大防止のため、イベントの中止、または内容を変更する場合があります。最新の情報は県ホームページをご確認ください。

日時 11月23日(火曜日・祝日)10時から17時30分

会場 千葉ポートアリーナ(千葉モノレール市役所前駅から徒歩8分)

気軽に体験 体験会(10時から12時30分)

東京2020パラリンピックの千葉県開催競技である、ゴールボール、シッティングバレーボール、テコンドー、車いすフェンシングを含むパラスポーツ8競技の他、シーソー玉入れなど手軽に体験できる新しいスポーツ「ゆるスポーツ」の体験会(先着500人)。

チームで参加 対抗戦(13時30分から17時30分)

シッティングバレーボール(先着9チーム、1チーム6人から8人)とボッチャ(先着40チーム、1チーム3人から5人)の対抗戦。

申込方法 専用の応募フォームから申し込み

締め切り 11月16日(火曜日)(申込先着順)

問い合わせ パラスポーツフェスタちば2021運営事務所

TEL 050-3172-2021 

千葉県内の2校がパラリンピック閉会式で表彰!

東京2020パラリンピック閉会式で、「I'mPOSSIBLE(アイムポッシブル)アワード」開催国最優秀賞に木更津市立清見台(きよみだい)小学校、開催国特別賞に県立東金(とうがね)特別支援学校が選ばれ、表彰されました。「I'mPOSSIBLE」には、「不可能(Impossible(インポッシブル))と思えることも、ちょっと考えて工夫すればできる(I'm possible(アイム ポッシブル)」というパラリンピック選手たちが体現するメッセージが込められています。バリアフリーについての学びやパラスポーツの普及など、共生社会の実現に貢献する活動が評価されました。

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所属課室:総合企画部報道広報課広報班

電話番号:043-223-2241

ファックス番号:043-227-0146

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