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更新日:令和3(2021)年4月5日

ページ番号:20567

知事定例記者会見(平成20年11月20日)概要

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知事定例記者会見概要

日時

平成20年11月20日(木曜日)10時30分~11時05分

場所

本庁舎1階多目的ホール

発表項目

  1. 千葉県の総合経済対策について
  2. 秋の観光キャンペーンのフィナーレについて
  3. 観光立県ちば推進基本計画の策定について
  4. 平成20年度千葉ブランド水産物の認定について
  5. 県民が選ぶ「ちば遺産100選」等の選定結果について(詳細情報)

件名をクリックするとそれぞれの知事発言がご覧になれます。

また、詳細情報をクリックするとそれぞれの発表資料等がご覧になれます。

 知事発言

(知事)

おはようございます。定例の記者会見、始めさせていただきます。

 千葉県の総合経済対策について

(知事)

今、世を挙げて経済危機の話が持ちきりというよりも、アメリカで起きた金融のこういった危機的状況が千葉にも、そして世界じゅうに襲ってきているという状況にあると思います。そういった中で、私たち千葉県としてもこれに対応していくための策を講じなければならない。ほかでどういうことをやっているかはわかりませんが、千葉県としてできる最善を尽くそうという考えでおります。

「千葉県総合経済対策本部」を私が本部長になって、今日開いたわけですが、県庁全体で取り組むことにいたしました。その内容について、今日は発表したいと思います。

まず、国の緊急経済対策に対応しての取組があります。県立学校の耐震化事業とか道路災害の防除事業などを実施するために、補正予算案を12月議会で提案いたします。こうした事業を展開することで、できるだけ多くの仕事が県の企業の方たち、建設業の方たち、いろんな業種があると思いますが、そこであるというか、いろんな事業ができるようにやっていきたい、そのための予算を12月議会に出させていただくことにします。今のは国の経済対策に対応して県としてやることです。

今度は、県独自の緊急対策でございます。1つは金融機関のご協力を得て、「セーフティーネット資金」の金利を引き下げるということです。これはとても大胆であるし、実際に中小企業の皆様にとっては大変役に立つことだと思います。同時に、そのための融資要件の緩和をする。今までいろいろあった枠をもう少し広げさせていただくということです。金融・経営相談の窓口を土曜日も開設いたしますので、どういうような制度が使えるかということについては、皆様、積極的にご相談いただきたいと思います。

対策を講じる一方で、中小企業に対する制度融資の有効活用や農林水産業の資金調達の円滑化、若者や子育てお母さんの就業支援などといった従来の関係施策についても、全庁を挙げて取り組んでまいります。今までもいろいろやっていましたが、それをもう少し浮き立たせて、皆様に広報もしていきたい、知っていただきたい。本当に困っている方は、活用して何とかここを切り抜けていただいて、もう少し景気がよくなったときまで仕事をつないでいけるような、そういったことで活用していただきたいと思っていますので、どちらも広報に努力いたしますが、県民の皆様も県が今、提示しているいろいろな経済政策について、今日、発表いたしますので、それを大いに見て、調べて、何が使えるか考えていただけたらと思います。

最後に、千葉の「元気」を支えるためには、県の取組だけではなくて、まず金融機関の皆様には中小企業への融資の円滑化に引き続いてご支援をいただきたいと考えております。ご協力のお願いでございます。また、発注元の企業の皆さんにということで、下請企業との適正な取引をとか、消費者の皆さんに千産千消をお願いいたします。そのことによって、千葉の農業が、千葉の中小企業が活性化する、こういうときは消費者と生産者の間の協力も大事だと思いますので、発注元の企業の方には、下請企業が不利な立場にならないように、適正な取引もやっていただきたいというようなこと、いろいろな面から多角的に、みんなで協力し合って、この危機的な状況をぜひ乗り越えていきたいと思います。

そのことによって県内に悪循環ではなくて好循環を何とか生み出したい。その循環が悪い方に行ってしまうと、際限なく悪循環が増幅されていきます。たとえ小さい施策でも、今度はたくさんの施策を盛り込んでありますので、そういったものを活用して、ゆっくりでもいい、好循環の方への展開が県内で実現するように、私としては祈るような気持ちでおりますので、ぜひともそういうような形で皆様にも参加していただきたい。そして、大いに景気をよくするような形でいい仕事をしていただきたいと思っております。

 秋の観光キャンペーンのフィナーレについて

(知事)

次の話題に移らせていただきます。9月からオール千葉県で取り組んできた秋の観光キャンペーンの話題です。「ぐるっとゆめ半島ちば」もいよいよ終盤を迎えております。

初めは、千葉の郷土芸能や郷土料理などを体験していただける「ちばのふるさと満喫フェア」についてお話をしたいと思います。

その第4弾となる「江戸まさりミュージアム編」を今度の日曜日、11月23日に「県立房総のむら」で開催をいたします。江戸情緒たっぷりの町並みの中で、成田市の「伊能歌舞伎」や香取市の「おらんだ楽隊」など、古くから伝わる貴重な郷土芸能をご覧になれます。また、江戸時代末期の農村指導者「大原幽学」が伝えたとされる「性学もち」、こんなお餅があるんですね。見てください。これが実物でございます。このほかに「落花生おこわ」、「けんちん雑煮」、いろんな郷土料理がありました。大原幽学というのはすごい人だったと聞いていますが、こんなユニークな食べ物もつくっていたのですね。

次は、秋の話ですが、「千葉の紅葉」は燃えるように美しいのです。皆さんは、紅葉というともっと山の奥の方とお思いかもしまれんせが、養老渓谷の紅葉、そして志駒川など、今年最後の紅葉がご覧になれると思います。松戸の本土寺や成田山公園など、各地で紅葉狩りを楽しむことができます。私も船に乗って去年は楽しみました。

ほかに、房総半島をめぐって各地でおもてなしを楽しんでいただくイベント、「ぐるっとゆめ半島号」の運行、千葉市中央公園でイルミネーションを点灯するフィナーレセレモニー、なんときれいなのでしょう。県内外から多くのお客様に「知らなかったちば」を見つけにお出かけください。

千葉県では、来年1月から3月まで、早春の観光キャンペーン「2009・早春ちばめぐり」を行いますので、こちらもどうぞお楽しみいただけたらと存じます。

 観光立県ちば推進基本計画の策定について

(知事)

もう一つ、観光の話題でございます。県観光条例に基づいて、21世紀にふさわしい観光地づくりにオール千葉県で取り組んでいくために『観光立県ちば推進基本計画』を策定いたしました。

この計画の特徴は、観光客の数を現在の年間1億3,400万人から1億6,000万人に増やそうという、大変野心に富んだと申しますか、志の高い計画ですが、観光の経済効果を年間6,000億円にすることなど、5年間で達成すべき目標数値を具体的に設定しています。去年が経済効果4,600億円ぐらいでしたから、それよりどんと大きくしようということです。

その目標を達成するために重点的に取り組む5つのリーディングプロジェクトを設定しました。

1つ目。観光地が相互に協力して、長期滞在に対応できる広域観光圏をつくる『広域連携の推進』です。今まで佐原、鴨川、館山、南房総市、銚子、九十九里と、上げたら切りがありませんが、そういった個別にやっていた観光事業、そうではないのだ、オール千葉、広域的に観光圏をつくって推進していこうというのがトップです。

2つ目。独創的な体験型の観光をやろう。そのメニューをつくる『ニューツーリズムの創出』です。例えば、農業の体験、漁業の体験などもあります。自分で畑をつくるだけではなくて、お料理をする体験、いろんなものがあると思います。

3つ目。観光振興を担う人材を育成する『観光達人の創出』。

4つ目。ちょっと漢字が多過ぎる言葉ですが、『新観光ビジネスの創造』です。言ってみれば、新しい観光ビジネスをどうやってつくっていこうかということです。

最後の5つ目ですが、滞在型観光、定住型の観光を促進していこうと。これは人口の減少とも関係しますが、できるだけ若い方たちに、こんな住みやすいところはないということで、千葉に住み着いていただきたい。週末のリゾートとして、あるいは夏休みに軽井沢ではありませんが、住むところとして、あるいはもっと長い間、千葉に住んで、ここで働くもよし、また首都圏に通勤するもよし。何しろ、千葉ほどいいところはないというような、そういった住むところとしての空間づくりが私たちの大きなテーマでございます。

県では、この計画に基づいて観光事業者の方はもちろんですが、企業、あるいは大学、NPOなどの皆さんと一緒に、千葉の観光の魅力をどんどん高めていきたい。そのために、行政としても精いっぱいの努力をしていこうと思います。

 平成20年度千葉ブランド水産物の認定について

(知事)

観光の1つの部分になるのが食です。今日は、「千葉ブランド水産物」の新たな認定品を決定したので、早速、お知らせいたします。

今日は、とても千葉らしい認定品です。なぜかというと、イワシがあるからです。千葉と言えばイワシ、イワシと言えば千葉、それを今日は認定です。

県では「千葉ブランド水産物」として認定しているのですが、もう既に15品目認定されていますが、今回、新たに3品目をそれに加えて認定をさせていただきます。

まず、「水産加工品」部門の認定は、漁業と醤油の町、銚子ならではの2品でございます。

1つは、『いわしのふっくら煮』です。これ、私いただいたのですが、ふっくらだけではなくて、味が辛過ぎない。とかく、こういうお魚の煮物は非常に味が濃いのです。お茶が飲みたくなってしまうようなものが多いのですが、これはそんなことないです。非常に甘味も辛味も控えて、魚が持っている魚自体の味を大変表に出している、そういった煮物と私は思いました。

もう一つ、水揚げされた新鮮な「カタクチイワシ」、これは本当に何とかならないのとずうっと言ってきました。たくさんとれて、一番ひどいときは1キロ6円なんて言われたのです。もったいない。本当にもったいない。なぜなら、こんなおいしい魚はないのに、もたないのです。何とかもつようにできないのか。そうしたら出てきました。

いわしのふっくら煮、カタクチイワシで逸品でございます。

もう一つが、旬の脂の乗った「マイワシ」のおいしさを缶詰にぎゅっと詰めて消費者の皆様にお届けする『銚子産いわししょうゆ味』。こちらが大きい方のイワシ、マイワシです。銚子産のマイワシとお醤油、銚子の地元のものばかり。醤油やイワシが銚子というのはわかるのですが、それだけではなくて、缶詰の缶、ラベルまで全部千葉産にこだわって、千葉の力の大結集。この調子で銚子に行ってほしい。だれも笑ってくれない。ということで、「銚子産いわししょうゆ味」と「いわしのふっくら煮」、テレビをご覧の皆様には買って召し上がっていただく以外にございませんが、記者の皆さんには後でぜひ試食をしてほしいと思います。

次に、地域に根差した「ふるさと品」部門としては、制度創設以来初めての認定品となるのは、『房州和田浦つち鯨』です。これは地元では「くじらのタレ」と言われています。

皆さん、召し上がったことあるかもしれませんが、煮つけなどクジラの食文化の中で出てきている味です。この認定品については、「太陽の味ちばの海」をキャッチコピーに、千葉ならではのおいしさを首都圏や全国にアピールしていきたいと考えています。

「房州和田浦つち鯨」でございました。これもなかなかおいしいです。

 県民が選ぶ「ちば遺産100選」等の選定結果について

(知事)

もう一つ観光に関係のある話が出てきます。将来に引き継いでいきたい千葉の自然や歴史、伝統文化や風景など、「ちば遺産100選」として、「ちば文化的景観」として皆様に投票等によって選定をしていただきました。

お寄せいただいた1万8,000票以上の投票やご意見に県の文化財保護審議会の専門家のご意見等も加えて決めさせていただきました。皆様のご協力、本当にありがとうございました。投票してくださった方に御礼を言いたいし、専門家の方たちにも御礼を申し上げたいと思います。

「ちば遺産100選」には、祭礼や神楽などの「伝統文化」と史跡や建築などの「文化遺産」、そして天然記念物や地形などの「自然遺産」の3つの分野がございます。主なものは、ご覧のとおりでございます。

今回の選定では、これまで国や県の文化財には指定されていないものの中からも、東洋のドーバーと呼ばれる「屏風ケ浦」、利根川と江戸川を結ぶ「利根運河」、日本最古の、文字が刻まれた「王賜銘鉄剣」などが新たに選ばれました。

次に、「ちば文化的景観」については60地区が選ばれました。

「文化的景観」とは、人々の生業や生活、歴史の中で出てきたものですが、皆様に広く知っていただくととてもいいと思います。候補になったところ52地区すべてを選定いたしました。例えば、新たにご提案いただいたところでは、名水と酒造りで知られる「久留里の町並み」や江戸川の渡し舟で有名な「矢切りの渡し」、余りにも有名です。現代の生業の象徴とも言える「京葉工業地帯」など8地区が選ばれました。

また、「ちば遺産100選」と「ちば文化的景観」の選定の結果は、明日から県のホームページでご覧になれます。また、今後、ガイドブックの作成、現地見学会なども実施していきますので、皆様、大いに100選を楽しんでいただけたら、うれしゅうございます。

 質疑応答

(知事)

それでは、質問に入りたいと思います。

自治体病院支援対策本部について

(記者)

おはようございます。自治体病院の関係をお聞きしたいのですが、昨日、対策本部の初会合が開かれました。その中で幾つかの病院は緊急に対策が必要だということと、25病院のうち約半数は何らかの対策が必要だという厳しい状況がわかったわけですが、まず改めてそれについての考えと、いろいろ医師不足が言われていますが、逆に言うと半数の病院はいろいろ工夫してしっかりと経営されているわけです。その辺の医師不足ということだけではなくて、やるべきことはどんなことがあるのでしょうか。

(知事)

昨日、対策本部会議を開いたのですが、対策本部をつくって本当によかったと思いました。銚子市立総合病院の例が一番ですが、難しい事態になってから対策を講じようと思っても、それでは遅いのです。人間の病気も早期発見、早期診断、早期治療というのがありますが、この際、できるだけ早期というよりも日常的に、どういう状況にあるかを、病院側も自己診断をしているかというと、必ずしもそういう視点で見てばかりはいないかもしれません。なぜならば、日々の診療に大変精力をとられているところが病院ですから、その病院の将来的なシミュレーションとか、これから動向にどのような変化が起こってくるかとか、そういったことを一々解析するようなことを個別の病院がやるということは、やっているところもあるかもしれないけど、それはそれほど意識してないと言ったらいいかもしれません。でも、そのことを県が病院と一緒に、そういう視点からその病院を診察すると言ったらいいですかね、それをやってみることは、病院の側にとっても、例えば無駄を省くとか、経営の合理化ということ、あるいは効率化ということ、あるいは改善ということにもつながっていく。問題のないところでも、こういうことをやることによって、さらによりいい病院経営につながっていくだろうと、私は昨日の報告を聞いて思ったのです。ですので、本当にやってよかったと思います。それは、今の段階では問題なく運営をしている、経営している病院についてもそういうことが言えます。

ちょっとでも怪しいようなこと、あるいはこういう診療科が減ったということ、あるいは、シミュレーションすると3年後については収支が苦しくなってくるのではないかとか、そういったことを今の段階で知ることによって、それに対してどう対応していこうかということを、県も一緒になってそれぞれの病院の検討会に入って検討をするという作業を始めることができる。これは大変よかったと思います。

常にそういうことで、今、少し危なげなところも改善されて、いい方に向かう可能性もあるし、今は大変順調だけども、それがまた検討しなければならないところに入ってくる可能性もあるということで、千葉県内にある26の自治体病院について、常にそういった連携を県とそれぞれの市町村と病院と、この三者が強力な連携を持っていることが何よりも大事だと。そのことによって、ある種のセーフティーネットだと私は思ったのですが、さもないと、また銚子市立総合病院のような経験になってしまうので、セーフティーネットを張っていくことが大事だと思います。

一番最初のご質問の危ないところについて、それをどうするのかということですが、そこについても、まず一番大きいのは銚子市立総合病院の問題だと思います。ですから、地域でどういう形で診療を再開をしていくかということを考えなければならないし、もっと危機的な状況にある病院については、どう対応するかということについて、今、検討会をスタートしたので、これからシステムをどうつくっていくのかというところも非常に問題になってくると思います。どう緊急に対応していくのか、どのように地域でのネットワークをつくっていくのか、民間の医療機関との連携がどのようにできるのか、いろんなことがあると思いますが、それはそれぞれ地域で別個でした。みんな違うのです。だから、個別にそういう地域ごとにそのことを市町村ともども一緒に考える必要があるということで、これをスタートさせることができたので、これをやらなかったら、本当に大変だと思ったのですが、スタートさせて本当によかった。これからは具体的に力をそこへ発揮していく。具体的な作業一つ一つを非常に堅実にやっていく。スタッフを5人もそこへ投入しているわけですから、5人のスタッフと全力で自治体病院を支援していく。

昨日、官邸でこの自治体病院の問題を麻生総理に私は質問したわけです。なぜ、県がこれだけ網のようにして張ってやらなければならないかと言えば、構造的に問題があるわけです。昨日、総理に申し上げたのは、絶対的な医師不足の中で人数が足りなくなってくると、勤務医がとても苦しくなってきて開業してしまう。だから、今までも国のレベルでさんざん問題になってきたことですが、勤務医に対しての診療報酬、勤務医が報われるだけの診療報酬について、大胆に英断を下してくださいということを頼みました。

もう一つは、自治体病院は自治体が三位一体改革以後、補助金が減ったことによって、自治体自体の経営が苦しくなってきてしまっている。そこへもってきて、病院の経営が苦しいというので、ダブルパンチを受けているのが自治体病院です。この構造を考えたときに、自治体病院が地域での医療の基幹的な存在である以上は、自治体病院に対してどのように医師が派遣できるかということを、目先のことではなくて、もっと抜本的に考えてほしいと。そのためには、医療法を改正してもいいとさえ思っているのです。

臨床研修を受けない医師が、開業するためには許可が必要なのと同じように、すべてのドクターが開業するためには、地域で地域医療をやったということをキャリアパスの中に入れなければ開業はできないのだというぐらいに、1人、2人の医師が奉仕的に地域医療を担うのではなくて、日本のすべての医師が、日本のすべての地域医療に関心を持つということで、一時的にでも地域で働くことによって1人の医師が地域医療も経験し、先端医療のスペシャリストにもなれる。地域医療を一生懸命やっている人たちも先端医療の勉強をしながら、また地域に戻れるといったような、そういった構造をつくってほしいから、どのぐらい総理がわかったかは分かりませんけれども、キャリアパスをつくって、その中に地域医療を1年義務づけるということを千葉県は提案いたしますと言いました。昨日だけでは心配なので、また総理にもう一回会わなければならない。

近日中に陳情に行くのですが、もう一回、そのことをきちっと伝えておこうと、今思っているところです。

すごいタイミングよかった。昨日の朝、対策本部会議を開いて、その何時間後には総理大臣にそう言ったのです。ほかの知事はいろんなことを言いました。道州制の問題、地方分権の問題、道路の問題、みんな3つも4つも言ったけど、私はこれ1つしか言わなかった。これだけを私は引っ抱えて官邸に来たんですから聞いてくださいと言って、どのぐらい聞いてくれるかが楽しみです。

首相の発言について

(記者)

関連してというか、そんな中、麻生首相は医師は社会的常識がかなり欠落している人が多いと。医師の資質というか、そういうものに医師不足を押しつけるような、あえて言えば無責任な発言、地方の事情を知らないような発言ととれるような発言をされたのですが、知事のご感想というか、どう受けとめられたかというのを。

(知事)

総理はすごい饒舌でしたよ。時間が押しているから短く質問してくれと総務大臣から言われたものですから、私は短く話したのですが、総理の方はすごい饒舌で、いろいろお話になった。私は総理と見解を異にしますが、それは総理の方のことなので、私は総理の考えかなと思う程度です。

湾岸まるごとゴミ拾いについて

(記者)

24日に予定されているまるごとゴミ拾いにアパホテルが協賛に入っているのですが、ご存じだと思いますが、懸賞論文の件で今、非常に問題になっているところの東京ベイ幕張、そのホテルが協賛に入っているということをいかがお考えになるかということと、イベントそのものは知事も大変賛同していらっしゃいますし、県もサポートしていらっしゃる。そういうところが協賛に入っているイベントをサポートされるということについてどうお考えになるかというのをお伺いしたいのですが。

(知事)

主催者の方の問題だろうと思います。私の方は伺うということとか、この間もここで記者会見やってああいうふうに非常に派手にというか、元気よくと言った方がいいですね。若者が頑張ってやってくれていることをうれしく思っていますが、アパホテルとどういう関係にあるかというのは、まだ知らないので調べてみます。

自治体病院支援対策本部について

(記者)

1つ、先ほどの自治体病院の話ですが、今回、病院名を公表せず、数も明らかにされないまま話が進んでいるところですが、銚子のときには市民の方も知りたかったというのがある。また、どこかの医師なり開業医なりが、そんなに大変だったら私が行きましょうかという人も出てくるかもしれません。そうすると、公表されて、どのぐらい努力していくのかというのを私たちも見ていきたいし、市民の方たちも一緒に考えていくというのが必要だと思っていますが、そのあたりはどのように考えていらっしゃいますか。

(知事)

両面あると思います。今おっしゃったように、ポジティブに動く部分と、発表することによって、そうなのか、危ないのか、ここからほかへ移ろうと発想する医師や看護師さんたちが出てこないという保障はないし、そういう両面あるのです。ですから、非常に苦しいところですが、リスクの方を大事にして発表しないことにしていますが、またいろいろ考えながら、どうやったらポジティブなところは一緒にできるか、その辺の工夫も必要だろうと思うのです。スタートしたばかりなので、今、用心深くやる必要があると思いますが、公表した方が堂々とできるようなやり方も個別の病院についても出てくると思うので、それがいつになるのか、またどういう方法がいいのか、そうすることの必要性、みんなでこの病院を大事にしていこうというキャンペーンの必要性も出てくるかもしれない。ただ、今のところでは、皆さんがどちらかというと、自治体病院に対しては、特に自治体の方がネガティブな、あるいは、財政的な視点から注目しているので、ここは県としては行政の側として慎重に対応していきたいと思っています。

元厚生事務次官宅が相次いで襲われた事件について

(記者)

話変わりますが、一昨日、厚生労働省の事務次官をねらった事件が2件続きました。

堂本知事も旧厚生省担当されたこともありますし、私も担当していて2人とも存じ上げている方ですが、今回の事件について、千葉県内にも経験者の方はいらっしゃいますし、それについてどのように考えているかを教えていただけますか。

(知事)

お二人とも本当によく仕事をした、まじめな次官さんだったし、次官になる前の局長時代も、それこそ医療制度改革などは山口さんはご一緒した方です。誠実な人で、ポジションとして年金は担当しなければならなかったし、彼は大改革もやった方でもありますよね。そういう国民のため、国のために誠心誠意、全力投球で行政マンとして彼は働いたと、お二人とも思います。

こういうような形で暴力が振るわれるということは全く筋違いなことだと思います。やってはいけないことを犯人はやったと私は思うし、非常に残念だし、誠心誠意働いている公務員がこれでは余りにもかわいそうだと思います。
ありがとうございました。

内容についてのお問い合わせ先

  • 総合経済対策の実施について
    →商工労働部経済政策課【電話】043-223-2796
  • 秋の観光キャンペーンのフィナーレ等について
    →商工労働部観光課【電話】043-223-2419
  • 観光立県ちば推進基本計画の策定について
    →商工労働部観光課【電話】043-223-2415
  • 「ちば遺産100選」「ちば文化的景観」の選定について
    →教育庁教育振興部文化財課【電話】043-223-4082

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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