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更新日:令和5(2023)年12月21日

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知事定例記者会見(平成20年5月8日)概要

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知事定例記者会見概要

日時

平成20年5月8日(木曜日)10時30分~11時00分

場所

本庁舎1階多目的ホール

発表項目

  1. ミャンマーのサイクロン被害について
  2. 種子なしビワ「希房」の初せり結果について
  3. 柏の葉国際キャンパスタウン構想の策定について
  4. 幕張新都心における文教地区未利用地マスタープランの策定について
  5. 「地球温暖化防止と生物多様性保全」推進きゃらばん隊の出動式について

件名をクリックするとそれぞれの知事発言がご覧になれます。

また、詳細情報をクリックするとそれぞれの発表資料等がご覧になれます。

 知事発言

(知事)

おはようございます。定例の記者会見を始めたいと思います。

今朝、地震がありました。皆様はどこにいらしたでしょうか。朝、2時近くですから、寝ていた方がほとんどだと思いますが、目を覚ましてびっくりなさった方も多いのではないかと思います。

震源地はどこかといいますと、茨城県の沖で、震源の深さは約40キロメートル、地震の規模を示すマグニチュードは6.7でございました。銚子市、旭市、香取市など8市町村で震度4を感じました。県では直ちに第1配備体制をとって情報収集を行っていますが、現在のところ、2名の軽傷者の方がおられたということでございます。

 ミャンマーのサイクロン被害について

(知事)

ところで、国際的にはミャンマーで今月2日の夜から3日にかけて、大型のサイクロンが最大の都市であるヤンゴンを直撃して、多数の死者が出たと伝えられております。死者の数は2万人を超えるということで、亡くなられた方々、ご遺族の方々には心からお悔やみを申し上げたいと思っています。

 種子なしビワ「希房」の初せり結果について

(知事)

今日は、私の隣にビワの箱が置いてあるのですが、このビワは普通のビワとはちょっと違います。どう違うのか。ビワと言えば、どなたでも大きな茶色い種を連想されると思うのですが、このビワには何と種がありません。県が10年以上の歳月をかけて研究し、育成してきました。県内の生産者の方たちも、本当に苦労した末に、やっとできた世界で初めての種なしビワでございます。

先月28日に初出荷されたのですが、その値段たるや、東京の市場で10個入りで1箱5万円、これは1粒が5,000円という高値がつきました。

名前ですが、希望の「希」に房総の「房」と書いて「希房(きぼう)」と言います。

本格的な生産はこれからですが、全国2位のビワ生産県である千葉の新しい顔になってくれたらと、大いに期待しているところです。

千葉県では、これから「希房」をはじめ、旬の果物や野菜が沢山出回ってくる季節です。私は、旬の果物や野菜を食べる「旬産旬消」を提唱しています。冬に夏の野菜を食べる。今はハウスでできるから売ってはいるのですが、でもそうではなくて、その季節のもの、例えば、今、キャベツがおいしいし、新しい菜花とか、いろんな葉物もいっぱい出てきました。そういった旬の野菜のおいしいこと。タケノコもおいしいですね。皆さんにも、ぜひ、みずみずしい初夏の千葉の味を味わっていただきたいと思っております。

 柏の葉国際キャンパスタウン構想の策定について

(知事)

次に、「柏の葉国際キャンパスタウン構想」についてお話をいたします。

つくばエクスプレス沿線の柏・流山地域では、大学と地域がお互いに連携をして、これまでにない世界レベルの国際学園都市づくりが進められています。例えば、アメリカのスタンフォードとかイギリスのケンブリッジのような学園都市というのは日本にはないのです。それで、柏にそういう学園都市をつくろうという、大変ダイナミックで雄大な構想です。

この構想の策定に当たっては、東京大学、千葉大学、柏市、千葉県が共同してまちづくりの方向性などを話し合ってまいりました。

この構想では、「環境との共生」「創造的な産業」「国際的な学術」「環境にやさしく健康に暮らす柏の葉スタイル」など8つの分野を設けております。いろいろありますね。質の高い都市空間のデザインというのもあるし、イノベーション・フィールド都市というのもあります。

例えば、「環境との共生」ですが、緑地を保全するための緑のネットワーク、ぐるっと緑を巻いています。私はこういうのは理想的だと思いますが、比較的今までに開発されてないところですから、こういうことが可能なのだと思いますが、とにかく緑をぐるっと回そうと。一方で、最先端の技術を取り入れた環境負荷の少ない、例えば、太陽熱を使ったり、CO2を出さないまちづくりを提唱しています。

また、「創造的な産業の分野」では、大学、研究機関、企業などによる広域的なネットワークを提唱します。上の方の紫のところはつくば学園都市です。真ん中の青いところが柏、ピンクのところは秋葉原になります。こういったネットワークを組むことによって、新たな技術や製品を生み出して、新産業の創出へとつなげていく仕組みづくりをしようと、そういった提案をしています。

「国際的な学術」の分野では、数学と物理学の連携によって宇宙の謎を解明しよう、これも本当に気の遠くなるような話ですが、私たちの知っている宇宙の外に何があるのか、それを解明するのだそうです。このグリーンの建物はまだ建っていませんが、ここに建てることになっています。東京大学の数物連携宇宙研究機構です。こういったようなさまざまな世界レベルの研究拠点をこの柏に数多く集積することを提案しています。

「健康」の分野ですが、千葉大学の予防医学センターを活用して、環境に優しく健康で快適に暮らすライフスタイルをサポートする試みが始まっています。例えば、高齢者向けの住宅、すなわちカレッジリンク・シニア住宅の開発が提唱されています。

50年後、100年後までを見据えたダイナミックな都市を着実につくり上げていくことができたら、どんなにすばらしいでしょうか。そのスタートを切ったところです。

 幕張新都心における文教地区未利用地マスタープランの策定について

(知事)

次に、幕張新都心の話題に移ります。幕張新都心の文教地区には未利用地が多いのです。新たに居住機能を取り入れるマスタープランができ上がったので、今日、お知らせをいたします。

現在、幕張新都心には、幕張メッセを初め国際的な先端企業やホテル、ショッピング・アミューズメント施設などがあります。日々約13万3,000人が活動する大都市に成長しました。今や「幕張」の名前はまちブランドの一つになったとも言えると思います。

しかし、少子高齢化が進むなどの社会情勢の変化によって文教地区、画面で見ますと、右上の赤で囲まれたエリアですが、この地区は約28ヘクタール(およそ8万5,000坪)ですが、まだ利用されていない土地があります。幕張新都心のさらなる発展を目指す上で、その有効活用が課題となってまいりました。そこで、「居住機能などを新たに取り入れ、国際化にも対応した土地活用を図っていく」ため、このたび土地利用のマスタープランを見直したわけです。

このプランの基本理念は、「輝く人と街並みが融合する国際性豊かな街づくり」でございます。

街の未来像としては、お年寄りから若い世代までの多様な人たちが『豊かな暮らしを実感できる』街、そして、そのために日常生活にかかわるいろいろな施設が利用しやすく、コンパクトに配置された『ヒューマンスケール』の街を目指しています。また、インターナショナルスクールの整備などによって、『国際化に対応した人材の育成や海外との交流を進める』街や『景観に配慮した』街づくりも進めています。

このような街を実現化させるために、これまで整備されてきた放送大学やアジア経済研究所のような文化・教育施設を基本に、新たに約4,000戸の住宅や商業施設、医療・福祉施設なども計画しております。

このプランによって幕張新都心が世界の人、モノ、情報が行き交う21世紀型の国際的な都市になるよう、さらなる活性化を目指してまいります。

 「地球温暖化防止と生物多様性保全」推進きゃらばん隊の出動式について

(知事)

千葉県では、地球温暖化の問題にずっと取り組んできました。今回は、地球温暖化防止と生物多様性のキャンペーンを行うので、そのことについてお話をさせていただきます。

日常生活ではなかなか気づきませんが、地球温暖化の影響は私たちの身辺にいろいろな形で迫ってきておりまして、大変深刻な問題となってきています。そのための対策として、国の単位での取組みはもちろんですが、千葉県全体で何ができるかを考え、できることから実行していくことが大切です。

「みんなでCO2CO2ダイエット~地球と生き物を救うために~」というキャッチコピーで、今後、県下全域で県民や企業の皆様とともに、二酸化炭素の排出削減に向けてキャンペーンを展開してまいります。

そこで、このキャンペーンの一環として「地球温暖化防止と生物多様性保全」推進きゃらばん隊を結成することになりました。この出動式は5月27日午前10時から、県庁本庁舎1階ロビーで行います。当日は、3月の「G20国際フォーラム」で大会メッセージソングをつくった松尾貴臣さんやほかの県民会議の市民の皆さん、県民の皆さん、メンバーの皆さんが参加をされます。松尾さんは、大会のときにつくったメッセージソングを歌ってくださることにもなっていますし、一緒に県内を回っていただくことになっています。県内企業の協力を得て、最新の電気自動車や天然ガス車の展示なども行います。

出動式の後は、千葉市中央公園とJR千葉駅前でキャンペーンを行いますが、その際、県民の皆さんに「ちばCO2(こつ)CO2(こつ)ダイエット宣言書」を差し上げて、皆さんに宣言書に書き込みをしていただくということをやりたいと思っています。

その宣言書には何が書いてあるかというと、電気はこまめに消しましょうとか、お湯の流し放しをやめること、日常生活で取組める項目が盛り込まれております。この中から自分で取組むことができる項目を選んで宣言していただくという仕組みです。多くの方に、私はできるだけ電気を消すように努力しますとか、そういったようなことに丸をつけていただきたいと思っています。大事なことは、もしeメールを持っていらしたらメールアドレスを書いていただいて、全県でインターネットでの環境のステージをつくっていく、そういったプラットホームをつくって、そこでみんながCO2CO2ダイエットをどういうふうにしてやっているかということの渦が巻いたら、どんなに楽しいだろうかと私は考えています。実際に会って、その場で歌ったり、みんなで話し合ったりすることができなくても、メールの中でみんなで話し合える、そんな渦が巻けたら、1人だけではなくて、みんなで一緒に努力していることがわかって楽しいのではないかと考えています。

私からは、今日の発表する内容は以上でございます。

 質疑応答

(知事)

質問をお願いします。
 

千葉県の漁業について

(記者)

よろしくお願いします。先日、海面漁獲量が発表になりましたが、千葉は全国順位を5位から7位に下げてしまいまして、今年もイージス艦の事故があったりとか、木更津のウミグモの方もまだ解決されてない、余り明るい見通しがないように思うのです。不安材料が多いと思うのですが、その点についてどう考えていらっしゃるのか。

(知事)

千葉は農業県であると同時に漁業の県です。外海と内房と両方あって、魚もですが、アワビとかサザエとかイセエビとかハマグリとか、本当に豊かな海の幸を擁している県です。

しかし、農家もそうですが、漁業をやる方たちも高齢化しているということで、後継者が少ないというのが非常に大きな問題の一つです。

2番目の問題は、このところ燃油の値段が上がってしまって、漁獲量が少ないとむしろ赤字になってしまうというようにも伺っています。そういう中で、これからの漁業をどのように展開していくかというのは、県にとっても、漁業組合にとっても、それぞれの漁業の方たち、携わっている方たちにとっても大きな問題があります。十分にいろいろ検討して、健康で力のある千葉県漁業をまた活性化していく努力をしていきたいと思っています。

毒ガスによる自殺について

(記者)

最近、毒ガスによる自殺が全国各地で相次いでいまして、千葉の方でも先日、同様の事例が発生しました。対策というのはなかなか難しいと思うのですが、知事として、この事件が連続していることについてどう思うのか。

(知事)

毒ガスにしろ、ほかの方法にしろ、自殺が増えているということ自体、とても危惧をしています。しかも、その原因が、いじめに遭ったということだとわかりやすいのですが、多重債務に追い込まれて、ちゃんと弁護士に相談すれば道が開けるのですが、それをしないで絶望して亡くなる方、ましてや、毒ガスのような手法というのが1カ所で行われると、それがあちこちに飛び火をするというか、広がっていってしまう、まねされてしまうということは、とても残念なことだと思っています。

だからといって、それをどうやって防いだらいいのか、非常に難しい問題がありますが、両面あると思うのです。絶対数としての自殺を千葉県でもできるだけなくそうというキャンペーンもやっています。毒ガスを使用するようなことができるだけやりにくいような形での注意をこれからしていかなければいけない。そういうふうに使われるようなものをどういう形でこれから考えていくのか。今までに余りなかった問題だろうと思います。ですから、新たに研究をしていかなければいけないと思います。

道路整備費財源特例法について

(記者)

道路関係で1点お伺いいたします。来週の13日と言われていますが、国会の方では道路整備費財源特例法という法律の再議決が予定されていると言われていますが、地方への交付金の問題にもかかわってくると思いますので、この法案の成立の是非に関して、どのようなご意見をお持ちなのか、その辺をお伺いできればと思います。

(知事)

道路整備費の財源特例改正法を13日に再可決することを決めているということですが、それによって、やっと私たちは今まで留保していた予算を、来れば、その上で使っていけるのだろうと思ってほっとしています。まだ、日にちがちょっとあるので、これは民主党が今のところ否決すると聞いているので、そうなると、60日を待たないで衆議院でまた3分の2を使っての採決ということになるのでしょう。ですので、そんなに時間はかからないと思うので、一刻も早くしてもらわないと、すべてが遅れていくことになるので、できるだけ早く地方に対してきちんと、そういった法律を通し、しかも、マイナスになっている分の費用については、その財源は国の方できちっと手当てをしてくれるようにしてほしい。全国知事会からもそういう申し入れをしていますが、各県それぞれにそう考えているだろうと思います。

道路特定財源について

(記者)

その点で重ねてもう一点ですが、10年間道路特定財源を維持するということですが、一般財源化の方針と矛盾するのではないかという指摘もありますが、この点に関してはどのようにお考えですか。

(知事)

これは私たちはとってもはっきりしていて、一般財源化するならば、その財源はきちっと地方に渡してほしいという気がします。地方で使うべき道路にそれを使っていくということが大事だろうと思います。

ただ、おっしゃるように、一般財源化と10年間の道路特定財源というのと必ずしも一致する考え方ではないので、そこのところをこれからどのような法律を出し、具体的な財源についてはどのように、どこで誰が配分していくのか、今までのような道路財源の使われ方になるのか、あるいは一般財源化したときに、もっと違ったシステムになっていくのか、そのところを地方を抜いた形で決まらないように、私たちとしてはきちっと意見を言っていかなければいけない段階にあると認識しています。

中国の国家主席の来日について

(記者)

今、中国の国家主席が来日していてパンダの問題が大きく取り上げられていますが、一方でギョーザの問題が公表というか、捜査がなかなか進展していないような状況があると思うのですが、千葉県は被害を受けた方が一番沢山いるということで、これについては捜査の進展等、知事として要望するところがあれば、一言。

(知事)

私もパンダ嫌いではないですが、パンダでごまかされたのでは困ると思っています。パンダはいただけるのではなくて貸していただけるということらしくて、その値段も相当高いということなので、東京都知事もいろいろ発言もされていましたが、そういう高い値段のパンダを借りることの是非は別に置いておいて、きちっと国と国として、ギョーザの問題にしろ、ガス田の問題にしろ、地球温暖化の問題もあります。政治的にアジアでのリーダーシップをとっている国としてお互いにきちっと話をして、いい方向性を出していくことが求められていると思っています。ですから、パンダに余り惑わされないようにした方がいいと思います。

道州制について

(記者)

道州制に関してですが、昨日、堂本知事も会議の中で理念ですとか、国家像といったものの検討を深めるべきだというご発言をされていましたが、民主党が道州制に反対しているような中で、千葉県として理念、国家像みたいなものを独自に考えるとか、あるいは千葉は道州制の中ではこういう位置づけが望ましいとか、そういうような検討を行う考えというのはございますか。

(知事)

具体的に地域の線引きですね。それについては発言していませんが、私がはっきり申し上げていることは、あくまでも新しい国家像をつくるのであれば、半端なことはしない方がいいということです。きちっと分権改革を実現する一つの手段として道州制の導入があるべきであって、道州制を導入したら、逆に違う形の中央集権化になってしまうということでは道州制を導入する意味は全くありません。

これは、福岡の麻生知事、会長さんもおっしゃっていますが、市町村合併をするように県を合併するだけの、そういうものだったら意味がない。これは、一番形の悪い中央集権になるだけのことだとおっしゃっています。

私もそう思っていて、私が口を酸っぱくして言っていることは、今、一番いろいろ問題が起こっている。例えば、後期高齢者の問題にしてもそうですし、千葉県の農業の問題にしてもそうですし、道路特定財源の問題にしてもそうですが、いろいろ問題が起こっている理由は、これだけ世界規模で情勢が変わっている。グローバライゼーションが進んでいる、そういった経済社会的な環境も変わっているし、例えば温暖化のように、私たちの想像を超えて、いろんな気候変動が起こっている。そういう時代にあって、もっと一つ一つの地域の実情を踏まえて国の制度をつくる。あるいは、それぞれの地域に即して、細かいことについて言えば、それぞれの地域で制度化して、大枠を国で決めるとしても、そういった福祉の問題などは熊本は熊本がやりやすいように、千葉は千葉がやりやすいように決める部分を、裁量の部分を多く残しておくことだと思うのです。

都道府県であれ、道州制であれ、やるとすれば、外交とか防衛とか入国管理とか、そういったことが国のやるべき仕事であって、地方行政というのは、国が今までやってきたようなことは道州で立案する。そこにそれだけの立法権を与え、権限を与え、財源を与えるのであれば、憲法を改正しないでやることは難しいです。

昨日も言いましたが、そうした新しい国のビジョンを明確に示す中で、憲法改正ということを主張することを恐れてはならないのではないかということを千葉県としては主張し続けています。さもないと非常にゆがんだ形での道州制ができたときには、日本の国がおかしくなってしまう。ゆがんだ国になってしまう。ここは国が健康で、今度キャンペーンするのに、みんなの健康、地球の健康というキャッチフレーズをつくっていますが、日本の地域の健康が国の活性化につながっていくような構造の改革でない限り、道州制というのは半端な形でやって、中央に権限が残り、細かいことだけが地方に置いてこられる。そうすると、今、まさに起こっているような問題がさらに増幅する可能性があるわけです。

私は、千葉県として、いつも憲法改正すべきだということを言うと、ほかから余り相手にされないときもあるのです。でも、同調する知事さんも何人かはいらっしゃいます。しかし、国会議員で立法府で仕事をしていた人は、神奈川も東京もそうですが、同じようなことを発言される。それは、知事になる前の経歴も随分影響することなのだろうと思いますが、立法府にいた人間というのは、法律というのはつくるものだという認識で、法律のもとで改正をしようという発想と落差があるような印象をいつも受けるのです。昨日も広島の知事さんが来てくださっていてわかっているかもしれないが、私たち知事はもっと政治家として行動すべきだし、技術的なところは事務方に任せて、深めていけばいいのではないかということでは、私も賛成しました。ですから、千葉としては、あくまでもそういった基本理念に基づいて道州化するのであれば、基本理念をきちっと確立した上で、それに沿って行うべきである。

もう一つ、昨日も少し出ましたが、大きな問題は大阪とか東京とかの大都市の問題です。その問題が全く議論されない中で進んでしまうということについても、東京の隣接県である千葉にとってはよくないと思わざるを得ない。大都市はどういうふうにするのか。アメリカのワシントンのようにするのか、イギリスのロンドンのようにするのか、どういうふうにして首都圏機能と地方機能をつくっていくのか、その辺が問題だと思います。

ですから、千葉県というか私自身の主張というのは相当明確です。それぞれの県も「うちの知事は」という言い方で昨日も言っていたように、相当に知事さんの意向を強く反映して、それぞれの県がものを言っているように思います。神奈川県も同じで、こちらは道州制特区を進めるべきだと、昨日も発言されていました。福井とか富山とかは、道州制は全部否定に近い形の発言でした。それぞれの県の知事はこう考えているという言い方だったので、自分の考え方を申し上げたわけですが、国の形というのを中央政府も国会も地方自治体もみんな納得して、その方向で分権改革は進めるべきであろうというのが結論です。

内容についてのお問い合わせ先

  • 種子なしビワ「希望」の初セリ結果について
    →農林水産部生産販売振興課【電話】043-223-2872
  • 柏の葉国際キャンパスタウン構想の策定について
    →総合企画部政策企画課【電話】043-223-2206
  • 幕張新都心における文教地区未利用地マスタープランの策定について
    →企業庁地域整備部幕張新都心整備課【電話】043-296-8910
  • 「地球温暖化防止と生物多様性保全」推進きゃらばん隊の出動式について
    →環境生活部環境政策課【電話】043-223-4139

お問い合わせ

所属課室:総合企画部報道広報課報道室

電話番号:043-223-2068

ファックス番号:043-225-1265

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