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報道発表案件

更新日:令和5(2023)年3月20日

ページ番号:3456

高齢者を支える取組について(平成30年度第4回インターネットアンケート調査結果)

発表日:平成31年3月25日
健康福祉部高齢者福祉課

1.調査の目的

県では、高齢化率の上昇に伴い、介護が必要になっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けられるよう、医療・介護・住まい・予防・生活支援が地域の中で包括的に提供される「地域包括ケアシステム」の構築を進めており、高齢者の日常生活を支える取り組みを行う団体への支援等を行っています。

また、県では、高齢者の孤立化を防ぐため、見守りや声かけを普及啓発する「ちばSSKプロジェクト」を実施し、誰もが安心して暮らせる社会の実現に取り組んでいるところです。

これらの高齢者に関する取り組みについて、今後、より効果的な施策の実施を検討するための資料として活用することを目的として、みなさまのご意見やご提案を伺いました。

2.調査の実施状況等

(1)調査対象

アンケート調査協力員1,459人

(2)調査時期

平成31年2月1日~2月14日

(3)調査方法

インターネットアンケート専用フォームへの入力による回答

(4)回答状況

アンケート調査協力員1,459人のうち193人が回答(回答率13.2%)

(5)調査項目

問1.あなたは、「地域包括ケアシステム」について知っていますか。
問2.あなたは、介護が必要になっても住み慣れた地域で暮らし続けるため、行政にどのようなことを期待しますか。
問3.あなたは、お住まいの地域で高齢者が自分らしい暮らしを続けることができるよう、周りの方やご自分のためにどのようなことができると思いますか。
問4.あなたは、「しない、させない、孤立化!」を合言葉に県が実施している高齢者孤立化防止運動「ちばSSKプロジェクト」を知っていますか。
問5.あなたは、高齢者を孤立化させないため、行政にどのようなことを期待しますか。
問6.その他、「地域包括ケアシステム」や高齢者の孤立化問題について、ご意見、ご提案があればお聞かせください。

3.回答者の構成

(1)居住地域(回答者数:193人)

30インターネットアンケート居住地

居住地域については、『東葛南部地域』が31.6%と最も多く、次いで『千葉地域』が26.9%となりました。

<参考>

千葉地域

千葉市

市原地域 市原市

東葛南部地域

市川市、浦安市、習志野市、八千代市、鎌ケ谷市、船橋市

東葛北部地域

野田市、松戸市、流山市、我孫子市、柏市

印旛地域

成田市、佐倉市、四街道市、八街市、印西市、白井市、富里市、酒々井町、栄町

香取海匝地域

香取市、神崎町、多古町、東庄町、銚子市、旭市、匝瑳市

山武長生夷隅地域

東金市、山武市、大網白里市、九十九里町、芝山町、横芝光町、茂原市、一宮町、睦沢町、長生村、白子町、長柄町、長南町、勝浦市、いすみ市、大多喜町、御宿町

安房地域

館山市、鴨川市、南房総市、鋸南町

君津地域

木更津市、君津市、富津市、袖ケ浦市

※居住地域の区分けについては、千葉県高齢者保健福祉計画の高齢者保健福祉圏域に準じています。

(2)年齢(回答者数:193人)

30インターネットアンケート年齢

年齢については、『70歳以上』が36.3%と最も多く、次いで『50歳~59歳』が24.4%となりました。

4.調査結果

問1.あなたは、「地域包括ケアシステム」について知っていますか。(1つ選択)(回答者数:193人)

30インターネットアンケート包括ケアシステム認知度

地域包括ケアシステムの認知度をたずねたところ、『名称も内容も知っている』が30.6%、『名称は知っているが、内容は知らない』が37.8%となり、それらを合わせた『名称を知っている』が68.4%と約7割でした。
一方、『名称も内容も知らない』は31.6%でした。

問2.あなたは、介護が必要になっても住み慣れた地域で暮らし続けるため、行政にどのようなことを期待しますか。(いくつでも)(回答者数:193人)

インターネットアンケートH30問2

介護が必要になっても住み慣れた地域で暮らし続けるために行政が取り組むべきことをたずねたところ、『訪問診療・看護サービスなどの在宅医療の充実』が73.6%で最も多く、次いで『ホームヘルプやデイサービスなどの居宅介護サービスの充実』が65.8%でした。

また、『その他』の答えの中には、「地域共生社会構築の必要性についての啓発」、「歩行補助具等の開発依頼やレンタル制度」、「緊急通報システム整備」や「施設の充実と共に、費用面でのサポートも重要だと思う」などの意見がありました。

問3.あなたは、お住まいの地域で高齢者が自分らしい暮らしを続けることができるよう、周りの方やご自分のためにどのようなことができると思いますか。(いくつでも)(回答者数:193人)

インターネットアンケートH30問3

高齢者が自分らしい暮らしを続けることができるよう、周りの方やご自分のためにできることについてたずねたところ、『高齢者等への見守りや声掛けへの参加』が60.1%で最も多く、次いで『近所づきあい』が57.5%でした。

また、『その他』の答えの中には、「生活習慣病を予防することの大切さを説くこと」や「情報の提供と地域の支援と交流」などの意見がありました。

問4.あなたは、「しない、させない、孤立化!」を合言葉に県が実施している高齢者孤立化防止運動「ちばSSKプロジェクト」を知っていますか。(1つ選択)(回答者数:193人)

30インターネットアンケートSSK認知度

「ちばSSKプロジェクト」の認知度についてたずねたところ、『名称も内容も知っている』が7.8%、『名称は知っているが、内容は知らない』が14.0%となり、それらを合わせた『名称を知っている』が21.8%と2割を超えました。
一方、『名称も内容も知らない』は78.2%でした。

問5.高齢者を孤立させないため、行政にどのようなことを期待しますか。(いくつでも)(回答者数:193人)

インターネットアンケートH30問5

高齢者を孤立させないために行政が取り組むべきことをたずねたところ、『地域住民、事業者などとの連携による見守りネットワーク構築』が68.4%で最も多く、次いで『配食サービスや緊急通報装置などによる安否確認の実施』が57.5%でした。

また、『その他』の答えの中には、「近隣住民同士のつながりを深める必要性の啓発」や「民間と行政の緊密な支援活動の展開」などの意見がありました。

問6.その他、「地域包括ケアシステム」や高齢者の孤立化問題について、ご意見、ご提案があればお聞かせください。(回答者数:52人)

(寄せられたご意見・ご要望には次のようなものがありました。)

(1)地域包括ケアシステムの構築について

  • 高齢者の問題としては、「孤立」が問題ではないように思う。社会や地域への参加は、個々人に委ねてよいと思う。むしろ、相談をしたいときの相談機能の充実と、生活支援サービスのメニューを揃えることにより、一人でも生活できることに力を入れた方が良いと思う。
  • 高齢者への「地域包括ケアシステム」の取り組みは、もっと積極的なものにすべきだと考える。受け身で相談を受ける、のではなく、地域の高齢者がどういう生活実態のもとで日常の生活を過ごしておられるのかを、地域住民のみなさんと、密なネットワークを構築して、日常的に把握しておくべきだと考える。そういう視点に立てば、地域に情報を把握・提供してくださる「相談・連絡員」の募集なども有効だと考える。
  • 地域包括ケアシステムについては、当該地域の実状に応じた対応が必要である。具体的には、農村部のように顔の見える関係、即ち信頼関係がある程度存在して助け合う習慣のある地域と、隣人とほとんど会話さえない地域の対応は変えていく必要がある。その意味で、いわゆる都市部での独り暮らし高齢者への対応には特別の配慮が必要である。

(2)見守りについて

  • 現状では、自分についても、周辺の隣人についても、問題になる状況にないが、行方不明や一人家庭の死亡などの話を聞くと、身近でいつ起こっても不思議ないと感じる。もし起こったら「こうしたらよい」という具体的な対策は思いつかない。誰でもそうかもしれないが、一言で言えば「どうしたらよいかは分らない」。
  • 男性高齢者は孤立傾向にあり、特に妻に先立たれたりするとなお一層そうなり易いので、各地域に、人が集まり易い場所の確保が数か所あったら良いなと思う。そして必ず漏れのない見守りネットワークの確立が必要だと思います。
  • やはり普段からご近所などへの声掛けや挨拶を手始めに、地域内でのコミュニケーションが大切だと思う。

(3)普及啓発について

  • まず、地域包括ケアシステムを知らない。もっと広く知らせる活動をしてほしい。
  • 広報の充実をお願いしたい。webページだけではIT格差のある孤立高齢者には、何が当事者に活用できて、誰の支援を素直に受けてよいのかわからない方々が少なくないので、周知方法を再考願いたい。二世代、三世代の同居家族でない弱者の目線で考えてみることを改めてお願いしたい。

(4)その他

  • 掛け声だけでなく高齢者が実際に外出しようと思えるようなより充実した支援策を作ることが望まれる。また、生涯大学校などリタイア後に学んだり新しい友人を作る仕組みづくりを具体的に充実させることが、心身共に健康な高齢者を維持・増加させることに資する。
  • 「日常的な健康づくりや生活習慣病対策の心がけ」の取り組みを強化してほしい。人生100年時代だけあって、100歳でも背筋がすっとしていてはつらつと元気な方もいらっしゃる。その方々を参考にして、医学的にもとづいて健康推進活動をして、「目指せ健康長寿NO1千葉県」である。
  • 子育ての支援、児童の登下校の見守り、地域の防犯・防災などに高齢者の経験やノウハウを活用し、高齢者の社会参加を促す仕組みづくりが必要だと思う。
  • 今後、最も力を入れる問題である。高齢者達の集まりの場など設けることが必要である。

【参考(URL)】

(1)地域包括ケアシステム

(2)ちばSSKプロジェクト

(3)地域包括支援センター

(4)千葉県高齢者保健福祉計画

たくさんのご意見ありがとうございました。

今回の調査では、「地域包括ケアシステム」については約7割、「ちばSSKプロジェクト」については2割を超える方に『名称を知っている』とお答えいただきました。

それを受けまして、県では、今後もリーフレットの配布やシンポジウムの開催などにより、「地域包括ケアシステム」や「ちばSSKプロジェクト」の認知度の向上に努めてまいります。

また、みなさまからいただいたご意見は、今後、「地域包括ケアシステム」の構築を促進し、誰もが安心して暮らせる社会の実現のための施策検討に活用させていただく予定です。

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部高齢者福祉課地域活動推進班

電話番号:043-223-2342

ファックス番号:043-227-0050

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