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ホーム > 環境・まちづくり > まちづくり > 景観・屋外広告物 > ちばの景観づくり > 景観に関するイベント情報 > 過去の景観関連イベント開催結果 > 平成26年度第1回景観セミナーの開催結果
更新日:令和3(2021)年5月13日
ページ番号:16169
平成26年度第1回景観セミナーは、千葉県と木更津市の共同開催により木更津市で開催しました。
講師の吉田先生から、「環境色彩計画」について、具体的な調査手法や色彩基準などの解説と、その運用についての御講演をいただき、「色彩の地域性・公共性と景観」について、多くの参加者から御意見や御感想をいただきました。
日時:平成26年6月28日(土曜日)13時45分~16時50分
会場:木更津市民会館・小ホール
内容:講演
講師:吉田愼悟(よしだしんご)氏(武蔵野美術大学教授)
「環境色彩計画」は比較的新しい分野です。「色」自体に「良い・悪い」というものはありません。「関係」や「配色」に問題があるのです。では、色彩は「景観づくり」にどのように影響するのでしょうか。
私は、フランスのランクロ教授の下で「色彩地理学」を学びました。世界中のまちは、それぞれ個性的な色を持ち、そして、それらの色は、地域の気候風土によって造られた色です。日本は、世界と比べると、建物などは控えめな色ですが、彩度を操ることにより、四季の変化による自然界の色彩、陰影などと融合し、大変趣のある景観を形成していました。
現代の日本社会は、様々なサインを目立たせるため、色が混乱し、「まちの景観」は、自然界ほど調和がとれていません。「色彩調査」を行うことにより、自分たちの「まちの色」を知ることができます。そして、その結果「まちのプロポーザル」を地域社会で共有することができます。「色と地域性」を知ること、「まちの色」は公共物であり、地域で育てるものだという共通の認識は、「景観づくり」を行う上で大切な事です。
木更津市は大通りに面して、大変立派なお寺があり、また、裏通りも独自の空間、雰囲気をもっています。「景観」は地域共有の資産です。外側から飾っても、文化として定着しません。今回は、他市の例から、景観のあり方を説明しましたが、木更津市は、市の暮らしに基づく景観の形成が必要だと思います。(吉田先生には、木更津市景観計画策定等検討委員会の委員をお引き受けいただきました。)
木更津市渡辺芳邦市長
会場の様子
吉田愼悟氏
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