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更新日:平成29(2017)年3月13日

上総掘りの技術

上総掘り

日本では人々が生活するための水を確保する方法として、古来からいろいろな種類の井戸が創り出されました。

単に穴を掘るだけの「掘り井戸」から「突き掘り」工法が生まれ、江戸時代(1850代)には鉄棒等による「突き掘り」が主流となっていました。

そして、竹を利用した「上総掘り」の技術が千葉県で誕生したのです。

上総掘りは、千葉県君津市の小糸川流域や小櫃川流域で文政年間(1818~1830年)に開発されました。農業用水や飲料水の確保に利用され、明治20年(1887年)頃に技術的に完成し、竹ヒゴ利用により200間(360m)以上の掘削が可能となりました。

「上総掘り」の特徴は次のとおりです

  • 1)竹ヒゴとヒゴグルマの利用
    手に入れやすく加工が簡単で丈夫な竹製のヒゴを採用し、このヒゴの収納にヒゴグルマを用いたことにより、重い鉄管の上下運動に必要な労力を極端に少なくすることができました。(2~3人の少人数で掘削が可能になりました)
  • 2)ハネギの利用
    竹や丸太の弾力性を使って重い鉄管を少ない労力で上下できるようになっています。
  • 3)粘土(ネバ)水の利用
    掘った穴が崩れるのを防いだり、摩擦で熱くなったノミを冷やすため粘土水を利用しました。
  • 4)掘りくずの回収に弁を利用
    掘り進む道具の鉄管やくず回収用の吸子(すいこ)の内側に弁を付けてあり、作業効率を高めています。

「上総掘り」の足場と名称

先端部

井戸

 

上総掘りの技術は日本全国に広まり、かんがい井戸や生活用の井戸として数多く掘られましたが、昭和30年代(1955)頃からのボーリングマシンの進出に押されて、多くの井戸掘職人が廃業を余儀なくされ、上総掘りの技術も消えかけていました。

しかし、水不足で困っている東南アジアや南アフリカの国々から、人力だけで地下深く掘ることができる「上総掘り」の技術は貴重であり、教えてほしいとの要望もあり、今では技術を継承するための指導者が世界で活躍しています。

よくある質問

お問い合わせ

所属課室:農林水産部耕地課事業計画室

電話番号:043-223-2859

ファックス番号:043-225-3789

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