ホーム > くらし・福祉・健康 > 健康・医療 > 県立病院・県内医療機関 > 千葉県こども病院 > 知って安心コーナー > ベテランの医師、看護師による子どもの見方ちょこっとアドバイス!! > 1)困ってませんか?オムツかぶれ
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更新日:令和2(2020)年5月15日
(看護局)
A:オムツをつけている部位に一致して起こる、皮膚の赤みや湿疹、ただれの事をいいます。
その多くは、3日から1週間以内で治ります。
A:洗う、こするなどの刺激
オムツ交換の時に、ティッシュペーパーなどでゴシゴシとおしりの皮膚をこすってうんちを落とそうとすると、赤ちゃんのおしりには刺激となり、赤くなってしまいます。
また、清潔に保ちたいからと、必要以上に赤ちゃんのおしりを洗うと皮脂成分が失われ、かぶれやすくなります。
オムツの中は、高温多湿状態です。(赤ちゃんの体温は元々高く、汗もたくさんかきます。)
高温多湿状態におかれたおしりの皮膚は、角質が傷つきやすくなり、刺激を受けやすくなります。
また、オムツの通気性や吸水力が悪いと、更に皮膚はふやけてしまいます。
オムツかぶれの原因として、便に多く含まれる消化酵素が挙げられます。
特に下痢便には多くの酵素が含まれ、赤ちゃんの皮膚を刺激します。
つまり、赤ちゃんがうんちをした後に長時間オムツを交換しないでいると、それだけ長く、おしりの皮膚は消化酵素の刺激を受ける事になり、皮膚はただれてしまいます。
オムツの素材が合わないと、それでオムツかぶれを起こす事があります。
紙オムツは各メーカーによって素材に違いがあるので、オムツの種類を変えた場合などにかぶれてしまう場合があります。また、オムツ自体の通気性や吸水性が悪いと、オムツかぶれを起こしやすくなってしまいます。
更に、オムツのサイズが合わないと、きつく締めすぎたり、オムツがこすれたりして、かぶれてしまいます。
A:洗う、こするなどの刺激に対して
おしりを洗うのは、1日1~2回程度にします。
入浴時にきれいに洗えれば充分と言えますが、もし、入浴以外におしりのみ洗うようであれば、
以下の方法で行います。
便が出るたびにおしりを洗うのは、かえって皮膚に刺激になります。
また、市販のウエットタイプのおしりふきやティッシュペーパーなどでこすってしまうと、更に皮膚への刺激は強くなります。おしりについた便を拭き取る場合には、ベビーオイルやサニーナを用いて優しく拭き取ります。
紙オムツは、出来るだけ、通気性、吸水性に優れた物を選ぶようにします。また、1枚のオムツであまり長時間使用せず交換するようにしましょう。サイズも重要です。体形に合ったものを選んで、ゆるすぎず、きつすぎないオムツを選びます。
排便の回数が多い場合には、ベビーオイルなどをおしりに塗り、膜をつくることも有効です。また、長時間、便や尿がおしりに付着していることがないよう、早めにオムツを交換するようにします。