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更新日:令和4(2022)年9月28日

形成外科

形成外科とは形成外科の特徴主な疾患医師紹介外来予定表治療実績関連論文

形成外科とは

形成外科は、皮膚科、眼科、耳鼻科のようにからだ(身体)の部位や臓器の名称がついていません。
そのため以前から、形成外科ってどんな診療科なのですか?といわれることもありました。

形成外科を定義しますと、
身体の体表面に生じた組織の異常や変形、欠損などに対して、機能的、形態的な改善を図る医療を行い、その治療は、患者さまの心理的な苦痛・悩みを取り除くことにつながり、その結果、患者さまの生活の質 "Quality of Life" の向上に貢献します。』ということになります。

形成外科の特徴

形成外科の対象疾患は数多くあります。足の先から、頭のてっぺんまで、全身をとり扱っているともいえます。

なかでも、こども病院の形成外科では、唇裂・口蓋裂、副耳、耳介の変形、小耳症、頭蓋骨癒合症(脳外科と協力して)などの顔面・頭部の疾患や、漏斗胸、手足の先天異常、皮膚良性腫瘍などを診療しています。
 

口唇口蓋裂診療チームとして関連した診療科と連携した医療を実践

こども病院の口唇口蓋裂の治療実績は、厚労省DPC統計でも全国ベスト10入りしています。チーム医療が必要な疾患であり、口蓋裂のある場合は、滲出性中耳炎が必発で、耳鼻咽喉科で管理します。また新生児で完全唇顎口蓋裂児の場合、歯科と連携して口蓋床治療も行っています。口唇口蓋裂診療チームは主に歯科、耳鼻科、リハビリ科ですが、外部の矯正歯科(東京歯科大学など)と連携しています。

 

口唇口蓋裂チーム


小児専門医療施設の形成外科として、さまざまな診療をしています

形成外科では、複数の疾患や合併症を有するこども達も多く診療しています。形成外科で手術する疾患と、心臓疾患や他の内科系疾患を合併する場合もあり、複数の内科系、さらに外科系診療科、多くのコメディカルスタッフと連携して診療します。

また、入院中の患者さまの褥瘡ケアや、点滴漏れの診察、治療には、専門看護師(WOCナース)と協力して対応しています。

主な疾患

頭部・顔面の先天性疾患

 先天性頭皮欠損症、顔面裂、巨口症、先天性眼瞼下垂症などに対する治療を行っています。

 顔面神経(下顎縁枝)麻痺(下口唇麻痺)に対しては、大腿筋膜移植による修正を図っています。

頭蓋骨早期癒合症

 頭蓋骨早期癒合の頭蓋骨変形に対する骨切り手術(脳外科と協同で手術します)

耳介

 小耳症、埋没耳などの先天性の耳介変形、副耳、先天性耳瘻孔

口唇口蓋裂

唇裂、口蓋裂、粘膜下口蓋裂、鼻咽腔閉鎖機能不全に対する治療を積極的に行っています。
 

舌小帯短縮症、巨舌症、舌裂などの舌部の先天性疾患に対する治療も行っています。

手・足の先天性疾患

多指(趾)症・合指(趾)症、先天性絞扼輪症候群に対する治療を行っています。

胸郭・腹部先天性疾患

 漏斗胸(胸が凹んでいる)、鳩胸(胸の突出)など胸部変形に対する治療をおこなっています。漏斗胸に対しては主にNUSS法を用いています。

 臍ヘルニア・臍突出に対する臍形成術も行っています。

皮膚・皮下組織(全身)

皮膚良性腫瘍(石灰化上皮腫、デルモイド、リンパ管腫、母斑:色素性母斑、脂腺母斑、表皮母斑など)の摘出術をおこなっています。

褥瘡・難治性潰瘍に対しても当院褥瘡専門看護師(WOCナース)と連携して治療を行っています。


当院では対応が難しい疾患もあります。

あざや血管腫のレーザー治療は行っておりません。当院には、レーザー装置がありません。
また、広範囲熱傷(やけど)などはも、専用の設備が必要ですので、当院では対応しかねます。


医師紹介

部長

鈴木 啓之

昭和61年千葉大学医学部卒

資格等

  • 形成外科専門医
  • 形成外科学会小児形成外科分野指導医
  • 昭和大学形成外科非常勤講師
  • 千葉大学形成外科非常勤講師
  • 医学博士
鈴木医師
主任医長

石垣 達也

千葉大学医学部卒

資格等

  • 日本形成外科専門医
  • 日本形成外科学会小児形成外科分野指導医
  • 日本頭蓋顎顔面外科学会専門医
石垣医師
医員

山口 華

 

  • 千葉大学 形成外科医局所属

 

非常勤医師

宇田川 晃一(こども病院形成外科・前部長)

宇田川先生

 

外来予定表

 

時間

区分

月曜日

火曜日

水曜日

木曜日

金曜日

午前

処置外来

山口医師

手術日

山口医師

手術日

形成外来(52診察室)

石垣主任医長

-

石垣主任医長

-

形成外来(51診察室)

鈴木部長(注)

-

鈴木部長(注)

-

午後

処置外来(53診察室)

山口医師

-

山口医師

-

形成外来(52診察室)

石垣主任医長

-

石垣主任医長

-

形成外来(51診察室)

鈴木部長(注)

-

鈴木部長(注)

-

火曜日、水曜日、金曜日は手術日となり、原則として外来診療は行っておりません。


外来診察の体制について

医師ごとに予約枠を設定しておりますので、予約時に間違わぬようご注意ください。


(注)鈴木部長の診療について

鈴木医師の外来診療は縮小しております。

患者さまには御迷惑をおかけしますが、何卒ご理解の程お願い申し上げます。

初診患者さまの診察について

新規の紹介患者さまの診療は、石垣主任医長が主に担当しております。鈴木医師が診療する場合もあります。


 

治療実績

区分

2012年 2013年 2014年 2015年 2016年

唇裂、口蓋裂

108

134 117 123 132

手足の先天異常

57 63 50 47 68

頭蓋、耳、体幹の異常

83 100 104 113 95

母斑、腫瘍

75 81 72 79 85

瘢痕、ケロイド

18 13 15 6 13

その他

1 5 4 10  

合計

348 397 365 378 393


上の表の件数は、暦年(1月から12月)での統計データです。

2017年分より、診療統計の分類方法が変更されました。

NCD(National Clinical Database)が導入されました。
そのため、それ以前とは件数の条件が変わっています。
すなわち、手術手技数を数える方式に変わり、一人の患者さまに複数の手術を施行した場合は、それらが個々に集計されるため、手術した人数よりも手術数が多くなってきます。

入院 全麻件数

2017年

2018年

2019年 2020年 2021年

外傷

5

1

3 2 2

先天異常

395

343

328 229 268

腫瘍

108

80

69 69 67

瘢痕・瘢痕拘縮・ケロイド

17

23

14 13 17

難治性潰瘍

0

1

3 3 2

炎症・変性疾患

0

0

0 0 0

レザー

0

0

0 0 0

合計

525

448

417

317

342

外来日帰りでの局所麻酔手術も、年間20件前後実施しています。 


関連論文・書籍

鈴木 啓之, 石垣 達也, 【形成外科の治療指針update 2019】体幹疾患 臍ヘルニア、臍突出症,形成外科 62巻増刊 Page S143(2019.06)

石垣 達也, 鈴木 啓之,  【形成外科の治療指針update 2019】四肢疾患 巨指(趾)症,形成外科 62巻増刊 Page S159(2019.06)

宇田川晃一, 小児の顔面神経下顎縁枝麻痺に対する手術治療の時期とコツ,日本医事新報 4753号 Page61-62(2015.05)

宇田川晃一, Furlow法による口蓋裂初回形成術 コツと中長期観点からの私の工夫, PEPARS 96号 Page12-18(2014.12)

鈴木 啓之, 宇田川晃一,【先天性外耳異常の再建法】副耳の形態による治療, 形成外科 56巻6号 Page629-636(2013.06)

鈴木 啓之, 【周産期医学必修知識】新生児 唇裂・口蓋裂の治療法, 周産期医学 (36巻増刊 Page707-708(2006.12)

鈴木 啓之, 宇田川晃一,染色体異常,症候群ならびに多発奇形を合併した口唇・口蓋裂患者の検討, 日本頭蓋顎顔面外科学会誌 22巻1号 Page15-22(2006.03)

宇田川 晃一, 鈴木 啓之,吉本信也、梁井まり、松本文昭, 【形成外科領域における症候群】頭蓋・顔面の異常を主徴とする症候群 しばしば唇裂・口蓋裂を伴う症候群, 形成外科 48巻4号 Page377-386(2005.04)

鈴木 啓之,大橋正和、【新生児入院中および健診時のチェック】健診時の形成外科的異常に対するアドバイス,処置、周産期医学 (33巻1号 Page89-93(2003.01)

野田 真喜, 保阪 善昭, 宇田川 晃一, 鈴木 啓之, 倉林 仁美、両側性唇顎口蓋裂児の顎裂幅と上顎歯槽弓の成長変化の関連性について、昭和医学会雑誌 70巻1号 Page82-89(2010.02)

Uchida Y, Udagawa A, Suzuki H, Mitsukawa N, Numata O, Ito C.
The "stepped caudal exposure" technique for excision of nasal dermoids with intracranial extension. J Craniofac Surg. 2014 Mar;25(2):648-51

Ishigaki T, Akita S, Suzuki H, Udagawa A, Mitsukawa N.,
Cervical chondrocutaneous branchial remnants: A report of 29 cases and review of the literature., Auris Nasus Larynx. 2021 Apr;48(2):288-294.

Ishigaki T, Akita S, Suzuki H, Udagawa A, Mitsukawa N.,
Postaxial polydactyly of the hand in Japanese patients: Case series reports.,
J Plast Reconstr Aesthet Surg. 2019 Jul;72(7):1170-1177.

Ishigaki T, Akita S, Suzuki H, Udagawa A, Mitsukawa N., Central polydactyly of the foot: An experience of a treatment of 22 patients., J Orthope Sci. 2021 Dec 15

Ishigaki T, Udagawa A., Use of the modified cleft lip repair technique to establish a cupid's bow with a natural structure., Cleft Palate Craniofac J. 2021 Jun;58(6):791-795.

 

 

 


医療従事者の皆さまへ

一般的には、形成外科はキズ(外傷)が専門という認識があるかと思います。

当院では、先天異常の手術治療を中心に行っており、しかも、少人数体制で運営しているのが現状です。

そのため、急な外傷、広範囲熱傷への対応は、人的、設備的にも難しいのが現状です。

あざや単純性血管腫(赤あざ)のレーザー治療はできません。レーザー治療装置が、こども病院にはありません。

当院での研修について

専門医機構の教育関連病院となっており、千葉大学、昭和大学と連携しています。