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更新日:令和4(2022)年4月28日

脳卒中治療部-業務案内

2018年4月の一般脳神経外科の撤退に伴い、当院の脳神経外科はてんかんの脳外科とガンマナイフ(放射線治療)に特化することとなりました。そのため、手術が必要となる脳卒中患者様につきましては、近隣の脳神経外科施設にお願いしております。

診療内容・特色

脳卒中には、脳梗塞、脳内出血、クモ膜下出血の3つがあります。これらの発生頻度は、2021年の日本脳卒中データバンクの報告によりますと、脳梗塞が71.5%、脳内出血が23.4%、クモ膜下出血が5.1%(2016年~2018年)となっています。

1)脳梗塞(閉塞性脳血管障害)

脳梗塞は脳の動脈が高度狭窄ないし閉塞して、脳に十分な血流が行き届かず、脳が壊死に陥る疾患です。大きく分けて、アテローム血栓性脳梗塞(比較的大きな血管が狭窄・閉塞して脳梗塞となる:大血管病)、ラクナ梗塞(細い血管が狭窄・閉塞して脳梗塞となる:小血管病)と心原性脳塞栓症(心臓から血栓が脳血管に移動し脳梗塞となる)の3つに分類されます。

脳梗塞になってしまった部分は現在の医学で回復させることはできませんが、血管が閉塞してから脳が完全に障害されて脳梗塞になるまでに、5-6時間程度かかると言われています。最近は、その間に詰まった血管を再開させて、脳梗塞になる前に脳を助けようとする再開通療法が盛んになってきました。具体的には、t-PAという血栓を溶解する強力な薬を発症から4時間30分以内に使用する血栓溶解療法(点滴)、カテーテルという細い管を血管の閉塞部分まで通して機械的に血栓を貫通・回収する血栓回収療法(血管内治療)の2種類があります。このため、脳梗塞は発症から1分でも早く受診することが非常に重要となりました。時間や画像所見、既往、内服薬など、様々な制限がありますが、当院でも適応となる患者様には血栓溶解療法を積極的に行っています。血栓回収療法(血管内治療)の適応となる患者様につきましては、君津中央病院など可能な病院に加療をお願いしております。

2)脳内出血

脳内出血は脳の血管が破綻し、脳内に出血が発生する疾患で、出血部位によって高血圧性(被殻、視床、小脳、脳幹[橋])と非高血圧性(多くは皮質下出血)に大別されます。

高血圧性脳内出血の治療は基本的には内科的治療、とくに血圧のコントロールとなりますが、被殻出血、小脳出血で血腫が大きく生命に危険が及ぶ場合は血腫除去術(脳内出血を顕微鏡下に摘出する)、また脳室内出血、水頭症を合併する場合は脳室ドレナージ術(脳室内にチューブを挿入し、脳脊髄液を排除する)などの手術を行う場合があります。

当院では、現在手術が必要な患者様につきましては、他院にお願いしております。

3)クモ膜下出血

クモ膜下出血は脳の表面に存在するクモ膜と軟膜の間に出血する疾患で、その原因の80~85%は脳動脈瘤であるといわれていますが、原因不明な場合も10~15%程度あります。脳動脈瘤には嚢状、紡錘状、解離性などがありますが、最も多いのが嚢状動脈瘤です。クモ膜下出血の病態はきわめて複雑で、頭蓋内では再出血、脳血管攣縮(脳の動脈が縮んで脳梗塞が発生する)、水頭症などの合併症が発生したり、脳内出血、脳室内出血を合併する場合もあります。また全身的にも心疾患を始めとして、種々の合併症が生じます。

動脈瘤によるクモ膜下出血では、再破裂を起こすたびに意識の低下や死亡する危険が上昇するため、再破裂予防の外科的治療(クリッピング術・コイル塞栓術)が重要となり、近隣の脳外科施設にお願いしております。