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更新日:令和2(2020)年1月6日

ページ番号:311176

平成28年度総合企画水道常任委員会県外調査報告書

平成28年10月28日

千葉県議会議長宇野

総合企画水道常任委員長幹人

本委員会が県外調査を実施したところ、その概要は下記のとおりでした。

  1. 用務:総合企画水道常任委員会県外調査
  2. 調査先
    (1)平成筑豊鉄道株式会社(福岡県田川郡福智町)
    (2)株式会社安川電機(福岡県北九州市)
    (3)ウォータープラザ北九州(福岡県北九州市)
    (4)福岡空港(福岡県福岡市)
  3. 期間:平成28年10月25日(火曜日)~10月27日(木曜日)
  4. 概要:別添のとおり

調査の概要について

1平成筑豊鉄道株式会社(福岡県田川郡福智町)

(1)日時:平成28年10月25日(火曜日)15時00分~16時15分

(2)調査項目:第三セクター方式の鉄道運営の取組について

(3)経過

初めに、林委員長から調査協力に対するお礼のあいさつを行い、平成筑豊鉄道株式会社代表取締役専務から歓迎のあいさつ及び平成筑豊鉄道の事業概要等の説明があり、質疑応答が行われた。その後、施設見学を行った。

(4)概要説明

平成筑豊鉄道は、石炭輸送を使命として明治中期に創業された伊田線、田川線、糸田線が母体である。国鉄民営化の流れの中、昭和62年に廃止対象路線となったが、地域における存続運動などにより、平成元年に第三セクター方式で営業を開始した。
最大の出資者は福岡県で、沿線の9市町村も出資している。
営業開始当初は、貨物輸送もあったことから黒字経営で、「三セクの優等生」と言われたが、平成4年の342万人をピークに利用者が減少し、平成9年には赤字に転落した。その後、沿線市町村などによる経営安定化助成金の交付により持ち直すものの、平成16年の貨物輸送廃止により経営は厳しくなり、平成19年度には1,300万円の累積赤字を抱えるまでとなった。その後、助成金の増額が行われたが、平成22年の大雨災害と24年の豪雨災害による復旧工事費やバス代行輸送費用などの負担、利用者の減少による旅客運賃の減収が重くのしかかり、平成27年には累積赤字が1億7,000万円まで膨らんでいる。
経営においては、列車本数の増便や駅の増設など利便性の向上を進めるとともに、駅窓口の削減、社員数の削減といった経営合理化を行い、一日フリー切符や企画列車、つり革オーナー制度、列車運転体験や車両ラッピングなど、さまざまな取組による利用促進を図っている。特に、一日フリー切符は、平成27年の利用者が約12,000人、列車運転体験は約550人と過去最高であった。平成27年の運賃以外の収入は1,800万円で、平成元年の18倍となっている
1回でも多く乗車してもらうことが赤字の解消、ひいては未来への積み立てにつながるとして、平成26年にアクションプログラムを策定し、「へいちく」(平成筑豊鉄道)の認知度向上に向けた情報発信の強化や観光客増に向けた取組の強化、運営・経営を支援するサポーター制度の構築など、沿線市町村、住民と一体となって取り組むことで、鉄道を次の世代につなぐとともに、地域を支える地域のための鉄道であることを目指している

(5)主な質疑応答

問:千葉県のいすみ鉄道は、施設や設備の維持、修繕等を自治体が行い、列車の運行等の営業を鉄道会社が行う上下分離方式を導入しているが、こちらはどうか。
答:経営改革の1つのテーマとして慎重に議論しているところである。
問:いすみ鉄道は観光路線として力を入れているが、こちらの取組はどうか。
答:まずは固定客の底上げを第一に考えており、固定収入をどうするかという点を優先している。観光客の取り込みも重要であり、両輪で事業を進めていく必要があると考えている。
問:バス路線との競合はどうか。
答:コミュニティバスがあるが、競合するようなバス路線はない。
問:電子マネーによる決済は導入しているのか。
答:切符も手書きしているという状況であり、ICの導入は維持経費がかかるので現状では難しい。
問:専務は福岡県からの派遣と伺ったが派遣期間はどれくらいか。また、人事異動は県の人事で替わるのか。
答:派遣期間は概ね3年で、異動は県の人事の中で行われており、財務等経験を積んだ職員が派遣されている。

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2株式会社安川電機(福岡県北九州市)

(1)日時:平成28年10月26日(水曜日)10時10分~11時50分

(2)調査項目:国家戦略特区を活用した地方創生の取組について

(3)経過

初めに、林委員長から調査協力に対するお礼のあいさつを行い、株式会社安川電機みらい館館長から歓迎のあいさつがあった。
次に、人事総務部総務グループ職員から事業概要について、技術開発本部ロボティクスヒューマンアシスト事業推進室職員から介護ロボット開発の取組についてそれぞれ説明があり、質疑応答が行われた。その後、施設見学を行った

(4)概要説明

1915年炭鉱用のモーターの会社として創業した。モーターの制御技術、電力変換の技術が当社のコア技術であるが、これらの技術を応用したものがロボットであり今はこのロボットが主流になっている。
創立100周年にあたる2015年に、将来に向けた経営の方向性を示す2025年ビジョンを掲げ、世界最先端の技術とオープンイノベーションで新たな産業自動化革命を目指す「メカトロニクス」、再生可能エネルギーを活用した太陽光発電や風力発電、モーター技術を応用した電気駆動システム、安全で安心して暮らせる持続可能な社会を担う「クリーンパワー」、メカトロニクスを医療福祉介護に応用して少子高齢化時代に生活の質を向上させ、人間の能力がより生かされる社会を目指す「ヒューマトロニクス」という3つの事業領域に取り組んでいる。
なお、本年1月、北九州市が「高年齢者の活躍や介護サービスの充実による人口減少・高齢化社会への対応」というテーマで国家戦略特区の指定を受けたが、この特区の中核となる「介護ロボット等を活用した先進的介護の実証実装」に取り組んでいる
流れとしては、有識者、企業、施設が北九州市内で実証評価を行い、出てきたニーズに対して企業が開発を行って実証し、実証したものは社会実装として実際に普及させていくというものである
北九州市の特区制度を活用して官民連携で取り組む装置が次の2つである
「移動アシスト装置」
介護ベッドから車いすへの移乗を介助する装置で、介助者1人で簡単に移動ができ、介護の負担を与えず、要介護者が次の動作に移りやすい姿勢を制御するという特長を持っている。介護リフトとは一線を画したロボット技術を取り入れて開発・提供している
「足首アシスト装置」
歩行に障害があって足首が上がらず外側に足を回すような動作をする患者が、より自然な歩行ができるよう支援する装置で、約1キログラムと軽量で装着も容易である。センサーの情報をもとに歩行の状態を判断し、歩行状態に合わせて足関節の角度やタイミングを調整できるなど、歩行時の足首の動きをアシストするという特長がある

(5)主な質疑応答

問:ベッドから車いすへ移乗する際のアシスト用ロボットの説明があったが、逆に車いすからベッドへの移動についてはどうか。
答:現在検討中であるが、開発は可能ではないかと考えている。
問:国家戦略特区の指定を受けてどのようなメリットがあったか。
答:ユニット型特別養護老人ホームにおける共同生活室を活用した介護ロボットの実証実装において、「1ユニットに1共同生活室を設置」とされている基準を緩和し、隣接する2つのユニットが交流し、共同で日常生活を営むための場所としてふさわしいものとして、ロボットの活用や開発・改良に関して実証することができた。
問:人型ロボットの開発はどうか。
答:産業用ロボットは、ユーザーが何に困り何を求めていて、どのような動きや機能を持たせるかが大事になる。そのために望ましい形が人型であれば、そのような開発が進む。
問:介護用ロボットの普及に向けてコストはどのように考えているか。
答:市販されているようなロボットについては、それらと価格を比較しながら開発することになるが、アシストロボットについてはまだ市販品がなく、コスト低下にも限界があるので、ユーザーの感覚に相応した価格というものを考慮しながらの検討になると考えている。

3ウォータープラザ北九州(福岡県北九州市)

(1)日時:平成28年10月26日(水曜日)14時00分~15時40分

(2)調査項目:各種水資源の有効活用について

(3)経過

初めに、林委員長から調査協力に対するお礼のあいさつを行い、北九州市上下水道局総務経営部長から歓迎のあいさつがあった
次に、株式会社北九州ウォーターサービス総務部長からウォータープラザ北九州の事業概要等の説明があり、質疑応答が行われた。その後、施設見学を行った

(4)概要説明

株式会社北九州ウォーターサービスは、公民共同企業体であり、上下水道事業運営技術を持つ北九州市と、企画力・営業力・先進技術の活用、人材確保、地域にとらわれない事業展開などの強みをもつ民間企業の共同出資により設立された
北九州市の上下水道を支える「市内事業」、近隣事業体を支援する「広域事業」及び北九州市の海外水ビジネスを支援する「海外事業」の3つを事業領域としている
中でも、北九州市、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、株式会社日立プラントテクノロジー、東レ株式会社により、先進の水循環システムの開発、管理・運営ノウハウの蓄積や国内外への情報発信による技術普及を目的として開設された「ウォータープラザ北九州」は、約6,000平方メートルの敷地内に、海水淡水化と下水再利用の統合による省エネ・低コスト・低環境負荷の造水システムを採用したデモプラントと、先端技術を開発するテストベッドを備えており、1日に1,400立方メートルの生産水を九州電力株式会社などに供給している
海水淡水化と下水再利用による工業用水の造水システムは、コスト的にも海外で勝負できるシステムとなっている
また、この水は飲めないのかということをよく聞かれるが、検査したところ、下水の処理水ではあるが、水道の水質基準項目の全てをクリアしていて、飲んでも問題はない

(5)主な質疑応答

問:飲用に使用しないのは心象的な部分が大きいのか。
答:そのとおりである。また、海外では排泄物からの製品を宗教的な問題で口にすることが出来ない国もある。この場合は、上水とブレンドする必要がある。
問:海外で事業化する場合、貴社が果たす役割は何か。また、どのように利益を得るのか。
答:株式会社日立テクノロジーや東レ株式会社など、参加企業の橋渡しをする役割を担っており、利益を得るものではない。ただし、参加企業から運営費の実費をいただいている。

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4福岡空港(福岡県福岡市)

(1)日時:平成28年10月27日(木曜日)9時15分~10時50分

(2)調査項目:空港機能の拡充について

(3)経過

初めに、林委員長から調査協力に対するお礼のあいさつを行い、福岡空港事務所次長から歓迎のあいさつ及び福岡空港の事業概要等の説明があり、質疑応答が行われた。その後、空港周辺の環境整備対策として整備された施設の見学を行った。

(4)概要説明

福岡空港は、昭和19年に大日本帝国陸軍により接収され、「席田(むしろだ)飛行場」として昭和20年5月に完成した。終戦によりアメリカ軍に接収され「板付(いたづけ)基地」となった。昭和44年に新ターミナルビルが完成し、我が国初のボーディングブリッジを採用、昭和47年、アメリカ空軍から全面返還され運輸省所管の第二種空港として福岡空港が供用を開始した。昭和49年には大型ジェット機が就航可能となったが、福岡市の中心街に近い場所にあることから、騒音が問題となっている。
平成27年の年間発着回数は、国内第3位の17.3万回で、複数の滑走路を持つ羽田空港や成田空港とは違い、2,800メートルの滑走路1本で運用しているため、発着頻度がかなり高い状態である。利用者数は国内第4位の約2,100万人となっていて、国内線は就航会社12社、1日366便(発着)で27の都市を結び、国際線は就航会社26社、週646便(発着)で23の都市を結んでいる。
なお、航空需要の増加、施設の老朽化に対応するため、誘導路の二重化整備及び2,500メートルの滑走路増設に着手しており、混雑の緩和、発着容量の拡大、利便性の向上のため、国内線ターミナル地域の再編整備を進めている

(5)主な質疑応答

問:現滑走路と増設が予定されている滑走路との間隔が210mということだが、同時の離発着は可能か。
答:運用の仕方は現在検討中だが、同時の離発着はできない。
問:増設滑走路の長さは2,500メートルとのことであったが、通常は3,000メートルは欲しいところだと思うがどうか。
答:現状、中近距離の路線がほとんどであり、需要予測等を踏まえて本省が検討した結果事業が進められている。
問:騒音以外に落下物も大きな問題と思われるが、対策としてどのようなことを行っているか。
答:海側からの進入が7割近くということがあるのかもしれないが、落下物が問題になるようなことはほとんどない。問題としては、やはり街中にある空港ということで騒音に関する苦情が非常に多い。
問:空港民営化の進捗はどうか。
答:国土交通省航空局が民営化のスキームを作成していて、今年度中に実施方針が示されると聞いており、平成31年度を目途に進めている。

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参加者名簿

《委員》

職名 氏名 会派
委員長

幹人

自民党
副委員長

五十嵐博文

自民党
委員

本清秀雄

自民党
委員

小高伸太

自民党
委員

本間

自民党
委員

阿井伸也

自民党
委員

大松重和

自民党
委員

天野行雄

民進党
委員

矢崎堅太郎

民進党
委員

大﨑雄介

民進党
委員

赤間正明

公明党

《随行》

所属・職名 氏名 備考
水道局長 田谷徹郎  
総合企画部次長

岡本和貴

 
総合企画部政策企画課副課長 石黒真平 議事課主幹(併任)
水道局管理部総務企画課副課長 太田信春 議事課主幹(併任)

議会事務局議事課主査

荻原裕一  

議会事務局政務調査課主査

小山  

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日程表

月日

場所

備考

10月25日

成田空港

 

10時15分

ANA2141便

福岡空港

12時25分

13時00分

 

平成筑豊鉄道株式会社

15時00分

16時15分

調査

宿舎

 

 

 

10月26日

宿舎

 

 

 

株式会社安川電機

10時10分

11時50分

調査

ウォータープラザ北九州

14時00分

15時40分

調査

宿舎

 

 

 

10月27日

宿舎

 

 

 

福岡空港事務所

9時15分

10時50分

調査

福岡空港

11時50分

13時00分

ANA2144便

成田空港

14時50分

 

 

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お問い合わせ

所属課室:議会事務局議事課委員会班

電話番号:043-223-2515

ファックス番号:043-222-4073

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