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初期臨床研修

千葉県がんセンターを基幹病院とした千葉県立病院群卒後臨床研修プログラムを掲げ研修医を募集しています。研修の概要や募集要項については下記の千葉県病院局の千葉県立病院群臨床研修医募集のページをご覧ください。

千葉県立病院群臨床研修医募集

千葉県がんセンター外科臨床研修の概要

原則的に外科研修は消化器外科1ヶ月、呼吸器外科1ヶ月のスケジュールを組んでいます。希望があれば外科研修の中で期間を決めて、乳腺外科、整形外科、脳外科、泌尿器科などを選んで研修することも可能です。

消化器外科

研修目標;

消化器外科医としての初歩的技術、観察眼の育成を目的とします。

週間スケジュール

曜日

内容

月曜日—金曜日

8時00分簡易カンファレンス(火曜日、木曜日は8時15分開始)

月曜日

手術、病棟回診、処置、検査

18時00分消化器外科カンファレンス

火曜日

手術、病棟回診、処置、検査

17時00分消化管カンファレンス

水曜日

手術、病棟回診、処置、検査7時30分抄読会

17ー18時00分頃肝胆膵外科カンファレンス

木曜日

手術、病棟回診、処置、検査

17ー18時00分頃食道カンファレンス

金曜日

手術、病棟回診、処置、検査

17ー18時00分頃肝胆膵カンファレンス

病棟回診は原則的に1日2回、朝8時45分、夕4時00分

研修内容;

採血、点滴の実施、新入院患者の問診と現症の把握、手術助手、患者さんへの病状説明、カンファレンス時のプレゼンテーションなどが主たる実務になります。

呼吸器外科

研修目標;

呼吸器疾患の疫学的増加、呼吸器、縦隔疾患一般の基本的病態の知識、診断検査、さらに外科治療の対象となる呼吸器疾患(縦隔、胸壁疾患を含む)の治療法、および手術と周術期管理についてその理論と実技を習得する。
将来、外科専門分野に進む医師にとっても必要な呼吸器疾患に対する基本的知識を習得することを目標とする。

研修内容;

週間スケジュール

曜日

午前

午後

回診病棟業務

病棟業務回診

回診手術気管支鏡検査、CTガイド下生検

手術回診

抄読会、回診

病棟業務回診

回診手術

手術回診

回診病棟業務

病棟業務回診

乳腺外科

研修目標;

当科の特徴は乳腺疾患、特に乳がんに対する診断から治療(再発治療も含む)において欧米で行われている標準的治療を行うことをモットーとしている。すなわち手術においては、早期乳癌に対して乳房温存療法やセンチネルリンパ節生検の標準手技に加えて乳房再建や臨床試験としてラジオ波焼灼療法を行っている。又、化学療法や内分泌療法においてはEBMに基づく治療を確実に行うことであり、診療を通してこの理念を研修してもらいたい。

研修内容;

指導医の監督のもとで実際の臨床を経験させ、診断、手術、術後補助療法及び再発治療に対する基本的知識及び技術を学び、乳癌診療に対する医師としての心構えを身につける。

週間スケジュール

曜日

午前

午後

8時30分病棟回診

手術

手術

8時30分病棟回診

手術または外来見学

手術

新患および病棟カンファレンス・術前症例検討会

8時30分病棟回診

外来見学

手術

8時30分病棟回診

手術または外来見学

手術

マンモグラム読影会・術前症例検討会

8時30分病棟回診

手術

手術

ほぼ毎日

7時45分~センチネルリンパシンチグラム(核医学にて1週間程度見学)

整形外科

週間スケジュール

曜日

内容

月曜日 病棟回診、処置

火曜日

30整形外科カンファレンス(1階売店横)

病棟回診、処置、検査(午前中、CT下針生検、DSAなど)

水曜日

手術、病棟回診、処置、

木曜日

手術、病棟回診、処置、

金曜日

7時30分整形外科カンファレンス

研修内容(研修1週間では原則下記の内2つくらいまで。全てをおこなうには約3週が必用)

  • 1).手術;原則的に手術日は手術に入る。
    目標:手術部位の局所解剖を理解する。骨軟部腫瘍に対する切除範囲の考え方を理解する
  • 2)検査:CT下針生検を見学する。
    目標:CT下針生検の特徴を理解する。
  • 3)インフォームドコンセント:指導医のインフォームドコンセントに同席する。
    目標:骨軟部腫瘍患者(癌の骨転移の患者を含む)におけるインフォームドコンセントの要点を理解する。
  • 4)骨腫瘍のレントゲン読影
    レントゲン写真の見方の講義を受け、その後ファイルされている多数のレントゲン写真を実際にみて判断する。
    目標:骨腫瘍の良悪性の判断が単純レントゲン上である程度できるようになる。

脳神経外科

研修目標

当院の脳神経外科診療の対象疾患は悪性脳腫瘍だが、その診療に用いられている様々な手技は、他の分野にも広く応用可能な技術である。短い研修期間ではあっても、悪性脳腫瘍患者の診断・治療を介して、先端科学がどのようにして実際の臨床の場で応用されているかを実際に体験することは、将来どのような分野に進むとしても貴重な経験になると期待する。

研修内容(研修期間により、また希望により下記から選択して研修する)

1)MRI/CT?PET読影

  • 数多くの脳腫瘍と同時に、非腫瘍性病変のMRIも読影し、脳腫瘍診断時に鑑別すべき疾患を理解する。
  • メチオニンPETの読影法とpitfallについて理解する。

2)手術シミュレーション

  • #1DICOMviewerを自由に使いこなし、実際の手術アプローチでの解剖学的理解を可能とする。
  • #2拡散強調画像から神経伝達路を抽出し、摘出標的との3次元的位置関係
    の把握を行い、安全な手術アプローチの決定を行えるようにする。

3)手術(ナビゲーション・術中機能マッピング・覚醒下手術)

  • #1光学的ナビゲーションシステムの原理を理解し、実際のナビゲーション
    手術を体験する。
  • #2神経生理を理解し、白質刺激による筋電図反応の確認(MEP)等を体験する。
  • #3言語機能・運動機能温存を目的とした覚醒下手術を見学する。

4)化学療法

  • #1化学療法における脳の特殊性について理解する。
  • #2脳腫瘍に対して使用される化学療法剤の特性と副作用への対応につい
    て理解する。

5)放射線治療
脳腫瘍に対して行われている下記放射線治療の原理と実際を理解する。

  • #1外部照射
  • #23次元原体照射
  • #3定位的放射線治療(X-knife,Gamma-knife,Cyber-knife)
  • #4IMRT

6)遺伝子診断
脳腫瘍における遺伝子異常について理解し、実際の治療に直結した遺伝子異常とその解析法について理解する。

週間スケジュール

曜日

午前

午後

夕方

ナビゲーション手術

MRI/CT/PET読影

手術シミュレーション

脳腫瘍カンファ*

ナビゲーション手術

神経学的診察法

手術シミュレーション

ナビゲーション手術

化学療法

放射線治療講義

放射線治療部との合同カンファ

泌尿器科

研修内容;

泌尿器科悪性腫瘍に対する初歩的診断と技術の習得を目的とします。

指導医師の下に1-2週間研修をいたします。

週間予定

曜日

内容

月曜日

病棟回診、処置、手術

火曜日

病棟回診、処置、手術、外来検査、手術カンファレンス・症例検討

水曜日

病棟回診、処置、手術、前立腺癌カンファレンス

木曜日

病棟回診、処置、外来処置、病理カンファレンス・症例検討

金曜日

病棟回診、処置、手術

研修内容

  • 1).採血実習
  • 2).点滴実習
  • 3).新入院患者の問診と身体所見の診察
  • 4).手術研修;縫合法、手術手技の基本習得、泌尿器科手術の助手としての参加
  • 5).患者さんへの病状説明研修;指導医の説明を見学
  • 6).担当症例のプレゼンテーション
  • 7).泌尿器科特有の実技指導:腹部エコー、膀胱カテーテルの留置法、導尿法の習得、症例があれば腎ろうやダブルJカテーテル留置見学

千葉県がんセンター内科臨床研修の概要

原則的に内科研修は消化器内科、呼吸器内科、血液内科をローテーションする形式でスケジュールを組んでいます。

消化器内科

研修目標

消化器内科医の初歩的な問診、診察、検査、治療の技術の習得を目標とします。

研修内容

  • 入院患者の問診と全身状態の把握
  • 採血、点滴の実施
  • 症例のプレゼンテーション
  • 腹部超音波検査と腹腔穿刺の実施
  • 消化器内視鏡検査や腹部血管造影の助手
  • 学会発表
週間スケジュール

曜日

内容

月曜日

回診、病棟業務、処置、検査、病棟患者カンファレンス

火曜日

抄読会、回診、病棟業務、処置、検査、内視鏡カンファレンス、消化管カンファレンス

水曜日

回診、病棟業務、処置、検査

木曜日

回診、病棟業務、処置、検査、食道カンファレンス

金曜日

回診、病棟業務、処置、検査、肝胆膵カンファレンス

呼吸器内科

研修目標

臨床医として、初歩的な問診、診察、検査の技術の習得および検査データ(画像、採血、血ガスなど)の解釈、治療法の理解ができるようになることを目標とします。

研修内容

  • 入院患者の問診と全身状態の把握
  • 採血、点滴の実施
  • 症例のプレゼンテーション
  • 気管支鏡検査、胸腔穿刺、胸腔ドレナージの実施
  • 超音波気管支鏡検査、心嚢ドレナージ、CTガイド下肺生検の助手
  • 学会発表
週間スケジュール

曜日

内容

月曜日

回診、病棟業務、処置、検査、カンファレンス

火曜日

回診、病棟業務、処置、カンファレンス

水曜日

回診、病棟業務、処置、検査、カンファレンス

木曜日

回診、病棟業務、処置、カンファレンス

金曜日

回診、病棟業務、処置、検査、カンファレンス

腫瘍・血液内科

研修目標

病棟主治医として患者さんの診療に直接従事しながら、血液疾患の診断・治療についての理解を深めるともに、内科医として必要な経験を積むことを目標とします。

研修内容

  • 対象疾患は悪性リンパ腫、白血病、骨髄腫等の造血器腫瘍が中心ですが、特殊な貧血や血小板減少症、等の良性血液疾患を経験する機会もあります。
  • 治療の中心は抗癌剤を用いた化学療法になります。それぞれの疾患に対して用いる抗癌剤の特徴・使用法を理解して、実際の処方や点滴を行います。
  • 化学療法による骨髄抑制について理解し、血算の読み取り方や必要な支持療法を習得します。
  • 合併症を含めた多彩な症状について、診断や治療を経験することが可能です。
    例)重篤な感染症(肺炎、敗血症)、胸腹水貯留、消化管出血、腸閉塞、中枢神経浸潤(髄膜炎)、糖尿病の管理、腎障害の管理、疼痛緩和、等
  • 研修中に経験可能な手技としては、骨髄穿刺、腰椎穿刺、胸・腹水穿刺、等があります。
週間スケジュール

曜日

内容

月~金曜日

病棟業務:採血、朝の申し送り、点滴、患者診察
検査オーダー、処方、カルテ記載

月曜日

16時30分~病理カンファレンス、新患症例カンファレンス

火曜日

16時00分~血液細胞カンファレンス、病棟患者カンファレンス

金曜日

(不定期、月1-2回)17時00分頃~抄読会

千葉県がんセンター緩和医療科臨床研修の概要

研修目標;

一般臨床医としての緩和医療学的な初歩的技術、観察眼の育成を目的とします。4週のうち前半2週は緩和ケア病棟にての基礎的研修とし、後半2週はがん治療遂行途上の症例を含めた緩和医療学的診療を緩和医療科外来、および一般病棟にて研修していただきます。

週間スケジュール(第1・2週)月曜日ー金曜日

時間

内容

8時30分~

病棟ナースとともに申し送りに参加。そののち病棟回診。処置。

13時30分~

病棟カンファ(約30分)。処置。

16時00分~

夕回診。

週間スケジュール(第3・4週)月曜日ー金曜日

時間

内容

8時30分~

外来カンファ。そののち外来にて研修。

13時30分~

外来終了時は病棟カンファへ参加。そののち一般病棟業務へ。

そのほか

曜日、時間

内容

第1・3火曜日、8時00分~

抄読会(精神腫瘍科と合同、約30分)

毎週水曜日、13時30分~

サポートチームミーティング。

適宜開催、17時30分~

デスカンファ。

研修内容;中心静脈を含めた点滴の実施、新入棟患者の問診と現症の把握、オピオイドなど必要薬剤の臨床使用の実際の理解、患者さん・ご家族への病状説明、などが主たる実務研修になります。

千葉県がんセンター麻酔科臨床研修の概要

麻酔科領域の知識と技術は、将来麻酔科医をめざす人でなくても、必要になることが多いものです。特に気管挿管技術は、習得を望まれている若い先生方も多いのではないかと思います。

当科では、日本麻酔科学会認定指導医および専門医のもとで、臨床麻酔経験を積んでいただいて、気管挿管などのベーシックな技術に始まり、人工呼吸管理の基本知識や方法、集中治療領域の知識まで指導していく方針です。

研修内容

  1. 麻酔科術前診察
    手術患者の術前診察を行い、適切な麻酔方法を考え、麻酔管理上の問題点を理解する。
  2. 麻酔管理
    麻酔科指導医、専門医の指導のもと、実際に麻酔管理を行い、手術中の全身管理を行う。
  3. 集中治療管理
    ICU入室患者の呼吸循環管理に参加し、集学的治療についての知識を習得する。

研修スケジュール

ほとんどの場合、2か月間の研修期間をおすすめしています。
月曜日から金曜日まで、終日手術室およびICUにおける研修となります。