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更新日:令和3(2021)年1月21日

病院長挨拶

飯笹病院長

千葉県がんセンター病院長  飯笹 俊彦

 

 令和3年の幕が開きましたが、我々はコロナ禍により大変厳しい現実を突き付けられております。新型コロナ感染症のなか新病院移転という一大行事に続き、新年早々再度の緊急事態宣言が発出されました。このため千葉県がんセンターでは新型インフルエンザ等対策特別措置法により敷地内に残る旧病院一部を使って新型コロナ感染症に対する臨時医療施設を開設することとなりました。新病院と臨時医療施設は出入口、動線が完全に異なり区別された場所ですので、飛沫や接触を介する感染症である新型コロナウイルスが臨時医療施設から新病院に持ち込まれることはありません。市中で感染した患者さんが多くなると当院通院治療中の患者さんからも新型コロナウイルス感染症の発症も想定されます。がん専門病院として難しい選択ではありますが、止むを得ない対応であることをご理解いただきたいと思います。

 昨年10月26日新病院が完成し、千葉県がんセンターは新たなスタートを切りました。若干の混乱はみられたもののおおむね順調に診療を再開いたしました。千葉県がんセンターではこれからも医療安全に配慮しながら、がん患者の皆様に最善の医療技術を提供できるよう取り組んで参ります。がんゲノム医療拠点病院として最先端の個別医療を提供し、ロボット手術など体に負担の少ない手術を選択する一方で、難易度の高い手術も積極的におこなっております。放射線治療では最新のIMRT(強度変調放射線治療)による照射が始まりました。また県民の皆様の要望に応えた温熱療法(ハイパーサーミア)も順調に稼働しております。多くの医療機器が更新され、緩和医療体制も拡充され、さらに充実したがん医療を提供できるものと考えております。

 がんは千葉県における死因の第一位であり、がん医療は県民の生命と健康にとって大きな課題です。がん医療は均てん化とともに、ますます高度になり患者さんごとに個別化していくものと推測されます。千葉県がんセンターは皆様の声に耳を傾け、感染症管理に最大限配慮しながら、先進的ながん医療を提供して参りますので、深いご理解と温かいご支援をお願い申し上げます。