ニラとして販売された有毒植物(スイセン属)の回収命令について
発表日:令和元年11月25日
千葉県健康福祉部衛生指導課
電話:043-223-2639
概要
- 令和元年11月21日(木曜日)に、市川市内の住民から「市川市内の野菜販売業者から購入したニラを家族3名で11月19日(火曜日)に喫食したところ、全員が嘔吐した。」旨の連絡が市川保健所にあり、調査を開始しました。
- 調査の結果、市川市内の野菜販売業者が11月11日(月曜日)から14日(木曜日)頃にかけてニラ様植物を販売しており、通報者が保管していた残品及び野菜販売業者による自主回収品を検査したところ、スイセン属に含まれる有毒成分を検出したことから、本日、市川保健所長は、当該野菜販売業者に対して回収を命じました。
- なお、通報者及び家族は全員快方に向かっています。
1回収対象食品
- ニラとして販売された有毒植物(スイセン属)
- 包装形態:無包装の束(青いテープに白字で「新鮮やさい Fresh Vegetables」と記載あり)
- 販売日:令和元年11月11日(月曜日)から11月14日(木曜日)頃まで
- 販売量:9束(うち4束は既に回収又は消費済)
- 採取地:近隣の雑木林
2販売所
3違反内容
食品衛生法第6条第2号違反
有毒食物(スイセン属)の販売
4販売方法
店頭で対面販売
5スイセン属について
特徴
- 園芸品として色や形の異なる多くの種類がある。
- 多年生の球根性植物で、冬から春にかけて白や黄の花を咲かせるものが多い。
- 有毒成分のアルカロイド(リコリン、ガランタミンなど)を含む。
潜伏時間・症状
- 潜伏時間:30分以内
- 主な症状:悪心、嘔吐、下痢、頭痛など
間違いやすい植物及び部位
※スイセンとニラの違い
スイセン…葉の臭いは弱い。球形の鱗茎を持つ。
ニラ…葉に特有の臭いがある。ひげ根で球形の鱗茎は無い。
予防方法
- 知らない植物、種類が判別できない植物は、採らない、食べない、売らない、人にあげない。
- 家庭菜園や畑などで、野菜と鑑賞植物を一緒に栽培しない。
- 山菜に混じって有毒植物が生えてくることがあるため、山菜狩りなどをするときは、一本一本よく確認して採り、調理前にもう一度確認する。
県民の皆様へのお知らせ
- 現在、当該野菜販売業者が当該品を回収していますので、お手元に当該品がありましたら、食べずに当該野菜販売店舗に持参するようお願いします。
- 当該品を喫食し、症状を呈している場合は、医療機関を受診してください。
- 「知らない植物、種類が判別できない植物は、採らない、食べない、売らない、人にあげない。」御不明な点は、最寄りの保健所に御相談ください。
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報道発表用記事