千葉県文書館ミニ企画展
文書館のおしごと
～冊子目録刊行について～
令和８年 ３/16(月) ６/15(月)
千葉県文書館 一階展示室

　千葉県文書館は、県の公文書や寄贈・寄託された古文書、その他資料を収集保存し、活用を図る施設として、昭和63年(1988)に開館しました。もうすぐ40周年を迎えますが、文書館の職員がどんな仕事をしているのか、ご存じない方も多いかもしれません。本展示は「文書館のおしごと」と題して、普段あまり目にすることのない文書館の業務を紹介します。多岐にわたる業務の中から、今回は、古文書の整理に注目します。
　文書は、人々の多様な活動の中で作成され、時代を超えて受け継がれます。残された文書を分析し、作成当時の背景を探ることで、人々の活動や役割、彼らを取り巻く社会を理解することが可能となるのです。
　当館では、このような文書・文書群の本質的理解を目標に整理を行い、その成果物として令和７年度は『収蔵文書目録第39集 諸家文書目録13』を刊行しました。本展示では、『諸家文書目録13』の概要と冊子目録の特徴について紹介します。
■左：関家文書　■中央：冊子目録　■右：収蔵庫内

文書館のふしぎ大解明！

当館における古文書の整理
　当館では、年間数千点の古文書を受け入れています。整理は、大学などで日本史を学び、くずし字の解読ができる専門職員が、一次整理・二次整理と段階的に行います。
　一次整理では、古文書を長期保存するための作業や目録の作成、個人情報など非公開情報の確認などを行います。一次整理が終了すると、収蔵資料検索システムへ目録情報が登録され、インターネット経由で検索が可能になるほか、閲覧室に館内目録が配架されることで、一般利用が可能になります。
　二次整理は、一次整理が終了した文書群から順番に行います。一次整理が「どのような古文書が存在するか」を明らかにする作業であるのに対し、二次整理は「なぜ古文書は作成されたのか」を明らかにするために行われます。
　多くの古文書は、作成されてから長い時間が経過し、作成の背景がわかりづらくなっています。くずし字で書かれたものは内容を理解するのも容易でなく、そもそも江戸時代などと現代では、文書を生み出す社会そのものが大きく異なります。
　二次整理の目的は、古文書の作成の背景を明らかにし、文書群の特徴を示すことです。具体的には、作成者である家・家族の役割や歴史的変遷を分析し、そこから個々の古文書の作成意義や相互関係を解明します。この積み重ねによって、現代とは異なる社会的秩序の中で生み出された文書群の本質的理解が可能となります。私たちは、これらの作業を「文書群の構造分析」と呼んでいます。
　二次整理の成果物として刊行される冊子目録は、「解題」と「目録」から構成されます。「解題」は、文書群を利用するに当たって必要となる諸情報です。受入れの経緯や当館に収蔵される以前の保存状況、当館での整理方法などのほか、家や地域の歴史的情報、構造分析の結果、導き出された文書群の構造などを解説します。「目録」は、文書群の構造に基づいて、古文書を分類した目録です。「解題」と「目録」によって、作成当時の文書群の姿を再現して、提示する。これが冊子目録の特徴です。
■写真１ 刊行された冊子目録
■図１ 古文書整理の流れ
○収蔵作業
受入
↓
くん蒸
↓
配架

○一次整理
クリーニング
封筒詰め
文書番号付与
↓
目録作成
↓
公開・非公開の判定
↓
公開
検索システムへの登録
館内目録の配架

○二次整理
目録の見直し
↓
構造分析・編成作業
↓
解題の執筆
↓
冊子目録の刊行

『諸家文書目録13』の世界
令和７年度の冊子目録は、点数が比較的少ない３つの家を合わせて『収蔵文書目録第39集 諸家文書目録13』として刊行しました。ここでは、３つの家のうち2家の概要と代表的な古文書を紹介します

【矢澤家文書】
矢澤家文書は、睦沢町上之郷の矢澤家に伝来した総点数157点の文書群です。矢澤家文書には、当主の四郎左衛門が、領主の一人である旗本杉田氏のもとで名主を務めていたことを示す文書や、小学校の修業証書や日記など家族に関する文書があります。 
■覚（名主休役願に付）/安政６年(1859)３月
矢澤家当主の四郎左衛門からの名主休役願いに対して、領主である杉田氏が了承した通達です。名主が休役する理由は、病気や老衰など様々ですが、ここでは村の仕事が忙しく農業などが出来なくなったことが挙げられています。
矢澤家文書 ア38

【吉野(正)家文書】
吉野（正）家文書は、一宮町一宮の吉野家に伝来した総点数60点の文書群です。明治17年（1884）に、初代の庄右衛門が「吉野屋」を創業して酒の卸業を始めて以来、当家は一宮町の商業に深く関わってきました。そのため当文書群には、吉野家の家族に関わる文書のほか、一宮町の商業に関わる文書が蓄積・保存されており、文書群の構造に反映されています。
■一宮町青年会商業部開設禀告/大正元年(1912)７月
一宮町青年会は、家業を継ぐ15～25歳までの青少年に社会教育を行う目的で、明治41年１月25日に発足しました。大正元年に新設された商業部は、毎年夏に海岸に仮設店舗を開き、別荘などの滞在客に対して、野菜・鶏卵・日用品などを販売しました。
吉野(正)家文書 ア４

関家文書の構造：質地証文を例として
【関家文書】
関家文書は、一宮町綱田の関家に伝来した総点数941点の文書群です。関家の当主は、綱田村の名主や戸長を務める傍ら、家業として酒造などを行いました。また伝来の経緯は不明ですが、大久保利通ら明治期に活躍した政治家の書簡もあります。そのため本文書群は、「綱田村名主・戸長」「関家」「明治期
政治家書簡」「所属不明文書」という４つのまとまりから成り立っていると考えられます。
　文書群の構造は、家・家族の役割、その活動の違いなど様々な要因により、文書群ごとに異なります。また同形式の古文書でも、家・家族にとっての意味や価値が異なる場合には、別の項目に分類されることもあります。その一例として、ここでは関家文書における質地証文をご紹介します。
　質地証文は、田畑の持ち主が土地を担保にお金を借りる際に作成する文書です。期限までに返済できれば土地は持ち主に戻されますが、質流れになるとお金を貸した家の土地になりました。そのため質地証文は、多くの場合、文書群構造の中で「家による土地の取得」の項目に位置づけられます。
■図2 関家文書の構造
関家文書
一　綱田村名主・戸長　１　公用／２　村政／３　土地／４　年貢諸役／５　塩業／６　宗教
二　関家　１　土地／２　金融／３　生業／４　家族・親族／５　五郎右衛門／６　交際
三　明治期政治家書簡　１　大木喬任／２　その他
四　所属不明文書　１　包紙・封紙／２　紙縒類／３　断簡その他

■覚（縫之助忰平治養子に付）/天保３年(183２）
関家の家督相続の経緯が記されたものです。先代当主が死去した際、実子の周蔵がまだ幼かったことから、中継ぎの当主として和泉村の平治が迎えられました。文政12年（1829	）、周蔵が成長したため、平治は周蔵に家督を譲り、自らは次右衛門を名乗るようになりました。
関家文書 ウ154

■譲り渡申屋鋪田畑証文之事/安永６年(1777)
弥次右衛門が、田畑を担保に関家から金40両を借りた際の証文です。質地証文の様式に則り、土地の等級・面積・金額・作成年・譲渡人・受取人が記され、法的根拠を持たせるために、親戚や年番(名主)らが押印しました。本史料が作成時の状態のまま関家に残されていたことから、土地は質流れとなり、結果として関家へ譲渡されたことがわかります。
関家文書 ア161

■〔五郎右衛門持高・次右衛門持高割合の覚〕/天保３年(183２）
次右衛門へ分ける土地について、上田・下田など等級・反数・字名が、元の持ち主の名前とともに記されています。中央部には、赤坂という場所の下田２筆を五郎左衛門から入手したという記載があり、これは下段の質地証文と対応関係にあります。このような質地証文は、単なる土地の取得としてではなく、相続と分地という家族に関わる文書として捉えることで、初めてその本質を理解することが可能になります。
関家文書 ウ154

一下田五畝弐拾九歩赤坂
一下田弐拾五歩赤坂
右弐筆
本家五郎右衛門
持替地
いたし候

■譲渡申田地手形証文之事（赤坂の下田に付）/天保３年(183２）
五郎左衛門が、赤坂の下田２筆（５畝29歩・25歩）を譲り渡した際の証文です。
関家文書 ア169

【展示資料リスト】
№ 資料名 所属
1 パネル「古文書整理の流れ」 ─
2 覚（名主休役願に付） 矢澤家文書 ア38
3 一宮町青年会商業部開設禀告 吉野(正)家文書 ア４
4 塩浜規定書 関家文書 イ４
5 パネル「関家文書の構造表」 ─
6 〔周蔵へ五郎右衛門名跡譲に付下知書〕 関家文書 ウ35
7 覚（縫之助忰平治養子に付） 関家文書 ウ154
8 譲り渡申屋鋪田畑証文之事 関家文書 ア161
9 〔五郎右衛門持高・次右衛門持高割合の覚〕 関家文書 ウ154
10 譲渡申田地手形証文之事（赤坂の下田に付） 関家文書 ア169
11 譲渡申田地証文之事（堂身谷の上田、改法の下田ほか１筆に付） 関家文書 ア80
12 譲り渡申田地手形証文之事（堂下・関表の田ほか５筆に付） 関家文書 ア47
13 譲り渡申田地手形証文之事（神洗の中田、木手の下畑ほか２筆に付） 関家文書 ア72

【参考文献】
一宮町史編さん委員会編『一宮町史』(一宮町、昭和39年)
睦沢村村史編さん会議編『睦沢村史』(睦沢村、昭和52年)
国文学研究資料館編『アーカイブズ学入門』（勉誠社、令和６年）
平野明夫「千葉県文書館「古文書整理マニュアル」（改訂版）の解説（下）」（『千葉県の文書館』第12号、平成19年）
中臺綾子「千葉県における古文書のFinding Aidsについて─検索システム導入を契機として─」（『千葉県の文書館』第29号、令和６年）
[担当：中臺 綾子

千葉県文書館
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休館日：日曜・祝日・３月31日(火)、４月30日(木)、５月29日(金)