日本初!巨大アートと海岸を歩けるイベントも 県立美術館「テオ・ヤンセン展」【千葉県誕生150周年記念 オランダ文化交流事業】
発表日:令和5年10月6日
(令和5年10月10日更新)
県立美術館
千葉県誕生から150周年を迎える本年、県立美術館(千葉市)では、本県とゆかりの深いオランダとの文化交流事業として、オランダ出身の世界的アーティスト テオ・ヤンセンの展覧会を開催します。
風の力で動く巨大アート作品「ストランドビースト」をはじめ、自筆スケッチや制作に必要な道具なども公開。館内での歩行イベントも毎日開催します。
12月3日(日曜日)には日本で初めて、一般の方も参加できる海岸歩行イベントを千葉みなとで開催します!千葉の海を背景に、まるで生き物のように動く「ストランドビースト」の迫力をぜひ間近でご覧ください。
開催期間
令和5(2023)年10月27日 (金曜日)
から令和6(2024)年1月21日 (日曜日)
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月28日から1月4日)
開館時間:午前9時から午後4時30分(入場は午後4時まで)
開催場所
名称 |
千葉県立美術館 |
住所 |
千葉県千葉市中央区中央港1-10-1 |
電話 |
043-242-8311 |
ホームページ |
県立美術館ホームページ |
内容

《アニマリス・プラウデンス・ヴェーラ》2013年 (c)Theo Jansen
長崎県で開催された展覧会に向けて制作された作品。江戸時代にオランダと長崎を結んだ帆船がモチーフで大きな帆により弱い風でも歩けるのが特徴。
テオ・ヤンセンとストランドビースト
芸術家、発明家、科学者の顔を持ち、「現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ」と称されるテオ・ヤンセン。1948年にオランダ ハーグのリゾート地スフェベニンゲンに生まれ、デルフト工科大学で物理学を専攻したのち、画家に転向し、その後風力で動く「ストランドビースト」の制作を開始しました。
「ストランドビースト(strand beest)」は、オランダ語で「砂浜の生命体」という意味。オランダが直面する海面上昇問題に対する意識から生まれた作品で、プラスチックチューブやペットボトル、粘着テープといった身近な材料を組み合わせ、物理学による計算に基づいて作られた、風の力で砂浜の上を歩く生命体です。
THEO JANSEN(テオ・ヤンセン) (c)Theo Jansen
テオ・ヤンセン氏から千葉県開催に向けてのメッセージ
千葉の皆さんに私の作品を見ていただけることをとても嬉しく思います。千葉とオランダは美しい海がある点などで似ているところがあります。ビーストもきっと家にいるように居心地よく感じていると思います。ぜひ展覧会を楽しんでください。
展示の見どころ
千葉県誕生150周年を迎えた今年、古くから交流があり、本県とゆかりの深いオランダとの文化交流事業として、オランダ出身の世界的アーティスト テオ・ヤンセンの展覧会を開催します。外国人アーティスト単独の展覧会は県立美術館では初めての開催です。
展示では、10メートルを超えるものを含む10作品以上のストランドビーストを、実際に動く様子を撮影した映像とともに展示。
会場では巨大なストランドビーストが実際に動く姿もご覧いただけます。
また、オランダの砂浜で美しく疾駆するビーストの映像とともに、発想の源となった自筆スケッチや、パーツとなるチューブ、作品制作に使う道具まで、テオ・ヤンセンとビーストの全貌をご紹介します。
(令和5年10月10日、紹介動画へのリンクを追加しました。)
関連イベント
オープニングセレモニー
オランダとオンラインを結び、テオ・ヤンセン氏からご挨拶をいただきます。
日時 10月28日(土曜日)
15時30分から オープニングセレモニー(テオ・ヤンセン氏ご挨拶)
16時から 展示解説
日本初の一般参加!ストランドビーストin千葉みなと
千葉ポートパークの海岸沿いをストランドビースト《アニマリス・オルディス》が歩行します。一般の方もビーストの隣を歩ける海岸歩行イベントは日本初開催です。
千葉の海を背景に、まるで生き物のように動くストランドビーストの迫力をぜひ間近でご覧ください。
日程 12月3日(日曜日)※雨天・荒天の場合は中止
場所 千葉ポートパーク内ビーチプラザ(千葉ポートタワーそば)

千葉みなとの海岸沿いを歩く予定の《アニマリス・オルディス》2006年 (c)Theo Jansen
リ・アニメーション
会期中は毎日、会場内でストランドビーストが動く姿をご覧いただけます。
大学連携ワークショップ
「自然の力で動きだす!?-身のまわりにあるものを使って-」
協力 千葉大学教育学部 小橋研究室
日程 12月2日(土曜日)
ミニビースト競走
人気のミニチュア模型「ミニビースト」をうちわであおいで速さを競います。
日程 12月24日(日曜日)、1月7日(日曜日)(予定)
ミニビースト
組み立てて楽しむ ミニビースト販売
組み立てて楽しむ人気のミニチュア模型「ミニビースト」シリーズをミュージアムショップで販売します。(販売予定価格3100円)
※イベントの詳細は千葉県立美術館ホームページで随時お知らせします。
展示予定作品など

《アニマリス・リジデ・プロペランス》1995年 (c)Theo Jansen
大きなプロペラが風を受けて回転することで動き出す。風を受ける方向に対して、高速で横歩きする。

《アニマリス・アデュラリ》2012年 (c)Theo Jansen
「尾」を自在に振ることができる。固いチューブとは思えないほどしなやかで柔軟性のある動きを見せる。

《アニマリス・ミミクラエ》2019年(c)Theo Jansen
ラテン語の「擬態」に由来する名前を持つ。ダイナミックに動く外側の脚は体を支えておらず、推進部分は内側にある。

《アニマリス・オムニア・セグンダ》2018年 (c)Theo Jansen
ラテン語で「すべて」を意味する「オムニア」。作品の進化過程で生まれた歩行や方向転換、水感知などの機能を備える。

《アニマリス・ペルシピエーレ・プリムス》2006年 (c)Theo Jansen
「知覚する」という意味の「ペルシピエーレ」。水を感知して方向転換することもできる。

《アニマリス・ウミナミ》2017年 (c)Theo Jansen
当初は手で引いて動かしていたが、帆を備えることで風力により動くことに。三重県の展覧会で公募により命名された。

《アニマリス・スクイーラ》2021年 (c)Theo Jansen
スキーとストックによって滑るように動くのが特徴的なビースト。

《アニマリス・ペルシピエーレ・エクセルサス》2006年 (c)Theo Jansen
「エクセルサス」は「背が高いこと」を意味する。上部の旗をはためかせながら、その大きな体を動かす。

《アニマリス・ムルス》2017年 (c)Theo Jansen
帆をつけた《アニマリス・オルディス》と、波打つ構造を特徴とするキャタピラ型ビーストが合体した作品。

《アニマリス・オルディス》2006年 (c)Theo Jansen
12月3日に千葉みなとの海岸沿いを歩く予定の作品。シンプルかつ小型で、脚の動きがわかりやすく、帆の形にはいくつかのバージョンがある。

自筆のスケッチ (c)Theo Jansen

ストランドビーストを生み出す道具 (c)Theo Jansen

デルフトのアトリエ (c)Theo Jansen
千葉県とオランダのつながり
千葉県とオランダとは、佐倉藩が蘭学を奨励したことなどから古くから交流があります。また、千葉県は同国のホストタウンとして登録されており、東京2020オリンピック・パラリンピックでの事前キャンプをはじめ、現在でも交流が続いています。
入場料のキャッシュレス決済が可能になりました
県立美術館では、10月から入場料のキャッシュレス決済が可能になりました。
クレジットカード(タッチ決済可)や電子マネー(ICカード)、スマホアプリ決済(2次元コード)などがご利用いただけます。
(ミニビースト購入などミュージアムショップ、レストランは現金のみ)
(令和5年10月10日、文章追加しました。)
利用できる決済方法
クレジットカード(タッチ決済可)
VISA、Mastercard、JCB、AMERICAN EXPRESS、Diners Club
電子マネー(ICカード)
交通系電子マネー、nanaco、WAON、楽天Edy、QUICPay
スマホアプリ決済(2次元コード)
PayPay、d払い、au PAY、楽天ペイ、メルペイ、Alipay、WeChat Pay、J-Coin Pay
費用
入場料 一般:1000円 高校生・大学生:500円
※中学生以下、65歳以上、障害者手帳等をお持ちの方と介護者1人は無料
※11月3日(金曜日・祝日)文化の日はどなたでも無料
報道発表用記事