ここから本文です。

ホーム > 環境・まちづくり > 環境 > 環境学習 > 環境研究センター提供情報 > パンフレット「大地のやさしい使い方-地質環境の有効利用と保全-」

更新日:平成27(2015)年7月30日

パンフレット「大地のやさしい使い方-地質環境の有効利用と保全-」

環境研究センターでは、地質環境の有効利用と保全のために「大地のやさしい使い方」を発行しております。

地質環境とは

私たちをとりまく地球環境は、地圏・水圏・気圏・生物圏から成りたっています。この4圏を一体として、過去までさかのぼり時間の経過とともにその移り変わりを見るときに、地質圏という新しい世界が生まれます。この世界が、これからの人間と自然との共存を考えるときに最も重要な世界になります。地質圏を具体的に研究したり再現したりする場合には、主に地圏を対象とするので、広い意味では地圏を地質圏と呼ぶのがふさわしいことになります。そして、人間活動と地質圏との相互作用のおよぶ範囲が地質環境と呼ばれます。

このような地質環境は、衣食住の源となり人間生活にとって欠くことができないのと同時に、地史のなかで生まれてきた資源なので、地質環境資源と見ることができます。したがって、地質環境資源の利用にあたっては、その生い立ちを反映した特徴を良く理解して使うことになるので、将来的に矛盾が少なく、そして持続可能な利用ができるようになります。

パンフレットの内容

埋立地(東京湾岸低地)・沖積平野(東京湾岸低地・谷津)

大地のやさしい使い方の図(東京湾付近)

埋立地(東京湾岸低地)

ここでは、浅層部はとても軟らかい砂層や泥層からできている人工地層が、またこの下には軟らかい砂層や泥層主体の沖積層(完新統)、さらに下には豊富な真水地下水を含む砂層主体の下総層群(更新統)から構成されています。

このため、埋立による地層の圧密沈下、地下水位低下による地層収縮による地盤沈下、地震時の液状化地盤沈下の3種類の地盤沈下をおこしやすい特徴を持ち合わせています。また、柔らかな厚い地層の上なので、地震の被害が大きくなりやすい場所でもあります。したがって、沖積層の薄いところを埋め立てるなどの、地質環境を考慮した埋立や、地下水位の低下を招かないような地下水利用を行う必要があります。また、液状化防止杭の使用などにより、地震時の液状化・流動化防止対策を行い、土地利用の際の安全性を高める必要があります。

沖積平野(東京湾岸低地・谷津)

ここでは、表層部には軟らかい砂層や泥層・泥炭層からできている沖積層が厚く分布しています。このため、地層は収縮しやすく、地震の被害が大きくなり易い特徴をもっています。また、流水や波によって削られやすいといった特徴もあります。海岸侵食が進んでいる地域では海岸の保全と侵食対策を行う必要があります。標高の低い地域では、水害や高潮・地震津波の被害を受けやすいので、とくに地盤沈下には注意し、地下水位の変化や地盤高の変化を監視しなければなりません。砂丘地では、洪水防止や地下水のかん養のため、雨水の保水機能を妨げないようにする必要があります。また、地震時の被害、特に液状化・流動化の防止対策を行い、土地利用の安全性を高める必要があります。水田等は、洪水を防ぐ遊水池としての機能があるため、転用する際にはこのことに配慮する必要があります。谷津の出口では、表流水が集まるので、河川が増水しにくい土地利用を行う必要があります。

丘陵(上総丘陵)・山地(清澄山系、嶺岡山系など)

大地のやさしい使い方の図(下総層群下部と上総層群)

丘陵(上総丘陵)

透水性の良い砂礫層・砂層を主体とした下総層群下部(更新統)と、比較的硬い泥岩・砂岩の互層主体の上総層群(更新統・鮮新統)で構成されています。

下総層群下部には、浅層部で豊富な真水地下水、深層部で塩分を含むフミン質の地下水(ちゃ水)を含みます。山砂利採取の際には地下水への影響を考慮し、かん養機能の低下を招かないような採取、採取跡地の速やかな緑化を行う必要があります。また、跡地の土地利用の時には、地下水かん養機能の維持と地質汚染の防止に注意する必要があります。

上総層群は、表層部に真水地下水、この下には水溶性天然ガス・ヨードを多く含む塩水(化石海水)を含みます。また、雨水のかん養能力が大きくないため、表流水の流出性や表面侵食・表土流出作用が極めて高く、斜面崩壊の可能性の高い地質環境であるので、大規模な土地改変を伴う開発は極力避け、樹林地の保全に配慮する必要があります。

山地(清澄山系、嶺岡山系など)

固結した砂岩や泥岩などの堆積岩から構成される三浦層群(中新統)や、蛇紋岩・安山岩などの岩石をふくむ嶺岡層群(古第三系)といった古い時代の硬い地層から構成されています。
北部の堆積岩の山地では雨水のかん養能力が小さく、表流水の流出性や表土の流出作用が高く土石流が発生しやすいので、大規模な土地改変を伴う開発はできるだけ避け、樹林地を残すようにする必要があります。
南部の蛇紋岩を含む山地は、地すべりが発生しやすいので、土地利用の際にこれに注意する必要があります。

沖積平野(九十九里平野)・山地(清澄山系、嶺岡山系など)

大地のやさしい使い方の図(三浦層群)

沖積平野(九十九里平野)

ここでは、表層部には軟らかい砂層や泥層・泥炭層からできている沖積層が厚く分布しています。このため、地層は収縮しやすく、地震の被害が大きくなり易い特徴をもっています。また、流水や波によって削られやすいといった特徴もあります。海岸侵食が進んでいる地域では海岸の保全と侵食対策を行う必要があります。標高の低い地域では、水害や高潮・地震津波の被害を受けやすいので、とくに地盤沈下には注意し、地下水位の変化や地盤高の変化を監視しなければなりません。砂丘地では、洪水防止や地下水のかん養のため、雨水の保水機能を妨げないようにする必要があります。また、地震時の被害、特に液状化・流動化の防止対策を行い、土地利用の安全性を高める必要があります。水田等は、洪水を防ぐ遊水池としての機能があるため、転用する際にはこのことに配慮する必要があります。谷津の出口では、表流水が集まるので、河川が増水しにくい土地利用を行う必要があります。

山地(清澄山系、嶺岡山系など)

固結した砂岩や泥岩などの堆積岩から構成される三浦層群(中新統)や、蛇紋岩・安山岩などの岩石をふくむ嶺岡層群(古第三系)といった古い時代の硬い地層から構成されています。

北部の堆積岩の山地では雨水のかん養能力が小さく、表流水の流出性や表土の流出作用が高く土石流が発生しやすいので、大規模な土地改変を伴う開発はできるだけ避け、樹林地を残すようにする必要があります。

南部の蛇紋岩を含む山地は、地すべりが発生しやすいので、土地利用の際にこれに注意する必要があります。

地質汚染のしくみ(PDF:158KB)

(地質汚染のしくみについて、有機塩素系溶剤による汚染を例に解説しています。)

地質環境資源の利用と対策(PDF:168KB)

(地質環境資源別の利用による影響、被害とその対策の関連図)

よくある質問

Adobe Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。

お問い合わせ

所属課室:環境生活部環境研究センター地質環境研究室

電話番号:043-243-0261

ファックス番号:043-243-0263

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?