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報道発表案件

更新日:令和2(2020)年11月9日

ページ番号:19221

平成26年度大気環境の状況について

発表日:平成27年8月7日
千葉県環境生活部大気保全課
電話:043-223-3855

大気汚染防止法に基づき実施した平成26年度大気汚染状況の測定結果がまとまりましたのでお知らせします。

1.大気汚染物質

  • 二酸化いおう、二酸化窒素、一酸化炭素及び浮遊粒子状物質は、全測定局で環境基準を達成しました。
  • 微小粒子状物質(PM2.5)の環境基準達成率は一般局で40.5%、自排局で16.7%でした。
  • 光化学オキシダントは、全測定局で環境基準未達成でした。

2.有害大気汚染物質

  • ベンゼン等の有害大気汚染物質(21物質)は、全測定地点で環境基準等を達成しました。

県では、全物質の環境基準等を達成するため、工場・事業場対策及び自動車排出ガス対策を継続して進めます。

1.大気汚染物質

(1)測定内容

ア.大気常時監視測定局数

平成26年度の千葉県内の測定局数は、一般環境大気測定局(一般局)105局、自動車排出ガス測定局(自排局)27局の計132局でした(図1-1)。

(図1-1大気環境測定局配置図)(PDF:529KB)

イ.測定期間

平成26年4月1日から平成27年3月31日まで

ウ.実施機関

県、17市(千葉市、船橋市、市川市、松戸市、柏市、市原市、木更津市、香取市、成田市、佐倉市、習志野市、流山市、八千代市、君津市、富津市、浦安市、袖ケ浦市)及び国

(2)環境基準達成状況

平成26年度環境基準達成状況(一般環境大気測定局)
項目 測定局数 達成局数/有効測定局数 達成率(%) 平成25年度達成率(%)

二酸化いおう

73

73/73

100

100

二酸化窒素

105

105/105

100

100

一酸化炭素

4

4/4

100

100

光化学オキシダント

95

0/94

0

0

浮遊粒子状物質

103

103/103

100

85.4

微小粒子状物質(PM2.5)

41

15/37

40.5

6.9

 

 

平成26年度環境基準達成状況(自動車排出ガス測定局)
項目 測定局数 達成局数/有効測定局数 達成率(%) 平成25年度達成率(%)

二酸化いおう

2

2/2

100

100

二酸化窒素

27

27/27

100

100

一酸化炭素

21

21/21

100

100

浮遊粒子状物質

26

26/26

100

73.1

微小粒子状物質(PM2.5)

7

1/6

16.7

0

※有効測定局:年間の測定時間が、二酸化いおう、二酸化窒素、一酸化炭素、浮遊粒子状物質については6000時間以上、微小粒子状物質については測定日数が250日以上の測定局。

 

なお、測定項目ごとの過去10年間における環境基準達成状況(表1-1)、年平均値の推移(表1-2)は次のとおりです。

ア.二酸化いおう(SO2)

一般局、自排局ともに、10年連続で環境基準達成率は100%です。
年平均値は横ばいの状況です。

イ.二酸化窒素(NO2)

一般局の環境基準達成率は、10年連続で100%であり、自排局においては平成23年度以降、100%を維持しています。
また、県が独自に設定した千葉県環境目標値(0.04ppm以下)に係る平成26年度の達成率は、一般局99.0%、自排局63.0%で、平成25年度より向上しました(平成25年度は一般局91.4%、自排局33.3%)。
年平均値は、一般局、自排局ともに低下傾向にあります。

ウ.一酸化炭素(CO)

一般局、自排局ともに、10年連続で環境基準達成率は100%です。
年平均値は平成20年度頃までは低下傾向にありましたが、それ以後は横ばいの状況です。

エ.光化学オキシダント(Ox)

一般局のみで測定を行っていますが、10年連続、全局で環境基準を未達成です。
年平均値は横ばいの状況です。

オ.浮遊粒子状物質(SPM)

平成26年度の環境基準達成率は、一般局、自排局ともに100%で、平成25年度より向上しました(平成25年度は一般局85.4%、自排局73.1%)。
年平均値は、一般局、自排局とも低下傾向にあります。

カ.微小粒子状物質(PM2.5)

平成26年度の環境基準達成率は、一般局40.5%、自排局16.7%で、平成25年度より向上しました(平成25年度は一般局6.9%、自排局0%)。

(3)対策

環境基準等を達成するため、以下のような工場・事業場対策及び自動車排出ガス対策を継続して進めます。また、近年、関心が高まっている微小粒子状物質については、効果的な対策を検討するため、平成26年度から「微小粒子状物質(PM2.5)等大気汚染対策検討調査事業」を実施しています。

ア.工場・事業場対策

  • 大気汚染防止法に基づく硫黄酸化物、窒素酸化物、VOC等の排出規制
  • 環境保全協定に基づく硫黄酸化物、窒素酸化物、VOC等の排出抑制
  • 窒素酸化物対策指導要綱等に基づく窒素酸化物の排出抑制
  • VOC条例に基づくVOCの排出抑制
  • 夏季期間におけるVOCの排出事業者への排出抑制の呼びかけ

イ.自動車排出ガス対策

  • 自動車NOx・PM法に基づく車種規制(千葉市等16市の区域)
  • ディーゼル条例に基づく粒子状物質の排出規制
  • 低公害車の利用やエコドライブ等の自動車排出ガス削減の取組の推進
表1-1環境基準達成状況(長期的評価)
一般環境大気測定局
項目 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 達成局数比※※
二酸化いおう

100

100

100

100

100

100

100

100

100

100

73/73

二酸化窒素

100

100

100

100

100

100

100

100

100

100

105/105

一酸化炭素

100

100

100

100

100

100

100

100

100

100

4/4

光化学オキシダント

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0/94

浮遊粒子状物質

100

93.9

100

100

100

100

99.1

100

85.4

100

103/103

微小粒子状物質

 

 

 

 

 

 

0

40.0

6.9

40.5

15/37

二酸化窒素(県環境目標値)

72.2

79.1

71.9

94.6

90.4

98.2

92.9

91.5

91.4

99.0

104/105

光化学オキシダント時間達成率

91.9

95.8

94.6

94.9

95.7

94.1

95.

95.0

94.4

93.1

-

 

自動車排出ガス測定局
項目 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度 達成局数比※※

二酸化いおう

100

100

100

100

100

100

100

100

100

100

2/2

二酸化窒素

93.1

93.1

93.1

89.7

96.6

96.6

100

100

100

100

27/27

一酸化炭素

100

100

100

100

100

100

100

100

100

100

21/21

浮遊粒子状物質

96.4

96.4

100

100

100

100

100

100

73.1

100

26/26

微小粒子状物質

 

 

 

 

 

 

0

25

0

16.7

1/6

二酸化窒素(県環境目標値)

31.0

31.0

31.0

41.4

37.9

34.5

46.4

37.0

33.3

63.0

17/27

※時間達成率=(日中の環境基準達成時間/日中の測定時間)×100

※※達成局数比:達成局数/有効測定局数

表1-2※年平均値の推移
一般環境大気測定局
項目 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度

二酸化いおう(ppm)

0.004

0.003

0.003

0.002

0.002

0.002

0.002

0.002

0.002

0.002

二酸化窒素(ppm)

0.016

0.015

0.015

0.013

0.013

0.013

0.012

0.012

0.011

0.011

一酸化炭素(ppm)

0.4

0.4

0.4

0.3

0.3

0.3

0.3

0.3

0.3

0.3

光化学オキシダント(ppm)

0.032

0.029

0.029

0.029

0.029

0.031

0.029

0.031

0.032

0.033

浮遊粒子状物質(mg/m3

0.029

0.028

0.026

0.024

0.022

0.022

0.021

0.019

0.021

0.019

微小粒子状物質(μg/m3

 

 

 

 

 

 

16.5

14.4

14.6

13.6

 

 

自動車排出ガス測定局
項目 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 26年度

二酸化いおう(ppm)

0.005

0.003

0.004

0.004

0.003

0.003

0.003

0.004

0.004

0.004

二酸化窒素(ppm)

0.027

0.026

0.025

0.024

0.023

0.023

0.022

0.021

0.021

0.020

一酸化炭素(ppm)

0.6

0.5

0.5

0.4

0.4

0.4

0.4

0.4

0.4

0.4

浮遊粒子状物質(mg/m3

0.033

0.032

0.03

0.028

0.026

0.025

0.024

0.023

0.024

0.022

微小粒子状物質(μg/m3

 

 

 

 

 

 

15.4

15.1

15.1

14.7

 

参考

1環境基準

項目

環境基準

長期的評価

二酸化いおう

1時間値の1日平均値が0.04ppm以下であり、かつ、1時間値が0.1ppm以下

1日平均値の2%除外値が0.040ppm以下で、かつ、1日平均値が0.040ppmを超えた日が2日以上連続しない

二酸化窒素

1時間値の1日平均値が0.04ppmから0.06ppmまでのゾーン内又はそれ以下

1日平均値の年間98%値が0.060ppm以下

一酸化炭素

1時間値の1日平均値が10ppm以下であり、かつ、1時間値の8時間平均値が20ppm以下

1日平均値の2%除外値が10.0ppm以下で、かつ、1日平均値が10.0ppmを超えた日が2日以上連続しない

浮遊粒子状物質

1時間値の1日平均値が0.10mg/m3以下であり、かつ、1時間値が0.20mg/m3以下

1日平均値の2%除外値が0.100mg/m3以下で、かつ、1日平均値が0.100mg/m3を超えた日が2日以上連続しない

微小粒子状物質

1年平均値が15μg/m3以下であり、かつ、1日平均値が35μg/m3以下

1年平均値が15μg/m3以下であり、かつ、1日平均値の年間98%値が35μg/m3以下

光化学オキシダント

1時間値が0.06ppm以下

-

 

2千葉県環境目標値(二酸化窒素)

項目

環境目標値

二酸化窒素

日平均値の年間98%値が0.04ppm以下

2有害大気汚染物質

(1)測定内容

ア.測定物質(21物質)

(ア)環境基準が設定されている物質(4物質)
ベンゼン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジクロロメタン
(イ)指針値が設定されている物質(9物質)
アクリロニトリル、塩化ビニルモノマー、水銀及びその化合物、ニッケル化合物、
クロロホルム、1,2-ジクロロエタン、1,3-ブタジエン、ヒ素及びその化合物、
マンガン及びその化合物
(ウ)環境基準、指針値が設定されていない物質(8物質)
アセトアルデヒド、酸化エチレン、ベンゾ[a]ピレン、ホルムアルデヒド、
ベリリウム及びその化合物、クロム及びその化合物、トルエン、塩化メチル

イ.測定期間(回数)

平成26年4月~平成27年3月(月1回)

ウ.測定地点数

35地点(図2-1)

平成26年度有害大気汚染測定地点図(PDF:90KB)

エ.実施機関

県、8市(千葉市、市川市、船橋市、松戸市、柏市、市原市、浦安市、袖ケ浦市)

(2)測定結果

有害大気汚染物質の測定結果概要は次のとおりです、
なお、測定結果を表2-1表2-2表2-3に示しました。

ア.環境基準が設定されている4物質

全ての地点で、環境基準を達成しました。

イ.指針値が設定されている9物質

全ての地点で、指針値を下回りました。

ウ.環境基準、指針値が設定されていない8物質

環境省がとりまとめた平成25年度全国濃度範囲から超過した物質はありませんでした。

(3)対策

有害大気汚染物質の削減を図るため、以下のような対策を継続して進めます。
ア.大気汚染防止法に基づく工場・事業場からの排出または飛散の抑制、VOC条例に基づく排出抑制の促進
イ.PRTR制度を活用した自主管理の促進
ウ.環境保全協定による排出抑制の指導

有害大気汚染物質の測定結果

表2-1環境基準が設定されている物質の状況()内は、平成25年度の値

物質名 単位 地点数 全地点平均値 年平均値の濃度範囲 環境基準(年平均値) 基準超過地点数

ベンゼン

μg/m3

34(34)

1.2

(1.2)

0.51~2.2

(0.39~2.3)

3

0

(0)

トリクロロエチレン

μg/m3

28(27)

0.3

(0.5)

0.046~1.5

(0.039~2.6)

200

0

(0)

テトラクロロエチレン

μg/m3

28(27)

0.096(0.14)

0.020~0.43(0.025~1.0)

200

0

(0)

ジクロロメタン

μg/m3

29(27)

1.2

(1.2)

0.36~2.5

(0.34~3.2)

150

0

(0)

 

表2-2指針値が設定されている物質の状況()内は、平成25年度の値

物質名
単位 地点数 全地点平均値 年平均値の濃度範囲 指針値(年平均値) 指針値超過地点数

アクリロニトリル

μg/m3

23(21)

0.2

(0.22)

0.016~1.1(0.0055~0.93)

2

0(0)

塩化ビニルモノマー

μg/m3

23(21)

0.086(0.063)

0.010~0.97(0.0055~0.38)

10

0(0)

水銀及びその化合物

ngHg/m3

14(13)

1.8

(1.7)

1.5~2.2

(1.0~2.3)

40

0(0)

ニッケル化合物

ngNi/m3

16(15)

2.7

(4.5)

0.92~5.7

(1.3~9.1)

25

0(0)

クロロホルム

μg/m3

24(21)

0.26(0.4)

 

0.037~1.0

(0.076~2.0)

18

0(0)

1,2-ジクロロエタン

μg/m3

23(21)

0.2(0.23)

 

0.033~0.94(0.054~1.2)

1.6

0(0)

1,3-ブタジエン

μg/m3

27(26)

0.18(0.17)

0.013~1.0

(0.022~0.67)

2.5

0(0)

ヒ素及びその化合物

ngAs/m3

17(17)

0.95(0.66)

0.29~1.5

(0.26~1.2)

6

0(0)

マンガン及びその化合物

ngMn/m3

16(15)

24

(27)

3.4~77

(3.4~86)

140

0(0)

 

表2-3環境基準又は指針値が設定されていない物質の状況()内は、平成25年度の値

物質名
単位 地点数 全地点平均値 年平均値の濃度範囲 平成25年度全国濃度範囲

アセトアルデヒド

μg/m3

26(26)

1.8

(1.4)

0.74~2.5(0.48~2.6)

0.48~10

酸化エチレン

μg/m3

18(17)

0.12

(0.089)

0.037~0.74

(0.042~0.30)

0.019~0.76

ベンゾ[a]ピレン

ng/m3

24(24)

0.24

(0.3)

0.057~0.59

(0.077~0.72)

0.011~4.8

ホルムアルデヒド

μg/m3

27(26)

2.6

(1.9)

0.92~6.1

(0.68~3.1)

0.68~8.1

ベリリウム及び

ngBe/m3

16(15)

0.022(0.0099)

0.0022~0.16(0.00067~0.037)

0.00067~0.16

クロム及びその化合物

ngCr/m3

16(15)

6.0

(7.6)

0.86~30

(0.84~41)

0.38~47

トルエン

μg/m3

27(23)

6.1

(6.1)

1.3~16

(0.74~12)

0.50~34

塩化メチル

μg/m3

23(21)

1.3

(1.4)

0.95~1.8

(1.2~2.0)

0.12~6.3

 

 

 

お問い合わせ

所属課室:環境生活部大気保全課大気監視班

電話番号:043-223-3857

ファックス番号:043-224-0949

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