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報道発表資料

更新日:平成28(2016)年7月1日

平成21年度大気汚染の状況について

発表日:平成22年8月10日

環境生活部大気保全課
電話 043-223-3805

大気汚染防止法に基づき実施した平成21年度大気汚染状況の測定結果がまとまりました。
大気汚染物質の5項目のうち、二酸化窒素については、近年改善傾向にあり、平成20年度は3局あった環境基準未達成局が、平成21年度は松戸上本郷局(自動車排出ガス測定局)の1局のみとなりました。
浮遊粒子状物質については、19年度から3年連続して、全局で環境基準を達成しました。
二酸化硫黄及び一酸化炭素についても、継続して全局で環境基準を達成しましたが、光化学オキシダントについては、依然として全局で環境基準未達成でした。
なお、有害大気汚染物質では、環境基準が定められているベンゼン等4物質については、全地点で環境基準を達成しましたが、指針値が定められている7物質のうち、1,2-ジクロロエタンが1地点で指針値を超過しました。
県では、環境基準等の達成・維持を図るため、工場・事業場対策及び自動車排出ガス対策を継続して進めます。

 

 

1 大気汚染物質の測定結果

(1)測定内容

ア 大気常時監視測定局数

平成21年度の千葉県内の測定局数は、一般環境大気測定局(一般局)114局、自動車排出ガス測定局(自排局)29局の計143局です(図1参照)。

イ 項目別測定局数

区分

二酸化硫黄

二酸化窒素

一酸化炭素

光化学オキシダント

浮遊粒子状物質

一般局

 86

 114

93 

112 

自排局

29 

 25

-

28 

ウ 測定期間

  平成21年4月1日から22年3月31日まで

エ 実施機関

  県、6政令市(千葉市、船橋市、市川市、松戸市、柏市、市原市)、11市(木更津市、香取市、成田市、佐倉市、習志野市、流山市、八千代市、君津市、富津市、浦安市、袖ケ浦市)及び国

(2)測定結果

測定項目ごとの状況は次のとおりです。
環境基準達成状況を表1-1に、年平均値の推移を表1-2に示しました。


ア 二酸化硫黄(SO2 ) 
環境基準達成率は、昭和54年度以来100%を維持しており、年平均値は、一般局は低下傾向にありますが、自排局はやや低下傾向となっています。

イ 二酸化窒素(NO2
環境基準達成率は、一般局は100%を維持しており、自排局は96.6%(未達成1局:松戸上本郷)となっています。前年に比べ、千葉千葉港局、船橋日の出局が環境基準を達成しました。
なお、県が独自に設定した環境目標値の達成率は、一般局は90.4%、自排局は37.9%となっています。
年平均値は、一般局、自排局ともに低下傾向にあります。

ウ 一酸化炭素(CO)
環境基準達成率は、昭和48年度に測定を開始して以来、100%を維持しており、年平均値は、一般局は横ばいですが、自排局は低下傾向にあります。

エ 光化学オキシダント(Ox)
環境基準は、依然として全局で未達成で、年平均値は、おおむね横ばいの状況にあります。

オ 浮遊粒子状物質(SPM)
環境基準達成率は、一般局、自排局とも100%と、3年連続、全局で達成しました。
年平均値は、一般局、自排局とも低下傾向にあります。

(3)対策

環境基準等の達成・維持を図るため、次のような工場・事業場対策及び自動車排出ガス対策を継続して進めます。
特に、大気汚染の緊急時(光化学スモッグ注意報等の発令時)対策として、これまでのばい煙に加え、揮発性有機化合物(VOC)を緊急時における削減項目に追加し、平成22年度から新たにVOCを排出する工場・事業場に対し、緊急時の措置を要請しています。
ア 工場・事業場対策
・ 大気汚染防止法に基づく硫黄酸化物、窒素酸化物、VOC等の排出規制
  ・ 環境保全協定に基づく硫黄酸化物、窒素酸化物、VOC等の排出抑制
・ 窒素酸化物対策指導要綱等に基づく窒素酸化物の排出抑制
・ VOC条例に基づくVOCの排出抑制
イ 自動車排出ガス対策
・ 自動車NOx・PM法に基づく車種規制(千葉市等16市の区域)
・ ディーゼル条例に基づく粒子状物質の排出規制
・ 低公害車の利用や自動車排出ガス削減の取組の推進

2 有害大気汚染物質の測定結果

(1)測定内容

ア 測定物質(19物質)
・環境基準が設定されている物質 (4物質)
ベンゼン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジクロロメタン
・指針値が設定されている物質 (7物質)
アクリロニトリル、塩化ビニルモノマー、水銀及びその化合物、ニッケル化合物、
クロロホルム、1,2-ジクロロエタン、1,3-ブタジエン
・環境基準等が設定されていないその他の有害大気汚染物質 (8物質)
アセトアルデヒド、酸化エチレン、ベンゾ[a]ピレン、ホルムアルデヒド、 ヒ素及びその化合物、ベリリウム及びその化合物、マンガン及びその化合物、 クロム及びその化合物

イ 測定期間(回数)
平成21年4月から22年3月まで(月1回)

ウ 測定地点数
32地点(図2参照)。項目別の測定地点数については、表2を参照してください。

エ 実施機関
県、6政令市(千葉市、船橋市、市川市、松戸市、柏市、市原市)、浦安市及び袖ケ浦市

(2)測定結果

ア 環境基準が設定されている物質
4物質すべてについて、全地点で環境基準値を下回っていました。
4物質の全地点平均値については、20年度と比べ低下しています。
測定結果を表2-1に示しました。

イ 指針値が設定されている物質
1,2-ジクロロエタンについて、1地点(市原市旧川岸)で指針値を超過しました。その他6物質については、全地点で指針値を下回っていました。
全地点平均値では、7物質とも20年度と比べほぼ同程度の値です。
測定結果を表2-2に示しました。

ウ 環境基準等が設定されていないその他の有害大気汚染物質
全地点平均値は、8物質とも20年度と比べほぼ同程度の値であり、環境省が取りまとめた全国調査の濃度範囲と比較して特に高い値はありませんでした。
測定結果を表2-3に示しました。

(3)対策

環境基準等の達成・維持を図るため、次のような対策を継続して実施します。
特に、指針値超過地点については、県及び市が協力して、周辺地域における発生源の調査、排出抑制の指導等を行っています。
・ 大気汚染防止法に基づく指定物質(ベンゼン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン)の状況把握及び排出または飛散の抑制
・ VOC条例に基づくVOCの排出抑制
・ 環境保全協定による指定物質の排出抑制
・ PRTR制度(注)を活用した自主管理の促進
(注) PRTR制度:有害性のある化学物質について、事業所からの排出量、事業所外への移動量等を事業者が自ら把握し、管理する制度

1 大気汚染物質の測定結果

表1-1 環境基準達成状況

区分

環境基準等

項目

達成率(%)

平成21年度
**達成局数比

14年度

15年度

16年度

17年度

18年度

19年度

20年度

21年度

一般環境大気測定局

環境基準

二酸化硫黄

100

100

100

100

100

100

100

100

86/86

二酸化窒素

100

100

100

100

100

100

100

100

114/114

一酸化炭素

100

100

100

100

100

100

100

100

4/4

光化学オキシダント

0

0

0

0

0

0

0

0

0/93

浮遊粒子状物質

52.1

90.5

99.1

100

93.9

100

100

100

112/112

県環境目標値

二酸化窒素

60.3

76.7

71.6

72.2

79.1

71.9

94.6

90.4

103/114

*時間達成率

光化学オキシダント

 

 

92.5

 

 

 

 

93.1

 

 

 

 

90.0

 

 

 

 

91.9

 

 

 

 

95.8

 

 

 

 

94.6

 

 

 

 

94.9

 

 

95.7

-

自動車排出ガス測定局

環境基準

二酸化硫黄

100

100

100

100

100

100

100

100

4/4

二酸化窒素

89.7

93.1

96.6

93.1

93.1

93.1

89.7

96.6

28/29

一酸化炭素

100

100

100

100

100

100

100

100

25/25

浮遊粒子状物質

26.9

74.1

100

96.4

96.4

100

100

100

28/28

県環境目標値

二酸化窒素

13.8

27.6

24.1

31.0

31.0

31.0

41.4

37.9

11/29

(注) 光化学オキシダントについては測定時間が3,750時間以上、その他の項目については6,000時間以上の測定局について評価
*時間達成率=(昼間の環境基準達成時間/昼間の測定時間)×100 **達成局数比:達成局数/測定局数

表1-2 年平均値の推移

区分

項目

14年度

15年度

16年度

17年度

18年度

19年度

20年度

21年度

一般環境大気測定局

二酸化硫黄(ppm)

0.004

0.004

0.004

0.004

0.003

0.003

0.002

0.002

二酸化窒素(ppm)

0.016

0.016

0.016

0.016

0.015

0.015

0.013

0.013

一酸化炭素(ppm)

0.4

0.4

0.4

0.4

0.4

0.4

0.3

0.3

光化学オキシダント(ppm)

0.030

0.031

0.033

0.032

0.029

0.029

0.029

0.029

浮遊粒子状物質(mg/立方メートル)

0.032

0.029

0.028

0.029

0.028

0.026

0.024

0.022

自動車排出ガス測定局

二酸化硫黄(ppm)

0.005

0.005

0.005

0.005

0.003

0.004

0.004

0.003

二酸化窒素(ppm)

0.028

0.027

0.027

0.027

0.026

0.025

0.024

0.023

一酸化炭素(ppm)

0.7

0.6

0.6

0.6

0.5

0.5

0.4

0.4

浮遊粒子状物質(mg/立方メートル)

0.038

0.036

0.034

0.033

0.032

0.030

0.028

0.026

(参考)環境基準等

ア 環境基準

項目

環境基準

長期的評価

二酸化硫黄

1時間値の1日平均値が0.04ppm以下であり、かつ、1時間値が0.1ppm以下

1日平均値の2%除外値が0.040ppm以下で、かつ1日平均値が0.040ppmを超えた日が2日以上連続しない

二酸化窒素

1時間値の1日平均値が0.04ppmから0.06ppmまでのゾーン内又はそれ以下

1日平均値の年間98%値が0.060ppm以下

一酸化炭素

1時間値の1日平均値が10ppm以下であり,かつ,1時間値の8時間平均値が20ppm以下

1日平均値の2%除外値が10.0ppm以下で,かつ1日平均値が10.0ppmを超えた日が2日以上連続しない

浮遊粒子状物質

1時間値の1日平均値が0.10mg/立方メートル以下であり,かつ,1時間値が0.20mg/立方メートル以下

1日平均値の2%除外値が0.100mg/立方メートル以下で,かつ1日平均値が0.100mg/立方メートルを超えた日が2日以上連続しない

光化学オキシダント

1時間値が0.06ppm以下

-

イ 千葉県環境目標値(二酸化窒素)

項目

環境目標値

二酸化窒素

日平均値の年間98%値が0.04ppm以下

図1 大気常時監視測定局配置図(PDF:58KB)

平成21年度大気環境常時測定結果(資料集)(PDF:1,059KB)

2 有害大気汚染物質の測定結果

表2-1 環境基準が設定されている物質の状況

( )内は、平成20年度の値

物質名

単位

地点数

全地点平均値

年平均値の濃度範囲

環境基準
(年平均値)

基準超過地点数

ベンゼン

μg/立方メートル

32
(32)

1.3
(1.6)

0.66~2.4
(0.66~2.9)

3

0
(0)

トリクロロエチレン

μg/立方メートル

25
(25)

0.49
(0.61)

0.035~3.9
(0.10~ 3.0)

200

0
(0)

テトラクロロエチレン

μg/立方メートル

25
(25)

0.18
(0.22)

0.013~1.5
(0.035~1.5)

200

0
(0)

ジクロロメタン

μg/立方メートル

25
(25)

1.2
(1.5)

0.43~ 2.7
(0.37~ 3.3)

150

0
(0)

表2-2 指針値が設定されている物質の状況

( )内は、平成20年度の値

物質名

単位

地点数

全地点平均値

年平均値の濃度範囲

指針値
(年平均値)

指針値超過地点数

アクリロニトリル

μg/立方メートル

19
(19)

0.21
(0.25)

0.032~1.6
(0.024~1.2)

2

0
(0)

塩化ビニルモノマー

μg/立方メートル

19
(19)

0.14
(0.15)

0.010~0.86
(0.0049~0.94)

10

0
(0)

水銀及びその化合物

ngHg/立方メートル

15
(15)

1.9
(2.1)

1.1~2.5
(1.5~3.0)

40

0
(0)

ニッケル化合物

ngNi/立方メートル

17
(17)

4.6

(5.3)

1.9~10
(1.8~8.7)

25

0
(0)

クロロホルム

μg/立方メートル

19
(19)

0.25
(0.25)

0.065~1.5
(0.064~1.1)

18

0
(0)

1,2-ジクロロエタン

μg/立方メートル

19
(19)

0.27
(0.25)

0.039~1.7
(0.055~0.90)

1.6

1
(0)

1,3-ブタジエン

μg/立方メートル

24
(24)

0.22
(0.26)

0.024~1.2
(0.0055~0.97)

2.5

0
(0)

表2-3 環境基準等が設定されていないその他の有害大気汚染物質の状況

( )内は、平成20年度の値

物質名

単位

地点数

全地点平均値

年平均値の濃度範囲

平成20年度の全国濃度範囲

アセトアルデヒド

μg/立方メートル

24
(24)

2.1
(2.1)

0.86~3.2
(0.70~6.0)

0.37~8.1

酸化エチレン

μg/立方メートル

15
(15)

0.078
(0.11)

0.031~0.13
(0.043~0.22)

0.010~0.41

ベンゾ[a]ピレン

ng/立方メートル

22
(22)

0.26
(0.34)

0.036~0.56
(0.031~0.70)

0.00061~2.8

ホルムアルデヒド

μg/立方メートル

24
(24)

2.5
(2.4)

1.3~4.2
(0.92~6.0)

0.49~9.3

ヒ素及びその化合物

ngAs/立方メートル

17
(17)

1.4
(1.8)

0.91~2.7
(1.1~2.6)

0.14~30

ベリリウム及びその化合物

ngBe/立方メートル

17
(17)

0.011
(0.026)

0.0044~0.022
(0.0095~0.061)

0.0015~0.20

マンガン及びその化合物

ngMn/立方メートル

17
(17)

23
(35)

4.4~46
(8.2~72)

0.33~230

クロム及びその化合物

ngCr/立方メートル

17
(17)

5.5
(8.0)

1.2~14
(0.65~20)

0.20~63

図2 有害大気汚染物質測定地点図PDF:64KB)

平成21年度有害大気汚染物質測定結果(資料集)(PDF:87KB)

 

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お問い合わせ

所属課室:環境生活部大気保全課大気監視班

電話番号:043-223-3803

ファックス番号:043-224-0949

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