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くりもと地球村(有限会社 三穂グレイン)

くりもと地球村 外観 くりもと地球村 佐藤さんインタビュー
■お名前
佐藤 文彦さん(50歳)
■家族構成
妻、長男、次男
■お住まい
千葉県香取市高萩
■職業
農業生産法人経営(有限会社 三穂グレイン 代表取締役)
■ホームページ
『くりもと地球村』

なぜ現在のお住まいに移られたのですか?

 千葉に来る前は大分で生活していました。私は大学では美術教育を学びましたが、オーガニック農業などに惹かれ、卒業後は農業の世界に飛び込みました。
 あれは、まだ私が大分県農協中央会で働いていたときのことです。ある日、千葉県旭市から大松秀雄さんという方が大分にやってきました。大松さんは旭愛農生産組合の組合長で、大分県臼杵市在住の有機農業者・赤峰勝人さんが提唱・実践されていた『循環農法』について勉強にきていたのです。 農協で働いていた私は、幸運にもお二人とお話しする機会に恵まれ、その話にいたく共感し、意気投合してしまいました。その時、大松さんに「千葉に来て農業をやらないか」と誘われたのが移住のきっかけです。

実際に移住してみていかがですか?

 移住する前に3〜4回、下見に来ました。91年に千葉に引っ越し、93年の春に現在の栗源(くりもと)の地に入植しました。 今でこそ千葉県の新規就農者に対する支援は活発に行われていますが、当時はまだ少なく、一般的には他県からやってきて農業をやりたいという人に対する (地元住民、行政の)反応はまだそっけないものでした。ただ、私はサラリーマンだったとはいえ、農業に関わってきた経験がありましたので、全く経験のない方に比べれば、周囲の理解を得られやすかったと思います。
 ここ(千葉の東総地域)の土地には、日本では珍しい「開放感のある広さ」があります。周囲に山がない横広さ、外国の農場のようなスケールの広さ・・・そこに惹かれたのです。

今のお仕事を始めた理由は?

 最初にお話したように、大松さん、赤峰さんとの出会いが私の人生を変えました。農協で約10年、サラリーマン生活を続けている間に、「口で言うだけではダメだ。 やっぱり自分は『農民』になりたい」という気持ちが溜まっていきました。そうしないと、自分の発言(アドバイス)が結果に結びつかないのではないかと。 農協の職員というのは、あくまで「アドバイザー」の立場。でも、私は農業の「主体者=農民」になりたかったんです。朝から晩まで座って仕事をしているだけではイヤ、自分も体を使って動きたい!そう強く思っていました。我ながらこだわりが強すぎるかな・・・とも思いましたけど(笑)。 そんなとき、大松さんからお誘いを受け、「これだ!」と思ったのです。千葉県は大消費地にも近いし、大分に比べて農業人口も若い。それも魅力でした。

移住について、ご家族は何とおっしゃいましたか?

 4回目の下見のとき、初めて妻を連れて行きました。何泊か千葉に滞在して、大分に帰ったらそのまま寝込んでしまいました。妻にとってはかなりのストレスがあったようです。 たとえば、料理の味が濃すぎるとか、買い物に行くとレジの人がそっけない(笑ってくれない)とか・・・。別に千葉の人が冷たいってことではないですよ(苦笑)。 土地柄というか、地域性の違いだと思います。東日本と西日本とでは、その成り立ちについて、歴史や文化の違いがあります。 東日本はいろいろな時代の幕府などが置かれていた関係で、土地を基盤にした主従関係が強かった、いわば「父系社会」。反対に、西日本は上方(大阪)を中心に商業が発展して貨幣の力が強かった、いわば「母系社会」なんです。 私もこちらに来て感じたのですが、農業をやっている方は特に「土地」に関してかなりの思い入れがあるようですね。なかなか自分の農地は手放さない。これが西の方へ行くと、農地の売買なども結構頻繁にやっているように思います。

今後、どのような生活を望んでいますか?何か夢などありますか?

 今取り組んでいる有機農業で、生産・栽培を成り立たせたいですね。原料生産(野菜そのものの生産)だけでは正直厳しい。原料生産だけでは、自分が目標としていた三分の一くらいしか収入がないのが現状です。 農産物を利用した加工品・加工を提供するサービス・広い農地を利用しての交流型行事など、いろいろなことにチャレンジし、何か一つに偏るのではなく、総合的に農業をやりたいです。 『総合的になる』ということが大事。そうでないと、『楽しく、自由な』人生は実現できない。  あとは、若者にももっと田舎に来て欲しいですね。千葉は楽しいよ。近くに海もあるし(笑)。自分の生活を通じて、「田舎でも楽しく生活できるんだよ」ということをもっとアピールしていきたいです。 農業は決して辛く、苦しいものではない。もっと自由で豊かなものなんですよ。

※平成18年8月に実施したインタビューをもとに作成させていただきました。
◎佐藤さんの運営する『くりもと地球村』とはどんなところなのでしょう? 交流イベント『赤峰勝人の百姓塾inくりもと地球村』にも参加してきました!
 詳しくは次回から!お楽しみに♪

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