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更新日:平成27(2015)年8月19日

第5章 地域ぐるみの対策|千葉県生活排水対策マニュアル

1 地域での取り組み(行政と住民の共同)

(1)印旛沼・手賀沼の取り組み

千葉県には,環境省が実施する公共用水域の測定結果で常にワースト上位に顔を出している印旛沼と手賀沼があることは第1章で示しましたが,ここでは市民と行政が一体となった印旛沼と手賀沼における水質改善に向けた取組を紹介します。

両沼の流域では,都市化の進行など土地利用の変化に伴い,流入汚濁負荷の増加とともに,雨水の地下浸透・保水能力の低下,多様な生態系を支える水辺地の消失など,健全な水循環の機能が低下し,水質汚濁の大きな要因となっています。

水質汚濁の改善には,健全な水循環の回復に向けた取組が必要ですが,行政が実施する事業だけでなく,住民と行政の協働・連携が必要不可欠です。そのため,行政と住民・NPO等の協働で,沼と自分たちの暮らしとの関わりを知り,自分でできる取組の実践につなげることなどを目的とした,身近な湧水や河川の調査を開始したほか,各種の行事や環境学習活動などを通じて意識啓発を図っているところです。

印旛沼では,平成13年10月に学識者,水利用者,NPO,行政関係者で構成する「印旛沼流域水循環健全化会議」を設置し,流域の健全な水循環の回復の視点から水環境の改善と治水対策について検討を進め,平成16年2月には当面実施可能な取組を「緊急行動計画」として平成22年度までに達成されるべき目標を取りまとめ,取り組んでいます。

現在,モデル地域を選定し,住民や農家の方々の協力を得て,「みためし行動(効果を確認し必要に応じて見直しながら取組を進める)」として,生活排水,雨水浸透,農地での肥料削減などの取組を進めているところです。また,「市民・NPO意見交換会」を開催するなど,地域が一体となった取組の普及・拡大を図っています。

また,手賀沼では,環境省が平成11年度から13年度にかけて実施した「手賀沼水循環回復検討基礎調査」の成果を踏まえて,学識者・住民(NPO)・行政関係者で構成する検討委員会での検討を経て,平成22年度までに,かつてあった美しく豊かな環境の再生とともに環境基準の達成を目的とした「手賀沼水循環回復行動計画」を平成15年7月に策定し,平成15年10月,新たに手賀沼水循環回復推進行動会議を設置し取り組んでいます。

表5-1手賀沼水循環回復行動計画と印旛沼流域水循環健全化緊急行動計画の概要

表5-1手賀沼水循環回復行動計画と印旛沼流域水循環健全化緊急行動計画の概要

(2)その他

生活排水対策を川や湖沼などの流域全体についてより広域的,組織的に実施する場合には,行政機関,地域代表者等によって構成される協議会などの組織を設置することが重要です。この組織を基に実践活動等の推進を図り,生活排水対策を推進することになります。

千葉県には県が中心となり活動しているものとして,印旛沼水質保全協議会や手賀沼水環境保全協議会などがあり,ポスターやパンフレットなどによる浄化啓発や,家庭でできる浄化対策の普及などの活動を推進しています。

また,地元市町村による公開講座の開催や,地元市町村とNPOが中心となった「手賀沼流域フォーラム」や「印旛沼フォーラム」などの活動が行われています。

2 生活排水対策指導員

水質汚濁防止法では県や市町村に,地域における生活排水対策の普及・啓発に係わる実践活動の実施等の中核となる生活排水対策指導員の育成に努めることとされています。千葉県では,平成16年度末現在,4市が市民の中から生活排水対策普及員(市によって名称は異なる)の委嘱等を行っており,生活排水対策指導員を中心に地域における実践活動を推進し,生活排水対策の啓発に携わるなど市民自らの手で生活排水対策に取り組んでいます。

3 環境学習等

環境学習は,私たち一人ひとりが人間と環境との関わりについて関心を持ち,解釈するための知識や技能を身に付け環境に配慮した積極的な行動がとれるように,子供から大人まで,世代や経験にふさわしい課題を持って展開される必要があり,生涯学習の一環として位置づけることができます。千葉県では,「千葉県環境学習基本方針」(平成4年3月)に基づき,次のような事業を展開しています。

機会づくりとして県民環境講座の開催,NPOによる公募型環境学習事業,エコアップの開催,教材づくりとしては市民等と行政との協働により小学生向けの教材である環境保全活動支援地図「エネルギーと暮らし」などの作成,指導者づくりとしてはエコマインド養成講座の開催,環境学習アドバイザーの派遣などが行われています。

また,広報活動として,環境白書を作成,配布するともに環境学習各分野の学習用ビデオライブラリーを整備し,県庁環境政策課で貸出を行っています。また,県文書館に環境コーナーを設け,環境関係の資料,図書を配置し,広く閲覧に供しています。

一方,環境研究センターでは複雑・多様化する環境問題に的確に対応するため,大気・水質・地質の環境質及び廃棄物・化学物質問題など広く研究活動を推進するとともに,公開講座の開催,啓発冊子の発行,情報の収集・整備,市町村等啓発活動への技術的支援,総合的な環境学習の支援事業などを行っています。

手賀沼のほとりに水と親しみながら水と人との関わりを学び手賀沼浄化について考える拠点として「手賀沼親水広場」(平成3年6月)が整備され,水質浄化に係わる各種イベント,展示や環境学習等を積極的に展開し,水質保全についての啓発に努めています。

 

図5-1環境学習関連事業体系図(16年度)

図5-1環境学習関連事業体系図(16年度)

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所属課室:環境生活部水質保全課水質指導・規制班

電話番号:043-223-3817

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