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報道発表案件

更新日:平成24(2012)年3月7日

ページ番号:310229

感染症発生概要2012年2月分

発表日:平成24年3月2日

健康福祉部疾病対策課
電話043-223-2665

今月の注目情報1:麻しん(はしか)にご注意

麻しんは、例年、春から夏にかけて流行するといわれていますが、昨年12月から2月までに11例の届出がありました。そのうち、9例においてウイルスの遺伝子検査を実施したところ、海外株のD8型が7例、同じく海外株のD4型、D9型の麻疹ウイルスがそれぞれ1例ずつ検出されています。
海外への渡航時に加え、国内においても、海外からの感染者との接触で感染する可能性があります。

麻しん発生届出数(速報値)(千葉県全域:千葉市、船橋市、柏市含む) 

年度

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

1月

2月

3月

合計

H23

2

10

4

1

1

0

0

0

2

4

 5

 -

29

H22

4

7

7

4

2

3

0

2

2

3

3

2

39

※診断日を元に集計(H23は速報値)

予防接種を受けましょう。

麻しんは、感染しないためだけではなく、周りの人に感染を広げないためにも予防接種は有効です。麻しんに罹ったことがなく、麻しんの予防接種を受けたことがない方はもちろん、1回受けたことがある方もその後の時間の経過とともに免疫が減衰していることがありますので、2回目の予防接種を受けましょう。
なお、下表に相当する年齢の対象者は、麻しん・風しんワクチンの定期予防接種を無料で接種することができます。未接種の方は期間内に早めに受けましょう。

※平成23年5月20日から平成24年3月31日の間に高校2年生相当で、修学旅行や学校行事としての研修旅行で海外に行く者が新たに対象に加わりました。

詳細は、お住まいの市町村へお問い合わせください。

第1期

1歳以上2歳未満

1歳のお誕生日を迎えたら早めに接種を受けましょう。

第2期

5歳以上7歳未満の者であって、小学校就学前の1年間

左記に相当する年齢の人は、平成24年3月31日までに接種すれば無料です。

第3期

中学1年生に相当する年齢の者
(H10年4月2日~H11年4月1日生)

第4期

高校3年生に相当する年齢の者
(H5年4月2日~H6年4月1日生)
高校2年生に相当する年齢の者
(H6年4月2日~H7年4月1日生)

3月1日から7日までは「子ども予防接種週間」です。

4月からの入園・入学に備えて、予防接種の関心を高め、接種を促進するため、3月1日~7日を「子ども予防接種週間」としています。
上記期間は、土曜、日曜日にワクチンを接種できる医療機関もありますので、通常の診療時間に予防接種を受けにくい方は、この機会に接種を受けましょう。また、医療機関におかれましては、予防接種の実施や普及啓発等に御協力をお願いします。

詳しくは、お住まいの市町村予防接種担当係にお問い合わせください。

麻しんの感染経路

麻しんは、せきやくしゃみの飛沫核感染(空気感染)で、感染が成立します。
このため、麻しんは、他疾患に比べ非常に強い感染力を持っています。

麻しんの症状

麻しんの臨床経過は、潜伏期・カタル期・発しん期・回復期に分けられます。
カタル期は、38℃台の発熱・せき・鼻水などかぜの症状が起こります。このときが最も感染力が強くなる時期です。
発しん期には、全身に発疹がひろがり、39℃台の高熱やせきもひどく、肺炎や脳炎といった合併症を起こすこともあります。

 検査診断に御協力をお願いします

麻しん(疑いを含む。)と診断した場合、県では医療機関に対して検査診断のため検体(血液・尿・咽頭ぬぐい液)の確保を依頼しております。受診の際には、検査への御協力を引き続きお願いします。

今月の注目情報2:インフルエンザにご注意

県で実施している感染症発生動向調査において、2012年第8週(2月20日~2月26日)の定点当たり報告数が39.54となり、第5週(1月30日~2月5日)のピークから3週連続で減少しており、一つのピークは過ぎたと考えられます。
しかしながら、依然として警報基準値を上回っており、過去のシーズンと比べ高い水準で推移しています。
インフルエンザは、突然の高熱、頭痛、関節痛など、普通の風邪に比べて全身症状が強く、気管支炎や肺炎などを合併し重症化することが多いので、体力のない高齢者や乳幼児などは、特に注意が必要です。
インフルエンザの予防のため、次のことを心がけましょう。

  • 人混みや繁華街を避け、外出時にはマスクを着用する。
  • うがいや手洗いを日常的に行う。
  • 十分に栄養と休養をとり、体力や抵抗力を高め、体調管理を行う。

 

県では、「咳エチケット」を推奨しています。

  1.  咳・くしゃみが出たら、他の人にうつさないためにマスクを着用しましょう。マスクを持っていない場合は、ティッシュなどで口と鼻を押さえ、他の人から顔をそむけて1メートル以上離れましょう。
  2. 鼻汁・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨てましょう。
  3. 咳をしている人にマスクの着用をお願いしましょう。

「あ、その咳、そのくしゃみ、~咳エチケットしていますか?~」  

定点当たりインフルエンザ患者報告数(千葉県、流行シーズン別) 

インフルエンザグラフインフルエンザグラフ1

 ※県が県内の215ヶ所の小児科・内科を標榜する診療所等(インフルエンザ定点)を定点として指定し、その定点の医師が、インフルエンザ患者と診断した場合に保健所へ報告することになっている。
※定点あたり報告数とは、各定点において1週間に診断した患者数の平均値

保健所別定点当たり患者数

 インフルエンザグラフインフルエンザグラフ2

週・年齢階級別報告数割合推移(千葉県、第4週~第8週)

インフルエンザグラフ3インフルエンザグラフ

千葉県における感染症発生概要:平成24年2月分

 (累計は平成24年1月1日~2月29日)

※発生概要は千葉市・船橋市・柏市の保健所設置市の発生数も含みます。
※保健所受理日で集計

一類感染症:

0名(累計:0名)

二類感染症:

 (1)急性灰白髄炎:0名(累計:0名)

(2)結核:110名(累計:218名) 

類型 患者(確定例) 無症状病原体保有者 疑似症患者 その他

当月届出数

69

40

0

1

累計

150

66

1

1

(3)ジフテリア:0名(累計:0名)

(4)重症急性呼吸器症候群:0名(累計:0名)

(5)鳥インフルエンザ(H5N1):0名(累計:0名)

三類感染症

(1)コレラ:0名(累計:0名)

(2)細菌性赤痢:2名(累計:3名)

性別

年令

市郡等

渡航歴

備考

6

22

船橋市

インドネシア 

 

28

10

我孫子市

   

当月計

患者2(1)人

無症状病原体保有者0(0)人

( )内渡航者

累計数

 患者3(2)人

 無症状病原体保有者0(0)人

( )内渡航者

(3)腸管出血性大腸菌感染症:5名(累計:6名) 

性別

年令

市郡等

渡航歴

備考

1

2

富津市

 

O26

5

32

富津市

  O26無症状

5

11

富津市

  O26無症状

6

6

富津市

  O26無症状

21

21

流山市

  O26

当月計

患者2(0)人

無症状病原体保有者3(0)人

( )内渡航者

累計数

 患者3(0)人

 無症状病原体保有者3(0)人

( )内渡航者

(4)腸チフス:0名(累計:0名)

(5)パラチフス:0名(累計:0名)

四類感染症

(1)A型肝炎:1名

(2)デング熱:1名

(3)つつが虫病:4名

(4)レジオネラ症:1名

五類感染症

(1)アメーバ赤痢:4名

(2)急性脳炎:8名

(3)クロイツフェルト・ヤコブ病:1名

(4)劇症型溶血性レンサ球菌感染症:2名

(5)後天性免疫不全症候群:3名

(6)梅毒:1名

(7)麻しん:6名

(8)風しん:2名

平成23年度感染性胃腸炎の集団発生状況(千葉市・船橋市・柏市除く):2月17件(累計:109件)

施設種別

件数

患者数

原因物質

保育所

1

15

ロタウイルス

中学校

1

7

ノロウイルス

社会福祉施設

9

1

254

19

ノロウイルス

ロタウイルス

医療機関

5

76

ノロウイルス

合計

17

371

 

※保育所、学校、社会福祉施設などでは集団発生になることがありますので、日頃から、次のことに心がけてください。

  • 児童・生徒・職員等の健康管理に努めてください。
  • 施設内で、嘔吐物やふん便を処理するときには、使い捨てのビニール手袋・マスクを用い、汚れた床・用具などは適正な濃度の塩素系消毒剤で消毒してください。また、片付けが終わったらよく手を洗い、うがいをしてください。
  • 複数の患者発生時等には、速やかに管轄健康福祉センター(保健所)へ連絡し、詳しい消毒方法等の指導を受けてください。

年度別集団発生件数(千葉県全域:千葉市、船橋市、柏市含む)

年度

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

1月

2月

3月

合計

H23

5

11

7

1

1

0

3

6

38

64

 25(161)

 -

161

H22

9

10

11

1

0

2

3

31

61

22

34(184)

31

215

H21

6

2

3

1

0

1

1

2

9

40

33(98)

34

132

インフルエンザ様疾患発生状況(学級閉鎖等)

期間

休校数

学年閉鎖校数

学級閉鎖校数

在籍者数

患者数

欠席者数

9月5日~2月5日

14

131

679

824

53,451

14,975

13,290

2月6日~2月12日

12

74

362

448

31,782

8,710

7,786

2月13日~2月19日

8

53

306

367

21,469

5,931

5,371

2月20日~2月26日

5

45

247

297

17,101

4,832

4,401

39

303

1,594

1,936

123,803

34,448

30,848

 

お問い合わせ

所属課室:健康福祉部疾病対策課感染症予防班

電話番号:043-223-2691

ファックス番号:043-224-8910

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