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更新日:平成28(2016)年2月26日

デザイン導入事例:館山市旅館組合

2009年度ちば・戦略的デザイン活用塾コンサルティングプログラムにおいて、館山市旅館組合さんがデザインスタジオTAD代表であり千葉大学名誉教授の清水忠男氏の協力を得て、地域の特色のある土産菓子の開発に取り組まれました。

たてやま八犬伝まんじゅう

 

本プログラムに応募した理由をお聞かせください。

館山市旅館組合観光旅館部部長浅沼孝司さん

以前から、旅館を訪れたお客様から「館山市オリジナルの土産菓子があったらいい」という声がありました。たしかに、館山市は海鮮物や農産物をはじめとする新鮮な食材が豊富である一方、これといった特別な土産物がない、という悩みを抱えており、旅館組合でもおもてなしとしてお客様にお出しして、そのまま購入してお持ち帰りいただけるものが作れないかと常々考えていました。

そのような背景があり、市内の旅館に縁のありました清水先生にこのことをご相談したところ、本プログラムを活用できるのではないかとご紹介いただきました。

どのようなコンサルティングを行ったのでしょうか?

清水専門家

依頼を受けた当初から、広く地域の関連産業の活性化につながる可能性を感じ、私は客観的な立場から、地域の皆さんの想いを形にするお手伝いを行いました。地元の菓子製造者の方々や行政など、多くの方々を巻き込み、ワークショップ形式で取り組みました。プログラムの支援でまとめた商品の構想を具体化するにあたっては、商工会議所も加わり、関係者による「館山市地域ブランド推進協議会」も発足されました。

私は、総合プロデューサーとして、引き続き、販促までを視野に入れた商品開発全体の支援に携わりました。

売り場

 

こうして完成した「たてやま八犬伝まんじゅう」は、2011年1月30日たてやま若潮マラソンにて先行販売し、300セットを完売。

2月10日より市内一斉発売をしたところ、即日で完売となった

参加者の感想

浅沼さん

私たち旅館組合はきっかけに過ぎず、地元の菓子製造者の方々の努力によって、この商品は完成しました。

今までにない地域の大勢の方が参加する取り組みになりました。役割の分担や価格の調整などで意見の対立する場面も多々ありましたが、清水先生がまとめ役になってくださったおかげで、素晴らしい成果を出すことができました。

清水専門家

「8」という数字は“八百万の神”という言葉に象徴されるように、「たくさん」という意味を示唆し、まんじゅうのモチーフになった曲亭馬琴の『南総里見八犬伝』は、己の役割を知った立場の異なる人々が集い協力し合う世界観を持っています。今回の取り組みは開発体制からこのコンセプトがうまく落とし込まれており、事実大勢の方が参加したことで、地域活性化に貢献する商品開発ができたのです。

館山市経済観光部商工観光課永雄介さん

コンサルティング終了後、財団法人地域総合整備財団(ふるさと財団)の補助を受けることに成功し、本プログラムで確立した「たてやま八犬伝まんじゅう」の構想を事業化することができました。製造は地元4社の菓子製造者さんが協力し、販売にあたっては、旅館組合や道の駅などが協力、私たち行政も地域のこうした動きを全面的にサポートしています。引き続きこのプログラムで生まれた協力関係や、地域一丸となって取り組む開発のノウハウを活かし、館山市の活性化を進めていきたいと考えます。

事務局考察

写真を見ると、おまんじゅうの一つひとつからパッケージ、パンフレットに至るまで、「たてやま八犬伝まんじゅう」には統一的なデザインが施され、それが商品としての魅力を生んでいることがわかります。しかし、それだけが今回の成果の要因ではないことが、関係者の方々にお話を聞くなかで見えてきました。専門家を中心に地域の各主体が連携できる体制が構築されたことと、その上で企画会議を粘り強く行い続け、関係者全員で「たてやま八犬伝まんじゅう」を作り上げたことが、今回の取り組みにおいて極めて重要な意味を持っていたのです。

本当に価値のあるデザイン・商品は、デザイナーだけでなく、関係者全員が熱意をもって商品に向き合っていくことではじめて生まれる。そのことを今回の館山市の取り組みから再認識することができました。

企画会議風景

企画会議風景2

よくある質問

お問い合わせ

所属課室:商工労働部産業振興課産業技術班

電話番号:043-223-2718

ファックス番号:043-222-4555

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