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更新日:令和6(2024)年4月1日

ページ番号:12852

研究ライブラリー(平成28(2016)年度)

  • 本研究報告に掲載されている内容は、平成27(2015)年度の研究実績です。
  • 各報告の研究者所属は、平成27(2015)年度のものです。
  • 研究報告の内容を転載・複製等される場合には、前もって企画連携室へ御連絡の上、利用許諾を得るようお願いします。
    千葉県産業支援技術研究所・企画連携室:電話番号043(231)4326

各世代静電気放電試験機の相違明確化

生産技術室 名和 礼成、足達 幹雄
技術支援室 城之内 一茂

電気・電子機器は、他機器や自然ノイズなどからの外来ノイズにより、誤動作を起こすことがあるため、耐ノイズ試験が種々規格化されており、特に静電気放電イミュニティ試験については歴史もあり、当所と東葛テクノプラザであわせて、新旧3機種の静電気放電試験機を有している。その放電電流波形の相違を、試験規格であるIEC61000-4-2に記載されている波形観測用治具を用い、オシロスコープで波形観測を行い、さらに試験機の波形パラメータである放電抵抗値や蓄積容量値の違い、リターンケーブルの接地等の条件の違いによる変化の程度を検証した

県産バイオマスを高充填したプラスチック製品の加飾技術に関する研究

生産技術室 岡村 成将、一箭 喜晴
材料技術室 細谷 昌裕

千葉県産のバイオマスを活用するため、自然物データによるバイオマスプラスチックの加飾方法の検討を試み、データの編集加工及びホットプレスや切削加工による試作を行った。

環境反応型イルミネーション装置の開発
~GCを備えた高級言語による組み込みマイクロプロセッサ用開発環境の作成~

材料技術室 石川 隆朗

光、音、接触等、周囲の環境の変化にインテリジェントに反応するイルミネーション装置の開発を目的とした。そのために、GC(Garbage Collector)を持つ高級言語による開発フレームワークを作成した。本処理系はScheme言語をベースとしており、柔軟で効率的なプログラム開発を行うことができる。また、マルチタスキング等のOS機能も保持している。本開発環境を用いることで、様々な近代的なプログラミング技法が利用可能になり、n-queen問題の解法器、リバーシゲーム、お茶運びロボットを非常に高効率に開発することができた。

県産落花生を資材とした機能性成分の解明
~加熱(フライ)加工による栄養成分及び生理機能成分の消長~

食品・化学技術室 宮城 淳、大垣 佳寛

生落花生は嗜好性を向上させるために加熱加工を施す。本研究では、加熱加工として、フライ条件を変化(150℃の下で2,4,6,9,12,15分とフライ時間を変化)させたフライ落花生について、各栄養成分や機能性成分の消長を検討した。乾物換算での一般栄養成分、塩基性アミノ酸以外の加水分解系のアミノ酸(たんぱく質やペプチドを構成しているアミノ酸)及び、油脂分の脂肪酸組成の変化はなかった。15分の加熱加工により、ショ糖は25%、遊離アミノ酸(全量)は89%、塩基性加水分解系アミノ酸は12%減少した。これは、メイラード反応及びカラメル化反応によるものと考えられた。油脂分においては、可視光域(400から700ナノメートル)の吸光スペクトルの特徴及びアニシジン価の上昇から、加熱加工によりカロテノイドが消失したものの、メイラード様反応による褐色物質が生成(または水溶性メイラード生成物が溶出)された。この褐色物質は、抗酸化機能を有するものと考えられる。
以上、加熱加工は、栄養成分の変化はなく、生理機能成分の減少は一部のみで、それを補完する機能成分(褐色物質)の生成も認められ、嗜好性を向上させることが可能であった。

【再録文献】Miyagi,A.,Ogaki,Y.Chemical processes in peanut under thermal treatment. Journal of Food Measurement and Characterization,8,305-315(2014).

お問い合わせ

所属課室:商工労働部産業支援技術研究所企画連携室

電話番号:043-231-4326

ファックス番号:043-233-4861

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