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更新日:平成22(2010)年7月29日
ちばで頑張る元気企業
━東洋合成工業━
テレビ、パソコン、携帯電話。いまやわれわれの日常生活に欠かせないアイテムに用いられている液晶ディスプレイの量産に使われる感光材だが、液晶向け感光材の世界シェアの実に約65%を占める、いわばオンリーワン企業としての地位を築いているのが千葉県市川市に本社を置く東洋合成工業(株)だ。

(東洋合成工業 本社社屋)
感光材は半導体集積回路の製造にも用いられるものだが、1954年の創業以来、常に「次の次」を想定したたゆまない技術開発に取組んできた同社は、70年代半ば、まだ黎明期だった半導体業界にいち早く目をつけ、感光材の基礎研究に着手し、現在の地位を築きあげてきたという。
確固たる技術力に裏打ちされたオンリーワン企業を支える研究開発の拠点は、千葉県印旛郡の千葉ニュータウン内にある感光材研究所であるが、ここには海外メーカーや、国内外の大学からも多くの研究者が訪れる。
「当社は決して大企業ではないので、市場シェア20~30%では商売にはなりません。ゆえに、オンリーワン企業として常に高いシェアを保っていくための技術力を磨き続け、持ち続けなければなりません。
研究開発については、大企業のようにあらゆるリソースをもっているわけではないですし、特に電子デバイスの分野はグローバル化が進んでいますから、世界的に見て、組むべきベストの相手との連携を図っていかなければいけない、いわば必然性があるといえます。
また、研究所は成田空港から近いので、海外からの研究者などは、日本に到着後すぐや帰国前などにこちらに立ち寄りやすいという、場所のメリットもあると思います。」(木村社長)

(木村社長)
「研究所のある千葉ニュータウンは、成田空港と都心の中間に位置するという好立地条件であり、2010年に開業を予定している空港と都心を約30分で結ぶ成田新高速鉄道、これと一体的に、鉄道と平行して整備がすすむ北千葉道路が開通すれば、成田空港から都心までのアクセスは、さらに、飛躍的に向上する予定だ。
どの企業、組織にとっても、「人材」が生命線であることは間違いない。
東洋合成千葉工場がある千葉県東庄町、同社はこの地元からの採用を積極的に行っている。
「この地域には、都会のように大学がたくさんあるわけでない。でも、潜在的な能力を持っている若者はたくさんいるんです。彼らは向上心だって持っている。それが発揮する機会をもてずにうずもれているだけです。この能力、意欲を顕在化させることが、企業にとって非常に大きな力になります。」(木村社長)
具体的な人材育成の手法は、13の資格(高圧ガス取扱など)の3年以内の取得を目指した講習会等の実施、高卒社員の大学派遣、米国研究機関派遣など。大学派遣を通じ、ドクター、マスターなどの学位を取得する社員もいるという。
社員の人材開発については手間隙、投資を惜しまない、と熱く語る木村社長からは、磨かれていくことで顕在化する能力が会社の力の源になっていくことの面白さや充実感を大変強く感じられていることを垣間見ることが出来た。
同社は、「地域があってこその企業活動」との理念のもと、積極的な地域社会とのコミュニケーションも図っている。
千葉工場の地元東庄町に設けている奨学制度、千葉工場での植林活動、地元の文化財保存への協力、東庄町のイベントへの自社消防車の提供・防災グッズの配布、ちば環境再生基金への協力などは活動のほんの一例だ。
また、テニス部や野球部などの社内部活動でも、地元の大会に参加するなど、地域社会との交流を積極的に図っている。
昨日見えざるものを今日形にするために、研究開発にも人材開発にも終わりはない、という東洋合成工業の姿勢が、現在の同社を作り上げてきた源泉であり、今後も進み続ける力の源となっていくことだろう。
千葉県の誇れる「オンリーワン企業」として、今後とも世界に伍した活躍を期待したい。

(東洋合成工業 感光材研究所)
東洋合成工業株式会社 http://www.toyogosei.co.jp/![]()
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