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更新日:令和2(2020)年4月3日

7月中旬どりとうもろこしの優良品種

1.はじめに

千葉県は未成熟とうもろこしの作付面積1,790ヘクタール、産出額30億円で、いずれも北海道に次いで全国第2位であり(平成26年野菜生産出荷統計、平成26年生産農業所得統計)、全国有数の産地です。本県では、ハウス栽培、トンネル栽培及び露地栽培を組み合わせて、5月下旬から9月上旬までの長期間にわたり市場へ出荷されているだけでなく、南房総地域を中心とする観光農園や直売施設においても夏季の主要な品目です。

平成27年度に、7月中旬収穫の作型における高品質、高収量の優良品種を選定するため、第63回千葉県野菜品種審査会(とうもろこしの部)が館山市の農林総合研究センター暖地園芸研究所で開催されました。その審査会で、入賞した優良5品種のうち、令和2年3月現在、種子が一般に販売されている3品種の特徴について紹介します。

2.野菜品種審査会の概要

とうもろこしの栽培は暖地園芸研究所内の露地圃場(森林褐色土、前作はカリフラワー)で行いました。ベッド幅75センチメートル、通路幅85センチメートルの畝に株間30センチメートルの2条千鳥の黒マルチを使用し、平成27年4月22日に播種しました。無除けつ栽培とし、最上位以外の雌穂は除房しました。その他の栽培管理は慣行に準じて行いました。なお、目立った病害及び虫害は、出品されたいずれの品種でも観察されませんでした。

栽培期間中の平均気温は、5月下旬までは平年に比べ高く推移し、6月は平年並みでしたが、7月上旬は低く推移しました。降水量は、全般に平年よりも少なく推移しましたが、6月上旬に52ミリメートル、収穫直前の7月上旬に252ミリメートルのまとまった降雨がありました。日照時間は、平年並からやや多く推移しました。

審査会は7月16日に行われ、20名の審査員が、出品された18点の品種ごとに、圃場における生育状況及び収穫物の揃いや品質等について採点し、獲得点数の高い上位5品種が入賞しました。

3.優良品種について

(1)「MSG-1151」(株式会社武蔵野種苗園)

圃場に播種したときの出芽率は91%で極めて良好である。草丈は210センチメートルで大きくなるが、倒伏せずに収穫期を迎えました。雌穂着生節は地際から高さ50センチメートルの位置にあり、収穫作業は容易で、栽培しやすい品種です。

収穫物の揃いが良く、裸雌穂重は341グラムで特に重いです。先端不稔長は0.6センチメートルで短く、子実の揃いも良く、外観形質に優れている品種です(写真1)。

なお、「味甘ちゃん86」という名称で平成28年度から販売されています。

写真1「MSG-1151」の収穫物

(2)「夏まき味甘ちゃん」(株式会社武蔵野種苗園))

出芽率は70パーセントで、入賞品種の中では、やや低かったものの、1か所2粒以上播種する栽培では支障がないと思われます。草丈は219センチメートルで大きいですが、倒伏せず、栽培しやすい品種です。

裸雌穂重は307グラムで重いです。先端不稔長は2.0センチメートルであり、全体的にやや長くなる特徴があります(写真2)。

本品種は、平成23年から販売されています。

写真2「夏まき味甘ちゃん」の収穫物

(3)「ゴールドラッシュ90」(株式会社サカタのタネ))

出芽率は66パーセントでやや低いですが、1か所2粒以上播種する栽培では支障がないと思われます。草丈は224センチメートルで、審査した品種の中で最も大きいですが、倒伏しませんでした。生育の揃いも良く、立毛審査の得点は入賞品種の中で最も高い品種です。

裸雌穂重は288グラムで、やや軽いですが、裸雌穂長は他の品種と同程度に長かったです。先端不稔長は0.2センチメートルで、審査した品種の中で最も短い品種です(写真3)。

本品種は平成27年から販売されています。

写真3「ゴールドラッシュ90」の収穫物

4.まとめ

裸雌穂重が大きく、先端不稔長が短いなど、外観品質も良い品種が上位となる傾向がありました。入賞品種は、いずれも生育の揃いが良く、生育後期の強風及び豪雨でも倒伏せず、栽培しやすい点も評価されました。

初掲載:平成29年3月

農林総合研究センター暖地園芸研究所

野菜・花き研究室

研究員宮本直子

電話:0470-22-2962

 

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