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更新日:令和元(2019)年6月3日

生育診断による適正施肥

1.はじめに

水稲栽培では、品種、栽培方法、土壌条件及び生育の状況に応じた適正な施肥を行うことが、良質米の安定生産を図る上で重要です。
穂肥の施用により籾数が十分に確保され、収量の確保につながりますが、施用が適期より早い場合、下位節間が伸長し倒伏を助長します。また、適期より遅い場合には食味低下につながる恐れもありますので、生育診断に基づいて適正時期に施用する必要があります。
一部では省力化を目的として肥効調節型の被覆肥料が使用されていますが、基肥プラス穂肥の施肥体系が基本となりますので、生育診断による適正施肥について理解を深め、良質米の安定生産を目指しましょう。

2.生育診断と穂肥の適正施用

  1. 幼穂長の確認方法と幼穂形成期について
    幼穂とは、将来稲穂となる器官で、出穂前25日頃になると肉眼でも確認できるようになります。平均的な株の一番長い茎(主稈(しゅかん))を根を付けたまま抜取り、葉鞘を外側から丁寧にはがすと、茎の先端に幼穂を確認することができます(図1)
    主稈における長さ1ミリメートル以上の幼穂の割合が80パーセントとなった時を幼穂形成期と呼び、出穂期の予測や穂肥施用時期の決定に必要な情報となります。

    図1.幼穂の確認方法
  2. 穂肥施用時期と幼穂形成期の関係について
    穂肥の施用時期は一般に出穂前日数で示され、主な品種の穂肥施用時期は表1のとおりです。水稲の出穂期は幼穂形成期から25日程度で、幼穂長と出穂前日数との相関は高く、幼穂長から出穂期を予想することが可能です。各品種とも幼穂長10ミリメートルの時期が標準的な生育をする稲に対する穂肥の施用適期に相当しますので、幼穂長を確認して適切な時期に穂肥を施用しましょう。
  3. 生育診断と穂肥の施用について
    穂肥の時期、量の判断には、幼穂形成期に「適正な生育」をしているかを「生育診断」する必要があります。県内で栽培されている主な品種の幼穂形成期における生育目標(表2)を参考に生育診断を行い、生育目標を大きく下回る場合には穂肥の増量又は施用時期を早めます。また、大きく上回る場合には穂肥を減量するか無施用にします。

表1主な品種の穂肥施用時期(稲作標準技術体系、千葉県、平成26年)

品種

穂肥施用時期

コシヒカリ

出穂前18~10日

ふさこがね

出穂前18日

ふさおとめ

出穂前25~18日

※幼穂形成期の茎数が生育目標の範囲内の場合

表2主な品種の幼穂形成期における生育目標(稲作標準技術体系、千葉県、平成26年、水稲の生育状況と当面の対策(第3報)、千葉県農林水産部、平成27年)

品種

茎数

草丈

葉色(カラ―スケール値)

コシヒカリ

23本~30本/株

70センチメートル以下

3.5~4.0

ふさこがね

25本~27本/株

60~65センチメートル以下

5.0

ふさおとめ 砂質・壌質土の場合
31本~34本/株
55センチメートル以下 4.0
粘質土の場合
29本~31本/株

※坪60株植え(株間18センチメートル×条間30センチメートル)の場合
※葉色は葉色カラースケール(富士平興業製)を約3センチメートル離して観察する

初掲載:平成28年6月
印旛農業事務所改良普及課
北西グループ
普及指導員
青木菜々子
電話:043-483-1128

よくある質問

お問い合わせ

所属課室:農林水産部担い手支援課専門普及指導室

電話番号:043-223-2911

ファックス番号:043-201-2615

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