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更新日:令和元(2019)年5月31日

イネクロカメムシの発生が北上中!

千葉県内では、イネクロカメムシの発生が抑えられていましたが、県南を中心に被害が発生し、最近では県中央部においても発生がみられるようになりましました。
本虫による水稲への吸汁被害が拡大すると、株の枯れこみや不稔粒の発生につながり減収が予想されますので注意が必要です。被害の出ている水田では、被害拡大防止と来年への越冬成虫を増やさないためにも防除が必要です。

1.イネクロカメムシの見つけ方

イネクロカメムシは、水田の周囲から侵入することが多いため被害株は周囲に多く、次第に中心部へ広がっていきます。穂が白穂になることもあります。葉の先端の白化や葉のかすれ症状を見つけたら、株元を探すと黒いカメムシが見つかります(写真1,2,3)。


写真1加害の様子(葉の先端の白化)


写真2加害の様子(葉のかすれ症状)


写真3昼間は茎の間に生息

2.イネクロカメムシの生態

暖冬年や夏季少雨年に多発します。水田周囲の雑木林、雑草、落葉、稲株等で成虫が越冬。越冬成虫は5~7月に水田に侵入し、6月中旬から7月下旬に産卵。蛹期間はなく、5回脱皮して成虫になります。孵化後成虫までの期間は40~50日、成虫寿命は10~12ヶ月です。成虫・幼虫ともに稲を吸汁し、なかでも越冬成虫の吸汁害が大きいようです。越冬成虫の大きさは8~10ミリメートルで、つやのない黒い虫です。

3.加害株の様子

被害がかなり進んでから、外観から判定できるようになります。ごく初期の被害では、判断は難しく虫を見つけるしかありません。この虫は、夕暮れから夜明けまでの夜間に活動し、昼は株の下のほうの茎の間などに潜り込み姿を見せません。したがって、疑わしい症状を見つけた場合は株元を強く広げ、虫が見つかるようであったら、この害虫による被害と考えてください。越冬害虫の加害が最も被害が大きくなり、畦畔から次第に水田の中心部に向かって広がります。

4.防除対策

  1. 浸透移行性薬剤の施用が効果的!
    この虫は湿度が高いほど活動が活発で、昼間は株の下の方の茎間に隠れていて、夜間活動します。そのため、接触性の薬剤は虫にかかりにくく、植物体の吸汁によって効果が発揮される浸透移行性薬剤(表の☆印がついた薬剤)の施用が効果的です。接触性の薬剤を散布する場合には、被害葉の多い場所を中心にその周りに株元までたっぷり散布し、虫に付着させることが大切です。
  2. 6月に発生量が多い場合は、本田防除を行います
    水田の中心部まで被害株が見られる場合は、必ず防除を行います(表)。防除適期は、6月下旬から7月上旬ですが、7月下旬から8月上旬に幼虫が多数見られる場合には、幼虫防除を実施します(表)。
  3. 無人ヘリ防除実施地域について
    使用する農薬「アミスタートレボンSE」のうち、トレボンは接触毒の作用があります。早朝の散布なので、イネクロカメムシの密度低下に多少効果があると思えますが、株の下の方にいることの多いイネクロカメムシにはかかりにくい可能性もあります。
  4. 粒剤の使用方法
    粒剤は、水を張った状態で散布します。中干しなどで水がない場合は、粉剤・液剤等を使います。水を入れられる場合は、浸透移行性のある粒剤を使う方が効率的です。

<イネクロカメムシ・カメムシ類に適用のある薬剤>
薬剤データは2016年3月現在のものです。使用事には必ず登録の有無を確認ください。

散布剤一覧

薬剤名

使用時期/使用回数

使用倍率・10アール当たり使用量

作用機能

エルサン粉剤2

収穫7日前まで/2回以内

4キログラム

接触性

エルサン乳剤

1000倍

スタークル液剤10☆

収穫7日前まで/3回以内

1000倍

浸透移行性

※1

スタークル/アルバリン顆粒水溶剤☆

2000倍

スタークル/アルバリン粒剤☆

3キログラム

スタークル豆つぶ☆

250グラム

スミチオン乳剤

収穫21日前まで/2回以内

1000倍

接触性

スミチオン粉剤3DL

収穫21日前まで/2回以内

(出穂前散布は1回まで)

3~4キログラム

接触性

※1浸透移行性:有効成分が、植物の活動を通じ導管等を伝って植物体内で移動すること。

※農薬の使用に当たっては登録内容や使用上の注意等を最新の農薬登録情報で確認してください。

(農薬登録情報提供システム;独立行政法人農林水産消費安全技術センター)外部サイトへのリンク

初掲載:平成28年5月
千葉農業事務所
改良普及課
千葉・習志野グループ
主任上席普及指導員
原大
電話:043-300-0950

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電話番号:043-223-2911

ファックス番号:043-201-2615

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