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更新日:令和2(2020)年1月31日

半促成なす栽培の台木選択と天敵利用のポイント

千葉県山武地域のなす生産は、九十九里町、大網白里市の九十九里平坦地域が中心となっています。促成作と半促成作の2作型があり、主力の半促成なすは品種が「式部」で、生産者数が45名、栽培面積が約8.6haとなっていて、主な出荷時期は5月~7月となっています。

1.半促成なすの概要

九十九里平坦地域の半促成なすには、加温栽培と無加温栽培があり、表1の3タイプに分けられます。

表1山武地域の半促成なすの栽培暦
12 1 2 3 4 5 6 7
加温栽培(抑制栽培の後作※1)   定植   収穫
加温栽培(越冬栽培の後作※2)   定植   収穫
無加温栽培   定植 収穫

※1抑制トマト,キュウリの後作
※2越冬キュウリの後作

2.台木の選択

なす栽培に当たっては、問題となる土壌病害虫(半身萎凋病、青枯病)および、栽培期間によって台木を選択します。以下の条件を参考にして、選択しましょう。

前作が抑制トマトなど、土壌病害が心配な場合→「トルバム・ビガー」「トレロ」

土壌病害の発生が無いほ場や、早く収穫したい場合→「赤ナス」

3.定植期以降の害虫防除

(1)定植時の害虫防除

定植前日または当日のベリマークSCの灌注処理は、アザミウマ類とコナジラミ類など害虫への殺虫効果が3週間程度期待でき効果的です。

(2)天敵農薬の使用によるアザミウマ類の防除

なすの重要害虫であるアザミウマ類は、殺虫剤に対する抵抗性が発達し、薬剤のみでは防除が困難です。粘着板の設置と並行して、天敵農薬のスワルスキーカブリダニ(以下、スワルスキー)または、リモニカスカブリダニ(以下、リモニカ)を使用します。

スワルスキーとリモニカはアザミウマ類幼虫、コナジラミ類卵・幼虫、チャノホコリダニを捕食する天敵農薬ですが、成虫には効果がありません。アザミウマ類成虫発生時は、微生物殺虫剤(ボタニガード水和剤等)または天敵への影響の少ない化学農薬であるプレオフロアブルを使用します。

スワルスキーを使用する場合は、放飼時にハウス内の最低気温14℃以上を確保できる温度設定をするか、温度の確保できる時期を選ぶようにしましょう。九十九里海岸地域では、暖房機のあるハウスで3月末~4月上旬、無加温ハウスで4月下旬が放飼時期となります。また、放飼1週間前までに、アザミウマ類成虫などの害虫密度をほ場で限りなく0(ゼロ)とする「ゼロ放飼」ができる準備を整えてください。なお、十分な防除効果が得られる頭数(1葉あたり1頭以上)に増加するまでに、放飼後2週間を要します。

リモニカを使用する場合も「ゼロ放飼」ができる準備を整えてください。リモニカは低温に強く、トンネルを外しても放飼できますが、1葉あたり1頭以上に増加するまでに、2月中旬の加温ハウスで放飼後5週間、4月上旬の無加温ハウスで3週間、時間を要します(表2)。
当地域では,初めて天敵を使用する場合,定着が確認しやすく,価格も安いスワルスキーが選ばれています。

写真1スワルスキーカブリダニ写真1スワルスキーカブリダニ

写真2リモニカスカブリダニ写真2リモニカスカブリダニ

表2半促成作調査ほ場の天敵リモニカの1葉当たりの頭数(単位:頭/葉)(H28年)
区分 放飼時 1週間後 2週間後 3週間後 4週間後 5週間後
2月中旬・加温ハウス 0 0.0 0.1 0.6 0.6 1.6
4月上旬・無加温ハウス 0 0.2 0.8 1.2 4.9 4.5

初掲載:平成28年12月
山武農業事務所改良普及課
南部グループ
普及指導員
菅原諒一
電話:0475-54-0226

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