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更新日:平成31(2019)年1月21日

トマト「ヤシガラ培地」耕導入の取り組みについて

1.はじめに

長生地区では一宮町、白子町及び長生村を中心にトマト栽培を主体とした施設園芸が営まれています。平成7年度農業農村活性化構造改善事業の導入によりJAグリーンウェーブ長生(選果場)を整備し、一元集出荷販売体制が確立し、年間を通じて切れ目なく京浜市場へ出荷されています。しかし、近年は生産者の高齢化や担い手の不足により、出荷量は減少傾向にあります。産地では出荷量の確保(産地目標として年内出荷量100万ケース)を図るため、「単収の増加」及び「規模拡大」に取り組んでいます。ここでは単収を増加させる事例を紹介します。

2.単収を増加させるには

土壌病害虫の発生や臭化メチル全廃以降、長生地区の土耕栽培では長年の連作から、土壌消毒期間を長くとる必要があるため、収穫期間が短くなり減収となる傾向にありました。そこで土壌病害虫の回避や収穫期間の延長が期待できる養液栽培システムを導入し、単収の増加を図りました。

3.ヤシガラ培地耕について

養液栽培システムは様々な様式がありますが、今回はヤシガラ培地耕を紹介します。ヤシガラ培地耕は比較的安価で導入ができ、給液方法が比較的土耕栽培に近いため技術習得しやすいことが大きな利点です。また、培地が有機物であるため廃棄する際も容易に畑に還元できます。

写真1ヤシガラ培地耕の栽培風景
写真1.ヤシガラ培地耕の栽培風景

4.株元加温技術の活用

しかし、安価で導入はできますが、培地を加温する設備がないため冬季の栽培には培地温の確保が課題となりました。そこで、導入に際して暖房機の子ダクトを活用した株元加温技術を用い、培地温の確保を図ることとしました。

写真2培地にトンネル被覆を実施
写真2.培地にトンネル被覆を実施

写真3トンネル内に暖房機の子ダクトを設置

写真3.トンネル内に暖房機の子ダクトを設置

その結果、株元加温技術を活用すれば培地温を概ね15℃程度(根に障害を与えない温度)保つことができました(グラフ1)。

グラフ1.培地温の推移
グラフ1.培地温の推移(平成25年2月1日)

5.収量及び所得の向上

トマト半促成栽培で導入した結果が表1です。導入経費は10アール当たり524千円かかりましたが(減価償却7年で試算)、収穫期間が延長出来たため出荷箱数は約30%増加し、さらに概算所得も16%増加することができました。

 

表1.トマト半促成栽培におけるヤシガラ培地耕と土耕の比較
区分  出荷箱数
(ケース/10アール)
販売額
(千円/10アール)
導入経費
(千円/10アール)
その他経費
(千円/10アール)
概算所得
(千円/10アール)
ヤシガラ培地耕(a) 4,240 4,664 524 2,451 1,689
土耕(b) 3,200 3,520 - 2,066 1,454
比較(a/b) 133% 133%   119% 116%

 

初掲載:平成28年1月
長生農業事務所改良普及課
東部グループ
主任上席普及指導員
武田雄介
電話:0475-22-1771

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所属課室:農林水産部担い手支援課専門普及指導室

電話番号:043-223-2913

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